リアルでの映像活用のコツその2

前回のブログではデジタルサイネージを使ったウォルマートの戦略「インストアメディア」(写真のような店内での映像活用)のお話をしました。

そして今回は「トリプルプレイ」という戦略について見ていきたいと思います。

 

■”トリプルプレイ”とは?

店内でのサイネージディスプレイの役割を3つに分類し、消費者の要望により近い表示を促すことで効果的に購買意欲を高めるというものです。

一つ目の戦略としては「ウェルカム・スクリーン」

これは店舗に足を踏み入れたカスタマーに対して一番最初に注目を引くためのもので、5秒ほどで認識できる短いコンテンツが流れます。やはり最初の5秒が肝心と言えます。

次に「デパートメント・スクリーン」

商品の分類ごとに設置され、その分類に関連したコンテンツが表示されます。イメージはAmazonの「これを買った人はこんな商品も買っています」という関連商品のアレです。これによりカスタマーはお目当てであった商品”以外”の品物に対する購買意欲も喚起されます。

最後に、カスタマーの商品購入を後押しする「エンドキャップ・スクリーン」

これは各商品のすぐ横に設置された小さなディスプレイで、約90秒かそれ以上の長さの動画が流れます。ここでその商品の個別の特徴や、セールスポイントを発信することにより、カスタマーの最後の購入決定を促します。

動画で商品説明を具体的に行うことによってパッケージの中の商品イメージや使い方、応用などが消費者にイメージでき、「これなら使える」と購買を促すのです。

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これらの戦略は購買行動をとるカスタマーに最適な場所とタイミングで提供され、彼らの購買決定につながるよう緻密な計算によってデザインされています。ただ単にデジタルサイネージを導入し、テンプレートで作ったような映像を垂れ流しにしているだけではいけないのです。

せっかく動画や映像を使っているのに、デジタルサイネージが風景の一部になってしまっているお店はありませんか?

 

■まとめ

国内におけるデジタルサイネージ市場は今後も拡大していくものと予想され、その中でも特にインストアメディアなどの広告分野における成長が期待されます。

しかし、デジタルサイネージの場合はオンライン動画広告とは違い、その費用対効果の検証が難しいという点が課題となっています。そんな中、店舗におけるカスタマーの購買行動をサイネージにより先導し、購買決定につなげることで売上の拡大を図っているウォルマートのような事例は日本の企業にとっても非常に参考になります。

デジタルサイネージの導入において重要となってくるのは、動画等のコンテンツ内容はもちろんですが、やはりそれらを用いた「戦略」です。サイネージディスプレイやそこで発信する動画はあくまでツール。ポテンシャルのあるカスタマーに対して情報を発信し購買につなげ、さらに顧客価値を高めて次なる購買行動へと導くという目的のために、そのツールをマーケティングコミュニケーションの一環として戦略的に活用していくスキルが求められます。

動画×マーケティング。今回はウォルマートにおけるデジタルサイネージの事例をみてみましたが、動画元年といわれる2015年を迎えた今後は、デジタルサイネージのみならずあらゆる分野でこの2つの言葉の組み合わせがキーワードとなってくるのではないでしょうか。

 

■ちなみに・・・

Funusualでは月930円/台よりお手持ちのiPadやテレビモニターがサイネージに早変わり!クラウド管理で1台のPCからどの時間帯に、どのコンテンツを、どの場所に表示させるかを自分で決められるソフトウェア、なんてのも取り扱っております。もちろん写真撮影や動画制作もそのままOKでございます。

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