BtoB企業特化型ハイクオリティ動画制作。会社紹介映像、展示会プロモーション、社員総会・イベント映像、営業ツール、採用ブランディング等。
お客様のビジネスモデルを深く理解し、高品質なPR映像制作を伴走型で行います。動画を作ったその先まで丁寧にコンサルティングサポート。
はじめに
【夏休み明けの予算獲得へ】役員・決裁者の「右脳」を揺さぶる、BtoBブランディング動画最前線事例集
8月に入り、暦の上では夏本番を迎えるとともに、BtoBマーケターや広報担当者にとって重要になるのが「夏休み明けに控える下半期の予算獲得・施策提案」の準備です。
提案書に数値やコスト削減といったスペック(左脳情報)をどれほど完璧に詰め込んでも、最終的に役員や経営陣が「GO」を出す最後の決め手は、「自社の未来にワクワクできるか」「我が社の格が上がるか」という『右脳(直感・感情)』の納得感です。
機能やデータを文字で説明するのではなく、決裁者の直感や情熱にダイレクトに訴えかけ、社内の意思決定を鮮やかに後押ししている3つの先進的な動画事例をピックアップしました。
BtoB企業が仕掛ける、決裁者の右脳を動かす映像演出の真髄に迫ります。
それでは、いってみましょう!
1. Sansan株式会社
1本目は、働き方を変える寺田倉庫のドラマCMでおなじみ、Sansan株式会社のTVCM・ブランディング動画事例から。
同社が扱うのは営業DXやデータベース共有という目に見えづらいソフトウェアですが、この動画では「データベースの機能説明」や「コスト〇%削減」といった数値データは一切前面に出てきません。
描かれているのは、社内の情報共有がうまくいかずビジネスチャンスを逃してしまう現場の生々しい悔しさや、「それ、早く言ってよ〜」というすれ違いのドラマです。
決裁者(役員・経営陣)に対して、スペックの理解から入るのではなく、「うちの会社でもまさにこの損失が起きているのでは?」というリアルな危機感を先に抱かせます。
データではなく「現場の生々しい感情」を映像で可視化することで、「この課題はすぐ解決しなければならない」という強い意思決定を直感的に引き出している、BtoB「共感型」アプローチの優れた事例です。
2.サイボウズ株式会社
2本目は、日本のチームワークインフラを支えるサイボウズ株式会社が展開する、ワークスタイルアニメ『アリキリ』シリーズから。
グループウェアというITツールの紹介映像でありながら、画面に出てくるのはツールの操作画面でも機能一覧でもありません。アリとキリギリスのキャラクターを通して、現代の「残業問題」や「組織の歪み」をシュールかつ本質的に描いた短編アニメーションです。
アニメという親しみやすい世界観の中で、社内の『よくある理不尽』や本音をキャラクターに代弁させることで、誰もが当事者意識を持って自分の組織について考え始めてしまう仕掛けになっています。
この動画が決裁者に与えるインパクトは、「ITツールの導入検討」という小さな枠組みを超え、「我が社はこれからどういう組織カルチャーを目指すべきか」という経営思想そのものへの問いかけです。
経営陣の「理想の会社を作りたい」「社員が生き生きと働ける環境を整えたい」という誇りや理念(右脳)に直接語りかけることで、単なるツール購入費ではなく「経営投資」としての予算化を後押しする、BtoB「理念共鳴型」の教科書と言える事例です。
3.Spiber株式会社 × 株式会社ゴールドウイン
3本目は、バイオベンチャーのSpiber株式会社とゴールドウインによる、次世代新素材(構造タンパク質)の共同開発プロジェクトムービーです。
構造タンパク質という極めて専門的で難解なBtoBの先進技術を、テロップや言葉による解説ではなく、圧倒的な世界観とシネマティックな映像美で表現しています。
動画で語られるのは、単なる新素材の解説ではありません。
「水にぬれると縮む」というプロトタイプの致命的な欠陥をDNAレベルで遺伝子を組み替えて克服したことや、ロゴの縫い目ひとつすら削ぎ落としたモノづくりの執念。そうした泥臭い壁と突破のストーリーが、開発者の生の言葉で語られます。
顕微鏡越しのミクロな開発風景から『MOON PARKA』の細かなディテールまでを丁寧に映し出し、単なる実験成果ではなく『極限で機能する製品』として結実させたモノづくりの執念をダイレクトに伝えています。
だからこそ、役員や投資家の「ロジック」を超えて、「このプロジェクトを応援したい」「自社もこんな風に先進的でかっこいい存在でありたい」というロマンと所有欲を揺さぶるのです。
言葉や数字では伝えきれない「事業の格」や「未来へのワクワク感」を一瞬で直感させる、BtoB「ロマン・熱量訴求型」の真骨頂と言える事例です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回の3社を振り返ってみると、機能やコスト削減(スペック)といった「左脳的なアプローチ」にとどまらず、現場のリアルな感情、企業の目指すべき理念、そして未来への圧倒的な情熱という「右脳(直感・情緒)」に訴えかける強いメッセージ性とクリエイティブの力が伺えます。
単にツールの画面や仕様を解説するだけでなく、ドラマ仕立てによる「あるある」の可視化、アニメーションによる「経営課題・カルチャー」への問いかけ、そしてシネマティックな映像美による「事業のロマンと先進性」といったクリエイティブの要素を掛け合わせることで、言葉では伝えきれない自社の価値や未来像を、動画の中で一つの「確かな確信」へと昇華させています。
夏休みが明け、下半期の予算獲得や施策提案が本格化するこれからの時期だからこそ、こうした「決裁者の右脳を動かす映像の力」が、社内の意思決定を力強く後押しし、自社のブランド価値を高めていく確かな原動力となっていくはずです。








