こんにちは!前回のブログでは「ターゲティング」について書きました。
今回はターゲティングから考える広告について男女間の恋愛事情(ナンパ)に例えて説明してみようと思います。
主役は彼女いない歴=年齢のAさん(男性:29歳)
東京都足立区在住のAさん。趣味はカメラいじり。
ここに、いわゆる「オタク」なAさんがいたとしましょう。明らかに女性とは無縁の格好をしている彼は、普段はコンビニのアルバイトに勤しむ一方、プライベートでは1日12時間オンラインゲームにはまっていることもザラ。バイト代はほぼ課金に費やしているとか。もちろん実家暮らし。唯一の誇れる趣味はプロカメラマン並みの知識と撮影技術。ゲームをしないときは風景を撮りに行くのが好き。
異性に関しては「これだから女は・・・」が口癖。フラれるぐらいなら自分から距離を置いて一生独身でいる!と豪語している彼。
そんなAさんですが、実は心の奥底では「女性にモテたい」という願望は消えずに、むしろドロドロと渦巻いて存在しています。
自分でも今のままではマジで一生独身になってしまう、でもどうしたらいいかわからない。。ということは薄々感じているようです。
そんなAさんを救うため、日々動画マーケティングを研究しているFunusualが一肌脱ごうとブログを執筆したのでした!
Aさんに足りないのは「ペルソナ設定」
もてないAさんに彼女を、いやまずは最低限女友達を作らせるためにはどうしたらいいか。
それはターゲティングに付随して考えるべき事項「ペルソナ設定」です。
ペルソナとは、Aさんが彼女にするのであればどんな人がいいかを具体的に架空の人物で想定することです。
例えば、
・吉田花子さん
26歳、独身。某商社の事務をやってるOL。
身長が低めでおとなしく小動物系。
ユナイテッドア◯ーズグリーンレーベルあたりの清楚で落ち着いた洋服を身にまとい、地味でもなく派手でもないファッション。
趣味は写真撮影。建築物を撮影するのが好き。
ちょっとツンデレな一面もあるが、甘えてくるときは猛烈に可愛い。
と、細かく人物設定をします。これがターゲットを考える際に必要なペルソナ設定です。
高望みしすぎない
彼女いない歴=年齢のAさんがいきなり雑誌の裏の怪しいブレスレットの広告みたいにどんな女性にもモテモテで結婚相手に困らない!という風になるのは少々無理があるお話ですよね。
なので、ペルソナ設定では高望みしすぎず、でも理想な彼女という具体的な彼女像を想像しました。
次は似たような女性が実際にいるとして、アプローチするためにどうしたらいいかを具体的に考えていきます。
理想な女性がいそうな場所はどこかを探す
Aさんの理想の彼女像は日に日に膨らんでいきます。当初の項目に加えて「タバコは吸わない」「味噌汁が異様に美味しい」「髪型は短すぎないショートカット」など細かい条件も増えていきました。あまりこだわりすぎないようにね、Aさん・・・。
そんな妄想(?)が固まりつつあるAさんですが、それを立派にモノにするためには行動あるのみ!でも何からアクションを起こしていいかわからない・・・。
そこでまずは理想の彼女が生息しているであろう場所に見当をつけていきます。
現時点でのAさんの知識は渋谷=ギャル 六本木=金持ちギャル 銀座=高級クラブママ 高円寺=森ガール 原宿=原宿系 といった先入観ともとれるAさんの基礎情報。
当たらずとも遠からずといったところでしょうか。なのでそれを元に情報をリサーチしていきましょう。
ググるのはもちろんのこと、理想の女性像が多く載っているような雑誌を読んでみたり、実際にその場所に足を運んで街の様子や人間観察をしてみました。
Aさん!それはやりすぎ!
調べていると有用な情報が入りました。
「おとなし目きれい目な女性は代官山や恵比寿、代々木を活動拠点として多く生息している」
ホームが秋葉原のAさんにとって代官山や恵比寿などは雲の上の存在。駅に降り立ったことすらありません。ということで、まずは行きやすそうな代々木からリサーチ開始!
相手に合わせて自分も変える。
ここで忘れてはいけないのが「理想の彼女像が好きそうな男性像」をリサーチしておくのも大事です。ある程度自分を見直し、ブラッシュアップしていくこと。
ただし、その人その人に合わせてコロコロ自分を変えてしまうとかえってブレブレの残像男と呼ばれてしまうので、あくまで「理想の女性像のジャンルが好きそうな男性像」を演じましょう。
Aさんは高校のおしゃれなイケメン同級生に勇気を振り絞ってファッションについて相談。イケメン曰く「無難なとこならビ◯ムスとかア◯ーズとかがいいんじゃない。」とのこと。一人で行くのは怖いので結局無理矢理同級生を連れ出してコーディネートしてもらいました。
いざ、出陣。
イケメン同級生にアドバイスをもらい、生まれ変わったAさん。
理想の彼女像を固め、出会う確率の高い場所を見つけ、自分も磨き上げた。
あとは実行に移すのみ。そう、一番緊張する瞬間「ナンパ」です。
「断られたらどうしよう・・・」「白い目で見られるのが嫌だ・・・」「嫌われたくない・・・」とおじけづいているAさん。
そんな気持ちは今すぐ廃品回収と一緒に粗大ゴミとして捨てて下さい。
出会いの確率を上げるためにはあとは行動あるのみですよっ。
おっと、そうは言いつつチラチラと脇目で人間観察をしているところに、理想の女性に近いタイプの女性が現れました!いけ!Aさん!Funusualが背中を押します。勇気を振り絞って震える声で声をかけるAさん。
「あ、あの・・・」
「・・・。」スーッ
あらら。。スルーされてしまいました。
「やっぱり僕なんてダメなんだ。。」
まぁまぁ、まだ一人目じゃないですか。ナンパは最初の一言が肝心です。相手と自分の共通する部分・お互いメリットになりそうな部分を見つけて声をかけてみたらどうですか?
お、あそこの子は首から一眼レフカメラをぶら下げていますね。それをネタにどうでしょう?例えば、「すいません、この辺って何かいい撮影スポットありますか?」とか。
Aさん「なるほど!ちょっと行ってきます!!」
カメラの知識には自信があるAさん。「知識をひけらかしすぎないように」とだけアドバイスを受けてから勇み足でその子の元へ。
お、何やら話し込んでいますね。
おや?一緒の方向に向けて歩き始めました!いけ!Aさん!
Aさんはこちらをちらりと一瞥してカメラ女子と代々木公園へと歩いて行きました。
やりましたな!Aさん!後日の報告が楽しみです。
アフターケアも怠らない
後日Aさんにあのあとどうしたのかを聞いてみたところ、
「写真という共通点から僕のカメラの知識と彼女の持ってる撮影スポットの知識を話し合いながら盛り上がりました!
企業アカウントしか友達にいなかったLINEにやっと本当の友達が追加されました!」
「とりあえず今は彼女からLINEが来るのを待ってます!」
ん?お互いLINE交換したんですよね?
「はい!」
待ってるだけじゃあ〜ダメですよっ
自分からアプローチをかけて再度デートに誘わなきゃ!女の子は基本的に受身ですからね。
「なるほど!再度アプローチかけてみます!あ!『次はここに撮影にいきましょう』ですって!やったー!」
完
いかがでしたでしょうか。
広告を考えるにあたって大事な要素をナンパに例えて書いてみました。
こうしてみるとびっくりするほど広告とナンパって似てるなと思います。いまいちピンと来なかった方はAさんを広告主(企業側)彼女像を見込み客、として考えてみてください。
要約すると、広告を出してサービスを売りたい!と考えたときにまず顧客像をイメージしどの地域に配信するかを考え(=ターゲティング)、見込み客にサービスが受け入れられるかを考えブラッシュアップし、広告を出す(=ナンパする)。
最初の一言を考える(=キャッチコピー・動画で言う最初の5秒)フラれてもめげない(=リターゲティング)知識をひけらかしすぎない(=自社サービスのPRばかりをしすぎない)成功した後も繰り返しアプローチすることを忘れない(=リマーケティング)
共通点ばかりですね。
昔からよく営業が得意な人はナンパもうまい人だと言われていますね。広告も似たようなものです。
相手にしっかりメリットを与えつつ自社サービスの訴求ができる、そんな動画広告を制作していければと考えています。