YouTubeを始め、eラーニング・チュートリアル・ホワイトペーパー資料などの動画化のための月額制コンテンツ動画制作サービス。動画を複数本制作する際におすすめです。貴社内で動画編集を行う動画内製化コンサルティングサービスもご提供しております。
はじめに
BtoB企業は様々な分野で展開され、食品分野も例外ではありません。
そんな食品分野のBtoB企業がYouTube動画を活用したマーケティングを行っているケースも多くあります。
今回以下のBtoB企業のケースを中心に紹介し、まとめました。
今回紹介する企業
- 大手のBtoB食品企業として知られるマルサンアイの活用法
- 食品関連企業でYouTube動画を活用する元祖食品サンプル屋(株式会社岩崎)
- 出来る範囲でYouTube動画マーケティングを活用する大成食品株式会社
年商250億円を超える大手のBtoB企業として知られるみそメーカーのマルサンアイ、飲食店向けのサンプルを販売している株式会社岩崎、そして飲食店のコンサルティング業務と製麺のBtoBを行っている大成食品株式会社です。
これらの企業は、それぞれの強みを生かしたYouTube動画を活用したマーケティングを行っている企業になります。
この3社を紹介する前に食品関連のBtoB企業についてお話ししていきましょう。
食品関連のBtoB企業もYouTube動画を活用する時代
完全な食品関連の企業のBtoB企業は、意外と多くありません。
実際に大手食品会社と言われる企業はBtoCにも積極的であり、JTやサントリー食品インターナショナル、味の素は、飲食店や食品製造会社向けのBtoB企業の顔と、一般消費者に完成した製品を販売しているBtoC企業でもあります。
そのため、BtoB企業であっても一般消費者を意識したYouTube動画を活用したケースが多くみられるようになりました。
しかし、今回紹介する企業は、そういったBtoC企業という顔を持つ企業2社の他、大成食品株式会社のような飲食店向けのBtoB企業もチョイスしました。
今回紹介するBtoC分野との動画マーケティングのすみわけについても注目してみましょう。
BtoB企業は飲食店だけでなく小売店にも中食の普及でYouTube動画を活用する
BtoB企業は飲食店やBtoCの食品加工会社だけでなく、自社の完成品を小売店にアピールするYouTube動画を活用する動きもみられます。
これは飲食店の食事以外に調理・加工された完成品の食品を購入して自宅で飲食を行う中食の普及も挙げられます。
そのため、自社の技術アピールというよりは、小売店が自社の製品を取り扱ってくれるような消費者目線のYouTube動画を活用する動きもみられます。
これは最初に紹介するマルサンアイで紹介していきます。
大手のBtoB食品企業として知られるマルサンアイの活用法
マルサンアイは、愛知県岡崎市にある食品会社です。
大手のBtoB企業として知られており年商は冒頭でもお話しした通り250億円を超えています。
愛知県岡崎市は赤味噌で知られる豆味噌の製造が盛んであり、このマルサンアイも業務用の味噌を製造して成長してきました。
1980年代には自社の豆加工技術を生かして豆乳飲料も販売し、BtoC企業としての顔も持つ企業です。
企業としてYouTubeをどのように活用しているか
他分野でみられるような自社の技術、リクルート動画あるいはトップのメッセージというような硬い動画を配信せずに、自社のBtoC向けの新製品の紹介や小売店向けの豆乳にちなんだ体操紹介といった販促をPRしています。
食品加工会社というよりは、活用料理の紹介など小売店の販売支援を意識したBtoCよりのYouTubeの活用を行っている印象です。
食品関連企業でYouTube動画を活用する元祖食品サンプル屋(株式会社岩崎)
株式会社岩崎と聞いて、ピンとくる方はそれほど多くないはずです。
この企業は食品サンプルの草分け企業として純然たる飲食店向けの食品関連BtoB企業です。
80年以上の歴史を持つ大阪市東住吉区の老舗企業でもあり、その間に培った飲食店とのかかわりを生かして飲食店に必要な販促物の企画・デザイン・店舗備品の企画立案から製造までも手掛けています。
ただ、この食品サンプルの技術が近年世界から注目されるようになり、一般消費者も興味を持ち始めているという背景から、自社の技術を活用したYouTube動画を展開しています。
企業としてYouTubeをどのように活用しているか
自社の食品サンプルの技術紹介を行い飲食店向けのPRを行っています。
しかし、それでいて、一般消費者も興味を引くような気軽な内容に仕上げてあり、業務内容とは裏腹に一般消費者向けのサンプル販売など、BtoC分野へのマーケティングも意識したものになっています。
特に飲食店以外のユーザーにも視聴してもらえるように職人のライブ配信を行う等非常に活発な活用をしている食品関連のBtoB企業といえるでしょう。
もちろん飲食店向けのパフォーマンスとして焼き物、麺類、揚げ物、甘味などどんな分野のサンプルでも作れるということをPRした動画もアップロードしています。
とにかく業務用の商品を一般にも分かりやすく、敢えて関係者だけにターゲットを絞らない姿勢で活用しているのが特徴です。
出来る範囲でYouTube動画マーケティングを活用する大成食品株式会社
大成食品株式会社は、東京都中野区で製麺業を行いつつ、麺を扱う飲食店のコンサルタント業務も行っている企業です。
実に100年以上の歴史を持つ老舗企業でもあり、ラーメン店に強みを持っています。
更に店ごとに様々な要求に応える麺の製造や直営ラーメン店の展開を行っている企業でもあります。
企業としてYouTubeをどのように活用しているか
端的に言えば、様々な動画を出しています。
例えば、工場見学の動画から創業記念の動画、コンサルティングした事例や自社の製麺技術についての動画も載せています。
悪く言えば無節操なところもありますが、とにかくチャレンジ精神を感じさせる動画活用という印象です。
まずは、自社でできる動画をアップロードし、評判が良ければチャンネル登録者数が伸びるというイメージで展開していくのが良いのかもしれません。
https://www.youtube.com/channel/UC80ckGy6tCQ51meYeoC73xA/videos
まとめ
今回紹介した以外にも大手のBtoB企業は数多く存在しています。
しかし、実はそれらの企業は、そこまでYouTube動画の活用を行っていませんでした。
今回紹介したマルサンアイの10倍以上の事業規模を持つような超大手のBtoB企業でさえ、数年前に数本の動画をアップロードして以降はマーケティングの動画活用を行っていません。
また、同等の超大手企業も同様にほとんど行っておらずチャンネル登録数も身内のごく一部の登録、つまり50人にも満たないような状況の企業もありました。
このようにBtoB企業は大手であっても意外とYouTubeの活用に消極的であり、そこまで普及していない業界なのです。
言い換えれば、規模の大小にかかわらずYouTube動画マーケティングを活用するチャンスであり、一度チャレンジしてみる価値があるのではないでしょうか。
今回最後に紹介した大成食品のようにできる範囲でとにかく様々な動画をアップロードしてみるという試みも有効な方策になる可能性も否定できません。
まずはできる範囲でやってみるという形でYouTube動画を活用したマーケティングをおすすめします。