10分程度の会社紹介や製品紹介動画の編集時間は、おおよそ10時間が目安です。これは企画・構成・撮影は含めず純粋に編集だけに限定した時間です。
動画編集は素材の取り込み・カット・テロップの挿入・アニメーションの実装・効果音やBGMの挿入と工程が多く、プロでも時間を要します。
今回は動画制作にかかる時間の目安を工程別に紹介し、あわせて制作時間を短縮する方法を解説します。効率的にビジネス用の動画を制作したい企業や個人事業主の方はぜひ参考にしてください。
動画制作にかかる時間の目安は?
10分程度の動画制作にかかる時間は、おおむね10時間が目安です。この作成時間は会社説明や採用動画のような、クライアントの依頼を受けて制作するプロジェクトを想定しています。動画制作では複数の工程に分けて一つずつ進める必要があるため、経験豊富な会社や動画編集のプロフェッショナルでも1時間や2時間では完成できません。
制作に要する時間は動画の種類にも関係し、構図がシンプルなセミナー動画やインタビュー動画はテロップやBGMの挿入が最低限で済むため作業時間を短縮できます。
一方で画面切り替え時のトランザクションやサウンドの質に気を配ったエンタメ色の強い動画の場合、作業量が増大してスケジュールに影響を及ぼすケースも珍しくありません。
動画制作にかかる時間の工程別目安
工程別に細分化して動画制作にかかる時間を詳しく解説します。
動画取り込みにかかる時間
はじめに録画した動画を編集用のツールやアプリに読み込む作業に30分〜1時間程度かかります。取り込む動画の容量やパソコンのスペック次第では、さらに長時間必要になる場合もあるでしょう。短尺で低容量のデータで済む場合、30分以下で終わるケースも珍しくありません。
具体的な作業はスマートフォンやカメラで撮影した動画をクラウド環境やUSBメモリを使ってパソコンに移すことです。動画の読み込み中は並行して編集できないため、取り込みが終わるまで待機を余儀なくされるでしょう。取り込み中は実際に作業は発生しませんが動画取り込みにかかる時間をスケジュールに組み込む必要があります。
動画カットにかかる時間
映像素材の必要な箇所を切り取り、不要な箇所を削除してつなぎ合わせる動画カットに2〜5時間程度かかります。カット編集がうまくいけば動画全体のテンポがよくなり、視聴者が見やすい映像の作成が可能です。
カットは編集作業の数ある工程のなかでも重要な作業だといわれ、テロップや素材の挿入、効果音の設定などに比べて時間をかけて作業します。ひととおり動画全体を確認しないと切り取りすべき箇所を判別できないため、特に動画編集に不慣れな初心者は手間取る可能性が高い作業です。複数のアングルを組み合わせる必要がある場合、カット位置の選定により一層の慎重さが求められます。
テロップ挿入にかかる時間
動画制作ではテロップの挿入に2〜3時間程度必要です。単に登場人物の会話内容をそのまま書き起こすのではなく、わかりやすく要約するなど、文章を考える時間が伴います。
テロップの挿入は前述の動画編集と並び、動画制作の工程のなかでも時間がかかる作業です。ただし構成上、テロップの量が少なくてよい動画ならば大幅な時間短縮が見込めます。
本当に伝えたい内容を吟味して最小限の文字数で済めば、1時間程度で完了するケースも珍しくありません。強調したい部分のフォントの変更や、文字色・サイズの変更が伴う場合、調整に追加の時間を要します。
画像・アニメーション挿入にかかる時間
画像やアニメーションの挿入に2〜10時間程度かかります。動画作成では動きのある映像を積極的に取り入れ、動画にメリハリをつけるなど、視聴者を飽きさせない工夫が必要です。
挿入する画像やアニメーションは、内容はもとより、全体のバランスやタイミングを踏まえて決めるのが重要です。挿入箇所が多すぎると動画が複雑になって視聴者を混乱させる恐れがあるため、適切な量にとどめる必要があります。
表やグラフを取り入れたり、要約したわかりやすいイラストを入れたりする場合、画像の編集にも時間を要します。画像やアニメーションの挿入は、企画・立案・素材の調達も含めると手間や時間がかかるのも特徴です。
効果音・BGM挿入にかかる時間
効果音やBGMを選定・挿入して、映像のメリハリをつける作業に1時間程度かかります。編集している動画にふさわしいBGM素材の選定は意外にも難しく、骨が折れる作業です。コンセプトやターゲットに合致するちょうどよい効果音やBGMが見つからなければ、1時間以上かかる可能性も十分あります。
画像やアニメーションの挿入と同じく、全体のバランスをみて適切なタイミングで取り入れることが大切です。過剰なBGMや効果音の挿入は動画の統一感を損なわせ、ややしつこい印象を与える懸念があります。また著作権フリーの音源を使用する場合、配布元のライセンスや利用条件の確認が必要です。
確認・修正にかかる時間
完成した動画を見直して、全体を通して修正箇所を確認する作業に30分〜1時間程かかります。主なチェック箇所は次のとおりです。
- テロップの誤字や脱字
- カット編集の不自然さ・あいまいさ
- 効果音やBGMの音量やタイミング
最後まで視聴した後に一つひとつ修正を施すという流れで進行するため、慣れないうちは手間取って想定以上の時間を要します。動画の質を高めるには違和感を抱く部分を取り除き、自然な印象の制作物にすることが大切です。
チームで取り組む場合、最終チェックの工程を第三者に依頼すると作成者の立場では気付かない間違いの指摘を受けられます。チェック者が増えれば動画制作に要する時間も増えますが、動画の質を高めるうえで重要な工程です。
動画の書き出しにかかる時間
動画編集ソフトの機能を使った動画の書き出しに30分〜1時間程度の時間が必要です。作業時は単にデフォルトの設定に従うだけでなく、ファイル形式や解像度にも注意が必要です。解像度が低いと画質が荒くなり、再生時に人物や背景が不鮮明になる恐れがあります。
特に、大会議室での採用説明会のように大きな画面で動画を映す必要がある場面では、解像度を高く設定しなくてはいけません。書き出しの時間を動画制作のスケジュールに組み込まないと、完成したのに最後の最後で納期に間に合わなかったと悔やむことになる恐れがあります。
自分で動画制作を試みると時間がかかり、途中で挫折する可能性があります。動画制作会社に依頼すれば、慣れない作業に苦戦する必要がなく、クオリティが高い動画ができあがります。
Funusualは、動画制作の企画・立案から撮影・編集・仕上げまでをワンストップで対応できます。これにより、クライアント様の負担を軽減し、スムーズかつ効率的な動画制作を実現します。
高品質な動画でビジネスの成果を最大化したいとお考えの方は、ぜひFunusualにお問い合わせください。
動画制作の工程・流れ
ここまでの説明で、動画編集の各工程にかかる制作時間を把握して大まかなスケジュール感をつかめたでしょうか。
次は各工程の基本的な作業内容を説明します。はじめて動画を制作する場合、詳細な手順を把握した後に着手した方が無駄がありません。動画制作の具体的な工程や流れは次のとおりです。
動画の取り込み
最初に素材ファイルをPCの編集ソフトに読み込む際は、パソコンの空き容量を確認してから実施しましょう。動画ファイルは容量が大きいため、いきなり取り込むとストレージの上限を超えてうまく読み込めない可能性があります。
また、取り込み先のフォルダを作成して、作業を進めやすい環境を整えてから臨むとよいでしょう。素材ファイルをパソコンに読み込んだら、手持ちの動画編集ソフトのタイムラインに挿入します。取り込んだ後は撮影した動画が反転モードではないかチェックが必要です。カメラを自分に向けて撮影する自撮りモードで撮った場合、左右が反転して映っている場合があります。
動画のカット
次に本編と関係ない部分や、無言部分など不必要な箇所をカットしましょう。動画全体のテンポを決める重要な工程のため、時間をかけて丁寧に行う必要があります。カット中にテロップ・画像・効果音の挿入箇所をイメージして作業すれば、編集作業の時間短縮につながります。
時間が空くと忘れる可能性がある方は、編集ソフトのマーカー機能を駆使して重要箇所を見える化すると、後でわからなくなる事態を防げるでしょう。
テロップの挿入
カットした動画の会話や動きに合わせてテロップを挿入する工程です。最初にプロジェクト内で頻繁に使用するフォントや文字色、サイズをテンプレート化しておくと、いちいち新規で作る手間がなくなって装飾にかかる時間を大幅に削減できます。
例えば装飾が派手でインパクトの大きいテロップや、場面の切り替わりを示す題字用のテロップなど豊富な種類があります。モーショングラフィックスタイトルと呼ばれる動きのあるテンプレートを使えば、アニメーション効果を簡単に出すことが可能です。
画像・アニメーションの挿入
画像やアニメーションの挿入では、著作権フリーの画像サイトから使いたいものを調達するケースが一般的です。アニメーションは動画編集ソフトの機能を活用して実装します。入場や退場時の切り替わりエフェクト、爆発や稲妻のエフェクトが代表例です。
画像はサイズの大小や表示位置にも気を配り、インパクトを付けたい場面では大きく、人物の顔に重ならないよう挿入します。エフェクトはエンタメ系の派手な動画では多めに、ビジネス系の動画ではシンプルにという風にジャンルに応じた使い分けが求められます。
効果音・BGMの挿入
編集した動画のクオリティや満足感を高めるには、適切な効果音やBGMの挿入が欠かせません。通常はカット作業でコマ割りが確定した後、挿入するエフェクトの選定に進みます。著作権の侵害にあたるため、世に出ているアーティストの楽曲を無断で動画にアップする行為は原則NGです。
効果音は視聴者を飽きさせず楽しい印象を与える際に有効です。また、映像のバックで流れるBGMによっても動画の印象は変わります。
確認・修正
編集時点では発見できなかったミスを洗い出すために、編集後の確認作業は必須です。特に人の声やBGMの音量の大きさなどに気を配る必要があります。
確認の精度を高めるためにもスピーカーではなく、イヤホンの使用を推奨します。テロップの確認では誤字や脱字以外にも、文字の色やフォントが雰囲気にマッチするかチェックしましょう。さらに表示のタイミングや表示時間にも目を向け、視認性や理解しやすさにも配慮が必要です。
動画の書き出し
書き出しとは、作成した動画を編集ソフト以外の環境でも視聴可能な形式に変換することです。多くの場合、さまざまなプラットフォームにアップロードできるMP4形式に変換します。
作成した動画をクライアントに転送する場合、容量が大きすぎてメールに添付できない可能性があります。インターネット上の転送サービスを使用することで問題なく転送できますが、転送サービスにアップロードする際にも一定の時間が必要です。
動画制作には、企画から撮影、編集、仕上げまで、さまざまな工程が発生します。そのため、時間的な余裕がない場合やノウハウが不足している場合には、自社で一から制作するのは難しいケースも少なくありません。
そんな時こそ、プロの動画制作会社に依頼することが解決の近道です。Funusualでは、豊富な経験と専門的なノウハウを活かし、リソースやスキル不足の心配を解消しながら、高品質で訴求力の高い動画をご提供しています。
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動画制作に時間がかかってしまう理由は?
作業者によっては動画制作に手間取り、10分のシンプルな動画の編集に数十時間かかるケースもあるようです。編集が効率的に進まないのは編集スキルや明確な方向性の不足、パソコンやソフトのスペックが関係しています。
動画制作に時間がかかる主な要因と生じるデメリットは次のとおりです。
動画の編集に慣れていない
真っ先に考えられる理由は動画編集自体に慣れておらず、スキルが足りないためだと推察します。十分な経験がないと編集ソフトの機能をうまく使いこなせず、悪戦苦闘する可能性が高いです。
また、編集に使うBGMや効果音の素材はとても数が多いため、初心者のうちは選定に迷い、余計な時間がかかる傾向にあります。動画編集に不慣れな作業者が担当すると、納期に間に合わなかったり、質が低く修正が何度も必要になったりとトラブルが起きる可能性が高くなるでしょう。
知識やスキル不足の自覚があるなら経験を積んで上達を目指すか、動画編集のスクールや教材を活用して積極的にノウハウを取得する努力が求められます。
どのような動画にしたいか明確に決まっていない
動画制作の目的があいまいで方向性がぶれた結果、無駄な時間を投じるケースも少なくありません。動画の目的やターゲット、訴求内容が不明確だと確認作業が増え、プロジェクトの遅延を引き起こします。
会社説明の動画を作る際に質の高い応募者を集めるという明確な目的があれば、自ずとコンテンツに含める内容や構成が絞られます。必要なエフェクトや効果音、テロップなども構成段階である程度確定しておくと制作時に新たに考える手間が省けます。動画制作では最初の企画・設計が動画の質を大きく左右するのです。
編集用のパソコンやソフトのスペックが低い
編集用パソコンや編集ソフトのスペック不足は、動作の遅延やかくつきを引き起こします。思うように作業が進まなくなり、作業全体にかかる時間が長くなるでしょう。動画編集では容量が大きなデータを多数扱うため、作業のインフラになるパソコンにも一定以上のスペックが求められます。
必要最低限のスペックはi5以上のCPU、8GB以上のメモリ、256GB以上のストレージです。上記の基準に達しない場合、素材のダウンロードやアップロードに時間がかかるうえ、編集中にフリーズして編集作業がままならない現象を引き起こしかねません。
また、動画編集ソフトのスペックが低いと求める機能の実装がうまくいかず、結果的に必要以上の時間がかかります。理想的な編集ソフトは数あるツールのなかでも高性能を誇るといわれるAdobe Premiere Proです。動画編集に必要なさまざまな機能を備えたオールインワンツールでもあります。反面、UIが複雑で操作に習熟するまでにかなりの時間を要します。
動画の制作時間を短縮する方法
動画編集に時間がかかると悩む方は、以下の方法で短縮できないか試すことを推奨します。
- ショートカットキーを活用する
- 画像やBGMなどの素材を整理・分類する
- 作業に適した周辺環境を導入する
ショートカットキーを使いこなせば左右両手で編集を進行でき、作業スピードが加速します。編集ソフトやパソコンごとに異なる操作方法を覚える際に手間取るかもしれません。また、素材の調達時間を短縮する意図から、今までのプロジェクトで利用した画像や効果音を整理・保存しておくと作業効率の向上に効果的です。
案件ごとに一から素材を探すのでは非効率のため、事前に使える素材群はないかパソコン内を見返してみましょう。さらにチェア・モニター・モニターアーム・照明など身体に負担がかからない作業環境の導入も有効です。
動画編集では長時間パソコンの前で座って作業する必要があるため、集中力の低下を防ぐ心がけが大切です。自身の体型にマッチした道具の調達は作業の効率を高めるほか、腰痛や視力の低下を妨げる効果を持っています。
スピーディーに動画を制作したいなら動画制作会社の利用も視野に入れる
動画編集の時間が長すぎて困るとお悩みなら、動画制作会社への外注を検討してはいかがでしょうか。コストの肥大化に目をつぶれば、ノウハウや人手不足を一挙に解決できる有効な対処法です。
クオリティの向上が期待できるうえ、目的の達成に適した企画の提案を受けられるのもメリットです。費用が気になる場合、一部分のみ依頼することでコストの低下とクオリティの向上の両方を達成できます。
特に明確な納期が決まっていて、自社のリソースでは期限に間に合わないなど時間的に余裕がない状況にプロに依頼すると効果的です。依頼先のプロに対応する余力があれば一週間以内の短い期間でもクオリティの高い動画の提供を受けられるでしょう。
動画制作の料金目安は?
動画編集会社を利用する際の料金の目安を次にまとめました。
- ディレクション費用:100,000〜1,000,000円程
- 台本や絵コンテの作成費用:50,000〜300,000円程
- 撮影費用:5,000,000〜2,000,000円程
- 編集費用:100,000〜500,000円程
- ナレーション費用:30,000〜100,000円程
依頼費用は基本的に動画尺が短い程安価で長い程高価になると考えましょう。一方、編集作業をフリーランスの動画編集者に依頼する場合、1件あたり150,000円の報酬が目安です。
個人のクリエイターは撮影・編集・台本の作成など一つの作業に特化して業務を請け負うケースが大半です。企画から制作まで丸ごと依頼する際には対応できない状況も想定されます。フリーランスの活用は、依頼側で撮影した動画をベースにプロの編集スキルを活用したい局面で有効な選択肢です。
動画制作にかかる時間を短縮したいなら
動画制作は、自社で取り組むことでコストを抑えることができますが、企画や撮影、編集といった工程には多くの時間と労力がかかります。特に、専門知識やスキルが必要な部分では、試行錯誤が重なり、スケジュールが長引いてしまうことも少なくありません。
一方で、プロの制作会社に依頼することで、短期間で高品質な動画を完成させることが可能です。動画制作にかかる時間を大幅に短縮したい場合は、制作会社への依頼を検討してみてはいかがでしょうか。
Funusualでは、BtoB企業向けに会社紹介や製品・サービスの紹介動画、採用動画などを制作しています。アニメーションと実写のどちらにも対応し、依頼企業の特色に合わせた表現力豊かな提案が可能です。
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