企業の現状や将来像を伝える場である株主総会で、資料による説明だけでは伝えきれず、悩みを抱えている方は少なくないのではないでしょうか。
資料による説明は、株主総会に参加できなかった株主や投資家への説明不足にもつながる場合があり、企業への信頼に影響を及ぼす可能性もあります。
この記事では、株主総会で動画を活用するメリットを詳しく解説します。
制作するときのポイントとデメリットも解説するので、IR担当の方の参考になれば幸いです。
株主総会で動画を使用する意義
株主総会は、企業の活動報告をするだけでなく、株主や投資家からの継続的な信頼を獲得する場でもあります。
信頼を得るためには、公正かつ透明性のある企業情報を開示することが大切です。
文章や数字で情報を伝えることも一つの手段ですが、動画にテロップや音声を盛り込むことで、視覚と聴覚へ同時に訴えることができます。
伝えたい情報にストーリーを持たせることで、企業情報をより印象深いものにすることができます。
このように、より多くの方に企業理念や経営方針を強く印象付けるためにも、株主総会での動画使用が有効です。
株主総会で使用する動画で伝えられること
動画を株主総会で使うことによって、資料による説明よりも、より印象深く情報を伝えることが可能です。
動画で伝えられる内容は、次のようなことが挙げられます。
- 事業内容
- 企業の魅力
- 業績報告
- 社内の様子
一つずつ詳しく解説しますので、株主総会に向けて動画制作を検討する際に、検討材料としていただけますと幸いです。
事業内容
株主総会での説明は、数字や専門用語などが並ぶため、文字や画像だけでは理解しづらいことがあります。
資料を読みながら説明を聞き続けていると、退屈になってしまう方も少なくないでしょう。
また、文章を淡々と読みあげる説明は、冗長的になりやすいです。
一方で動画による事業説明は、映像にナレーション・テロップを盛り込むことで、メリハリのある説明をすることができます。
メリハリのある動画は、視聴者が退屈しづらいといった効果も得られるでしょう。
企業の魅力
紙の資料やスライドによる企業説明は、抽象的になりやすいというデメリットがあります。
動画で企業紹介を行えば、社員紹介や仕事中の風景など、よりリアルな姿を伝えることができます。
企業のビジョンに共感した社員インタビューの映像は、株主や投資家に熱意を伝えることができるでしょう。
また、自社製品やサービスの導入事例を盛り込めば、企業価値を訴求することも可能です。
業績報告
株主総会において、業績報告はとても重要な内容です。しかし、文字と口頭による説明だけでは、業績の変化やその背景が伝わりにくいことがあります。
動画による業績報告をすることで、業績の推移やその背景を、わかりやすく表現することができます。
新たな製品や営業方針、市場動向などの情報を動画に盛り込めば、参加者の理解をより深めることができるでしょう。
社内の様子
社員の仕事風景や社内の雰囲気は、写真だけでは伝わりづらいことがあります。社内の様子や働いている現場を撮影した動画は、よりリアルな情報を伝えることができます。
働く現場を撮影し、テロップやナレーションを活用した動画は、視聴者に対して短時間で自社の魅力や信頼性を伝えることが可能です。
Funusualは、これまで数々のBtoB企業に対して動画を制作してきた、動画制作のプロフェッショナルです。
動画制作が初めてというお客様でも、株主総会で伝えたい情報をわかりやすく魅力的に伝えることが可能な動画を制作します。
「株主総会のために動画制作を検討しているけど、どう作ればよいかわからない」などのお悩みがあれば、まずはお気軽にご相談ください。
株主総会動画の種類
株主総会に向けて動画の制作を検討するとき、3つの種類からどのような動画にするかを選ぶ必要があります。
動画の種類と具体的な特徴について以下で詳しく解説します。
スライド型
パワーポイントなどで作られた資料をスライド形式で紹介する動画が、スライド型と呼ばれるものです。
用意された資料をもとに制作するので、実写動画の撮影をする必要がなく、コストや時間の削減が可能です。
しかし、グラフや数値による説明が多くなり、複雑な内容の説明がしづらいというデメリットがあります。
そのため、スライド型の動画を制作するときは、ナレーションによる演出などの工夫をすることが必要です。
アニメーション型
キャラクターやグラフなどに動きを持たせたアニメーション動画は、視聴者が退屈せず、理解がしやすくなる効果があります。
抽象的な説明になりやすい企業ビジョンやコンセプトなどを視覚化することで、視聴しただけで理解でき、印象に残りやすくなる効果が得られます。
プレゼンテーション型
プレゼンテーション型は、その名のとおり経営者や役員がプレゼンテーションを行う様子を撮影し、編集した動画です。
プレゼンテーションの間に資料やアニメーション、テロップを入れることで、インパクトのある株主総会にすることができるでしょう。
経営者の言葉を動画で記録することは、企業のビジョンや戦略の理解を深めるうえで効果的な手法です。
株主総会で動画を使用するメリット
効率よく効果的に情報を伝達できるため、株主総会で動画を活用することは、とても有効な手法です。
視覚だけではなく、聴覚にも同時に訴求できるため、内容がスムーズに理解できます。そのため、印象に残る株主総会を実現することができるでしょう。
では、株主総会で動画を使用することで、具体的にどのようなメリットが得られるのでしょうか。
以下で詳しく解説しますので、動画で得られるメリットを知っていただければ幸いです。
事業内容や資料をわかりやすく伝えられる
視覚と聴覚に同時に訴求できる動画は、複雑な事業内容や決算報告をわかりやすく伝えることができます。
アメリカの調査会社であるForrester Researchによると、1分間で動画が伝えられる情報量は文字換算で約180万語、一般的なWebページの約3,600倍に相当するとの研究報告があります。
180万語の英単語は、日本語の場合では約360〜400万字前後です。文庫本1冊の文字数が8〜12万字程度と考えると、動画を活用して伝えることは、とても効率的な方法だということがわかります。
株主総会で発表する内容を動画にまとめることで、短時間でよりわかりやすく、深掘りした情報を伝えることが可能です。
株主総会に参加できなかった人にも伝えられる
株主や投資家のなかには、時間の都合がつかなかったり、遠方に住んでいたりして株主総会に参加できない方もいるでしょう。
株主総会へ参加できず、資料や株主総会で配布した資料に目を通すだけでは、内容の理解が難しい場合があります。
しかし、動画をWebサイトに掲載したりメール発信したりすることで、株主総会へ参加できなかった方々へも情報発信をすることが可能です。
Webサイトで使用できる
株主総会用に制作した動画を自社ホームページに掲載することで、株主や投資家はいつでも繰り返し動画を視聴することができます。
近年では、IR動画を集めたサイトや配信を行っている企業もあり、不特定多数の方へ情報を発信することも可能です。
また、自社の社員も視聴することができるので、経営陣の考え方や今後の経営方針を社員に伝えることができるでしょう。
その他にも、株主総会の後に英語の字幕や多言語のナレーションを用意して再編集をすれば、海外の投資家へアプローチができることも大きなメリットです。
動画は、自社ホームページだけではなく、さまざまな媒体へ掲載することができます。
多言語で編集した株主総会の動画を拡散できれば、新たな投資先として海外から注目される可能性も期待できるでしょう。
プロモーションとして使用できる
株主総会用の動画では、決算や事業内容だけではなく、自社製品やサービスの紹介も行うことができます。
企業全体の紹介ができる動画を制作することで、プロモーション用のツールとしても活用できるのが、動画のメリットです。
例えば、自社ホームページに掲載しておくことで、新たな株主や投資家を獲得できる可能性があります。
また、これまで製品やサービスを詳しく知らなかったユーザーに向けて、導入事例をわかりやすく伝えることもできるでしょう。
その他にも、採用活動の場で、会社説明のために活用することも可能です。就職活動中の方に向けて、自社の経営方針や魅力を伝えることで、就職希望の意欲を高められる効果が期待できます。
動画をプロモーションツールとして活用し、新たな株主や顧客に向けて情報発信することは、企業の信頼度の向上にもつながります。
株主総会動画を制作するデメリット
多くの情報を短時間で理解しやすく伝えられる動画はとても魅力的ですが、制作を検討するときはデメリットも知っておくことが大切です。
株主総会用の動画を制作するときのデメリットには、次のようなものがあります。
- 動画制作にコストと時間がかかる
- 株主総会ごとに制作する必要がある
- 肖像権に注意が必要
それぞれ詳しく解説しますので、株主総会で動画の活用を検討されている方は、デメリットを理解するための参考にしてください。
動画制作にコストと時間がかかる
動画の制作には、コストと時間がかかることは、しっかりと理解しておきましょう。
制作を自社で行う場合は、撮影機材のレンタルや購入、編集のための機材やソフトも必要です。
また、専門知識を得るためのコストや、撮影スタッフ育成にかかるコストも必要になるでしょう。
一から準備してスタッフの育成まで行った場合、動画が完成するまでにかかる時間とコストは膨大になるでしょう。
自社で制作を検討する場合は、コストと時間の問題だけでなく、クオリティにも気をつけなければいけません。
動画は撮影すれば終わりではなく、撮影後の編集作業も重要な工程です。時間をかけて制作した動画の編集がしっかりとできていない場合、クオリティの低い動画を発表することになり、信頼を損なう可能性も考えられます。
一方で外部委託をする場合、機材の準備は必要ありませんが、動画制作のプロに依頼するためコストは当然かかります。
しかし、動画制作会社はさまざまな動画を制作してきた経験とノウハウがあるため、クオリティの高い動画の制作が期待できるでしょう。
株主総会ごとに制作する必要がある
株主総会で使用する動画の内容には、決算報告や事業概要、今後の展望などを盛り込むケースが少なくありません。
これらの情報は、企業紹介や製品プロモーションとは異なり、数値や経営指針など毎年変動します。
そのため、株主総会で動画を活用する場合は、株主総会ごとに制作する必要があります。
毎年動画制作にコストがかかることも、デメリットの一つです。
肖像権に注意が必要
株主総会で使用した動画を自社ホームページなどに掲載するとき、動画を編集しなおして、行われた株主総会の様子を盛り込むことがあります。
その場合、株主総会へ参加した株主や投資家の姿が動画に写ってしまう可能性があります。
無断で撮影したとき、動画自体を取り下げて欲しいといわれ、トラブルになってしまうこともありえるでしょう。
株主総会の様子を映像に盛り込む際は、事前にアナウンスをしたり、加工したりするなどのプライバシー保護をすることが必要です。
株主や投資家に向けて、企業のビジョンや成果を的確に伝えるためには、明確なストーリー設計と高品質な映像表現が不可欠です。
Funusualは、実写・アニメーション・3DCGなど多彩な表現技法を駆使し、企業の魅力を最大限に引き出します。
「コストやスケジュールが心配」「初めての動画制作で何から始めればいいかわからない」といった不安をお持ちの方も、私たちにお任せください。
経験豊富なプロデューサーが、企画立案から撮影・編集・納品までワンストップでサポートします。
株主総会動画を作成するときのポイント
株主総会のために制作する動画は、資料や写真をスライドのように映し出すだけでは、動画の持つ効果を活かし切ることはできません。
動画を記録媒体として使うことは有効な方法ですが、自社の伝えたい情報だけになりやすく、参加している株主や投資家に魅力を伝えることは難しいでしょう。
ここからは、効果的な株主総会動画を制作するためのポイントをご紹介します。
株主総会へ向けて動画を制作するときの参考にしてみてください。
わかりやすい内容を心がける
企業の事業内容や、投資をするメリットを知らない方でも、理解がしやすい内容にするように心がけましょう。
株主総会で扱われる情報は、会社の収支や経営方針など、専門用語が使われることが少なくありません。
専門性の高い用語を多様したとき、用語を理解するのに時間がかかったり、調べたりすることで情報が十分に伝わらない可能性があります。
専門用語や和製英語などを多様する場合は、動画の内容に沿ってテロップを活用して解説するなど、理解しやすくなる工夫をして情報の補足を行いましょう。
映像だけでなくグラフやアニメーションなどを活用する
株主総会のために制作する動画は、企業の決算報告や今後の経営指針など情報量が増えがちになります。
そのため、動画の尺が長くなりやすく、視聴者が飽きてしまうケースが少なくありません。
映像だけでなく、グラフやアニメーションを挟むなど、視聴者が飽きないような工夫をしましょう。
また、動画の途中で質疑応答の時間を設けると、参加者の意欲を引き出す効果があります。
制作する動画の内容を工夫するだけでなく、動画の活用方法にも一手間加えることで、活気ある株主総会の実現が期待できるでしょう。
信頼できる動画にする
会社の実情と動画の内容に食い違いがあった場合、企業としての信頼を損なう可能性があります。
動画では、正しい情報を整理して、正確に伝えることが大切なポイントです。
情報を羅列するのではなく、具体的な事例やデータを使用して、説明に対する裏付けをすることで説得力が増します。
企業の行ってきた経営戦略によって得た成果と、今後の展望に対して信頼性を高めることもできるでしょう。
また、企業のブランドイメージと一貫性のある動画の演出をすることも、信頼を得るために必要です。
企業のブランドイメージと動画に一貫性がない場合、視聴者は企業の本当の価値を見つけ出すことが困難になります。
動画は、企業のアイデンティティや価値観を視覚化することができます。企業ブランディングのためにも、動画の演出は企業イメージに沿ったものにしましょう。
株主総会の動画制作に取りかかるタイミングは?
株主総会で使用する動画は、内容によって制作期間が異なります。
スライド型の動画で、資料が揃っている場合は、1ヶ月前後で制作が可能です。
しかし、新たに撮影をしたり、アニメーションを制作したりする場合は、少なくとも2〜3ヶ月は必要になります。
また、制作をスタートするまでに企画を決定することも必要です。編集時に修正事項が発生し、スケジュールにズレが生じる場合もあるでしょう。
株主総会の日程から逆算し、できるだけ余裕を持って制作ができるようにすることが、株主総会に間に合わせるためのポイントです。
動画の制作は、イレギュラーが起きるなど、知識がないとスケジュール管理が難しい作業です。
株主総会の開催までに、効果ある動画制作を間に合わせたいときは、プロの動画制作会社への依頼を検討しましょう。
株主総会で使用する訴求力のある動画を制作したいなら
株主総会は、企業にとって重要な一大イベントです。
訴求力のある動画を使用すれば、参加した株主や投資家の印象に深く残る、素晴らしい株主総会を開催することができるでしょう。
しかし、ただ情報を羅列しただけの動画では、印象に残るどころか資料を読んで説明していることと変わりありません。
情報をよりわかりやすく伝え、飽きさせないような工夫をこらし、企業価値を高められる動画を制作することが大切です。
Funusualは、IT・製造業・工業・建設業など、多様な業界の企業向けに高品質な動画を制作してきた経験があります。
株主総会での動画活用は、単なるデータやグラフの提示にとどまらず、企業のビジョンや成長のストーリーを株主に伝える重要な手段です。
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