インフィード動画とはどのようなものか、ほかの広告動画と何が違うのか、興味はあるけれどメリットや活用方法がわからない方も多いでしょう。

インフィード動画は、YouTubeのようなプラットフォームを使い、ユーザーに違和感なくアピールできる新しい広告動画です。多くの企業が、マーケティング手段として活用しています。

この記事では、インフィード動画の仕組みやメリット、成功させるためのコツなどを解説します。

インフィード広告動画とは

インフィード広告動画とは、YouTubeのトップページや検索結果ページ、動画視聴の際におすすめ動画として表示される動画です。SNSやニュースサイトにも表示されるケースがあります。

動画視聴や検索のタイミングで自然に広告が表示されるため、ユーザーにとって違和感を与えにくいのが特徴です。

インフィード動画はサムネイル画像で表示され、ユーザーがクリックすることで再生されます。

以前はディスカバリー広告とよばれていましたが、現在はインフィード広告動画という名称です。

仕組み

インフィード広告動画をクリックすると、広告主のYouTubeチャンネルやホームページなどに、自動で移動する仕組みになっています。

インフィード広告動画で最初にユーザーの目に触れるのは、サムネイル画像と動画タイトル、短い説明文の3つです。

サムネイル画像をユーザーがクリックすると、自社の誘導先ページで動画が再生されます。

ユーザーが視聴した場合のみ、広告費用が発生します。広告をクリックせずに自動でホームフィード画面で再生された場合や、通信環境が悪く正常に再生されなかった場合には課金されません。

動画の再生と同時に、自然と自社のページに誘導できる仕組みです。

インリード広告やインスクロール広告との違い

インフィード広告のほかにも、インリード広告やインスクロール広告があり、この3つは表示場所や再生されるタイミングが異なります。

インリード広告はブログやニュース記事のページ内に表示されるものです。記事の途中に動画が配置され、ページをスクロールして動画が画面内に入ると自動で再生されます。

ミュート状態で再生がスタートされることが多く、視聴者が音声をオンにするまで音が流れません。

記事を読んでいるユーザーの邪魔をしにくく、動画が自動再生されることで自然と広告が目に入るのが特徴です。

一方で、インスクロール広告はページをスクロールすることで現れる広告です。表示場所はサイトのレイアウトによって異なり、ページの途中の固定枠やサイドバーなどに表示されます。

画面をスクロールする動作に連動して広告が表示され、多くの場合がミュートでの自動再生となります。

自動でミュート再生される点はインリード広告と似ていますが、インスクロール広告はスクロール動作によって表示されるのが特徴です。

インフィード広告はユーザーのクリックで再生されますが、ほかの2つは自動再生される点が大きな違いです。

インフィード広告動画とYouTubeとの関連

インフィード広告動画は、YouTubeを媒体として使われるケースが多く、YouTubeとは関連性が高い動画です。

ここからは、どのような関連性や掲載方法があるのかを解説します。

YouTubeの広告戦略で利用される

インフィード広告動画は、企業の広告戦略で多く利用されています。なぜならYouTubeの視聴者への視認性が高く、ユーザーの閲覧を妨げず、自らが広告を開くよう誘導できるからです。

ユーザーが興味をもって画面を操作することで、初めて広告動画が表示されるため、自然な流れでの表示となり違和感を抱きにくくなります。

記事の閲覧中や動画の視聴中に強制的に再生される動画と異なり、ユーザーの閲覧を邪魔することがありません。快適な閲覧を妨げないので、ユーザーへ不快感を与えにくいでしょう。

また、広告臭さを感じさせず、動画に興味をもったユーザーが自らクリックしやすい傾向にあります。さらに、YouTube内の目立つ場所に広告が表示されるため、高い視認性も期待できます。

ユーザーに不快感を与えずクリックされやすく、視認性も高いため、広告戦略として有効です。

YouTube内の掲載場所

インフィード広告動画の主な表示場所は、以下の3つです。

YouTubeのホームフィードとは、ユーザーがYouTubeを開いたときに最初に表示される画面のことです。インフィード広告動画は、ホームフィード画面の上部や動画一覧のなかに表示されます。

また、YouTube内で見たい動画を検索した際や、動画視聴した際の次のおすすめ動画としても表示される動画です。

YouTubeの画面を開いたり検索を行ったりと、ユーザーの自発的な行動により、違和感の少ない状況で表示される特徴があります。

いずれの掲載場所も、YouTube内の視認性の高い位置にあります。

インフィード広告動画の掲載方法

インフィード広告動画を掲載するには、以下の手順で行います。

広告動画の活用が初めての方でも、掲載方法の全容がわかるように解説します。

動画を用意してYouTubeにアップロード

まずは、広告として配信したい動画を作成します。

インフィード広告動画には、長さ制限はありません。15～30秒程度の短い動画だと視聴完了率が上がりますが、魅力的なコンテンツであれば、60秒以上でも視聴してもらえます。

表示形式はサムネイル画像とタイトルがメインとなるため、一目でインパクトを与えて興味を惹き付けるものを用意しましょう。

自社のYouTubeチャンネルを作り、用意した広告動画をアップロードしておきます。

Google広告アカウントで広告を作成する

作成した動画を広告として掲載するには、Google広告のアカウントが必要です。

Google広告のアカウントを作成することで、インフィード広告動画を含む、さまざまな種類の広告動画を配信できます。

アカウント作成は無料かつ審査不要で、完了後すぐに配信を開始できます。アカウントの作成と広告の設定はわずか3ステップで、以下の手順で完了です。

ビジネス情報には、企業名や電話番号、メールアドレスなどを入力します。

最初のステップで企業情報の追加と同時に、インフィード広告動画とリンクさせたい、自社のYouTubeチャンネルも登録可能です。

2つ目のステップでは、自社の目的に応じた目標を設定します。目標は、購入・ページビュー・ブランド認知度など、いくつかの目標から選択可能です。

広告動画を商品や企業の認知度拡大を目的とする場合は、ブランド認知度を選びます。

購入につなげたい場合は購入を目標に設定し、自社の目的にあわせて選びましょう。ここで、配信したい動画のURLの貼り付けも行えます。

最後に支払い情報を登録すれば、Google広告での広告作成は完了です。

広告配信設定を行う

Google広告のアカウントにログインして、細かい配信設定も行えます。設定できる内容は以下のとおりです。

ターゲットは年齢や性別、居住地域に加えて興味や関心ごとまで、細かく設定が可能です。

予算は1日の上限や、1つの広告動画ごとの上限設定など、広告にかける予算の上限を決められます。入札戦略の設定では、動画が視聴された際にいくらまで出すか単価を選べます。

また、配信先のデバイスをパソコン・スマートフォン・ゲーム機など、限られたものに絞ることでより細かいターゲティングが可能です。

インフィード広告動画のメリット

インフィード広告動画の活用には、以下のメリットがあります。

マーケティング効果が期待できることもあり、自社にも役立つメリットとなるでしょう。どのような利点があるのか詳しく解説します。

クリック率が高い

インフィード広告動画はほかの広告動画に比べて、ユーザー自身の視聴欲求が強く、クリック率が高くなるといわれています。

インフィード広告動画は、ユーザーの検索や視聴行動に連動して、関心に沿った内容が表示されるためです。

興味・関心に合致するため、ユーザー自身の意思でクリックされやすくなります。

また、広告と感じさせにくい位置に掲載される点も、動画をクリックしやすい理由です。

検索結果一覧に自然に表示されるため、広告と感じにくく、抵抗なくクリックされます。

クリック率が高く、多くのユーザーに視聴してもらえる点は、インフィード広告動画のメリットといえます。

チャンネル登録の増加を期待できる

インフィード広告動画は、自社のYouTubeチャンネルの登録者数を増やすのにも役立ちます。

動画をクリックすると、自動的に自社のYouTubeチャンネルへ誘導されるのが特徴です。

自社のチャンネルに誘導することで、ほかの動画も視聴されやすくなります。

ユーザーが有益なチャンネルだと判断すれば、その場でチャンネル登録をしてもらえることもあるでしょう。

そのためには有益な情報発信を行い、ユーザーにファンになってもらえるような動画をいくつか用意しておかなければなりません。

ファンを増やせる動画作りに不安がある場合は、動画制作のノウハウをもったプロの制作会社に相談をしてみるとよいでしょう。

Funusualは、クライアント様のニーズに寄り添った動画制作を行う、企業向けの動画制作会社です。

視聴者にとって魅力的な動画を作るのはもちろんのこと、その先にある悩み解決や、課題のクリアに向けた動画制作に取り組みます。

動画活用を検討中の方は、ぜひFunusualへご相談ください。

費用削減になる

動画広告のなかでも、インフィード広告動画はコストを抑えられる広告手段です。

多くの広告動画は画面の表示とともに自動再生され、ユーザーがほとんど見ずにスキップしても広告費用が発生します。

しかし、インフィード広告動画はクリックされない限り広告費がかかりません。

動画をクリックするユーザーは興味があって視聴しているので、伝えたい情報がユーザーに伝わり、広告費が有益に使われます。

無駄な費用をかけずに運用できるのも、インフィード広告動画のメリットの1つです。

インフィード広告動画の注意点

インフィード広告動画の活用前に、確認しておきたい注意点も存在します。ここからは、インフィード広告動画のデメリットともいえる注意点を紹介します。

クリックされないと視聴してもらえない

インフィード広告動画は自動再生されないため、ユーザーがクリックしなければ視聴してもらえません。

自動再生ではないので無駄な広告費がかからない反面、興味を惹かなければ誰にも再生してもらえないデメリットがあります。

ほかの広告動画よりも視聴のハードルが高いといえます。広告費を気にせず広範囲のユーザーに認知を広めるなら、強制的に再生される広告動画の方がよい場合もあるでしょう。

どのような広告動画が適しているかは、目的によって異なります。

クリックされない限り視聴されない点を理解し、目的に合った広告形式を選びましょう。

ユーザーへのアピールが難しい

インフィード広告動画を活用する際の注意点として、ユーザーへのアピールが難しいこともあげられます。

同時に多くの動画が表示されるなかで、ユーザーの興味を自社の広告動画へと惹き付けなければならないからです。

興味を惹くにはサムネイルとタイトルを工夫することが大切となり、各動画の制作者が競って工夫に力を入れています。

多くの競合が存在するため、目立たせるにはノウハウや工夫が求められます。

ユーザーに訴求しにくい点も、インフィード広告動画の課題です。

インフィード広告動画を成功するためにできること

インフィード広告動画でマーケティングを成功させるには、どのような動画を制作するかが重要です。動画を作ってもYouTubeのユーザーに見てもらえなければ、広告戦略は失敗に終わります。

インフィード広告動画の特色をしっかりと理解し、クリックされやすく、最後まで見てもらえるよう役に立つ動画を意識しましょう。

ここからは、インフィード広告動画の活用を成功させるためのポイントを解説します。

ターゲットを明確にする

インフィード広告動画を作成する前に、どのようなターゲット層を狙うのかを細部まで明確にしておきましょう。

ターゲット確定は少なくとも以下の内容を決めておかなければ、マーケティング戦略の効果を得られません。

有効なインフィード広告動画の活用を行うためにも、ターゲットを明確にすることが重要です。

魅力あふれるタイトルにする

多く並んだ動画のなかでどの動画を見るか決める際には、タイトルがとても重要な要素となります。魅力があるタイトルは、ユーザーの興味を惹き付けます。

YouTubeを利用している方なら「見るつもりはなかったのに気になってついクリックしてしまった」という経験があるのではないでしょうか。

広告動画のクリック数を増やすには、つい見たくなるような魅力あるタイトルを付けることが大切です。

サムネイル画像を目立たせる

インフィード広告動画で最初にユーザーの目に触れるのは、サムネイル画像とタイトルです。

タイトルの重要性はすでにお伝えしましたが、サムネイル画像もタイトルと同様、ユーザーが見る動画を決めるための要素となります。

動画のタイトルや内容にあった画像を選択するのはもちろんのこと、好感がもてる画像を選ぶのも大切です。

どのような画像を選べばよいかわからない場合は、動画制作会社のFunusualへご相談ください。Funusualはマーケティング分析を積極的に行い、クリックされやすい動画の制作が可能です。

動画の魅力を引き出すサムネイル作成に加えて、マーケティングに有効な動画制作のご提案もいたします。

企業様向けの動画制作に特化した担当者が丁寧にヒアリングを行うので、動画制作が初めての企業様もお気軽にお問い合わせください。

ユーザーが興味を持つ情報を提示する

動画が再生されてもユーザーが興味をもつ内容でなければ、最後まで視聴してもらえません。短い動画のなかに、ユーザーにとって有益な情報を取り入れることが大切です。

ユーザーの悩み解決につながる情報や、価値を感じる情報は興味を抱きやすく、最後まで再生してもらえる可能性が高まります。

有益な情報として、保存して見返したくなるような動画にするのがおすすめです。

信頼できる動画制作会社に依頼する

インフィード広告動画を成功させるためのポイントのなかでも、動画制作会社選びは重要です。

ほとんどの企業では、クオリティの高い動画制作のノウハウは持ちあわせておらず、プロの制作会社に依頼するケースが多いでしょう。

動画の冒頭から視聴者を引き込む構成や、心をつかむのに適切なテンポなど、マーケティング効果を得るには細かいこだわりが欠かせません。

どれだけのマーケティング効果を得られるかは、クオリティ次第で変わります。信頼できる動画制作会社を選ぶことは、インフィード広告動画を成功させるために大切な要素です。

インフィード広告で成果を出すためには

インフィード広告動画は、ユーザーが動画視聴や検索をすることで表示されるため、自然な流れでユーザーの目に留まります。

記事の閲覧や動画の視聴を妨げることなく広告表示が可能で、ユーザーにとって不快感が起こりにくいのが特徴です。

広告動画のなかでも新しい種類の動画で、マーケティングに取り入れる企業も増えています。

自社でのインフィード広告動画の活用を検討しているなら、動画制作会社のFunusualにご相談ください。

Funusualは、IT・建設業・工業・製造業など、さまざまな業種の企業向けに動画制作を行ってきました。各業界に精通した担当者が、業界に応じた適切な動画プランを提案します。

企画の立案から撮影や編集まで、Funusualがワンストップで対応可能です。インフィード広告動画の制作は、Funusualにお任せください。