SNSや動画プラットフォームが発達した影響で、ブランディングやプロモーションにアニメーション動画を取り入れる企業が増えています。
「自社のPRにアニメーション動画を利用してみたいけど、どうやって作ればよいのかわからない」「アニメーションの種類がたくさんありすぎて、自社に適したものが選べない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事ではアニメーション動画の種類や制作のステップについて詳しく紹介します。
アニメーション動画を企業のプロモーションに活用をしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
アニメーション動画の主な種類
アニメーション動画は多様な表現方法を持っています。
表現ごとにまったく異なるイメージを視聴者に与えられるため、使う用途や商材ごとに適したものを選べるのが魅力的です。
本記事では9種類に分類し、それぞれの特徴や適した用途について解説していきます。アニメーション動画の種類を知ることで、制作の選択肢を増やしましょう。
キャラクターアニメーション
キャラクターアニメーションは、その名前のとおりキャラクターが登場するアニメーションを指します。
人や動物・モノが擬人化されたキャラクターを動かして、商品やサービス・会社の概要を紹介することで人の印象に残る動画作りが可能です。
キャラクターアニメーションは、特にイメージキャラクターを所有している企業が有効利用できます。
自社のキャラクターを利用することで、会社自体の知名度アップも狙えるでしょう。
フラットアニメーション
フラットアニメーションとは、シンプルで平面的なデザインを用いたアニメーションのことです。
無駄な装飾や立体感を排除し、すっきりとした印象を与えるため、視聴者が内容を直感的に理解しやすい特徴があります。
企業のサービス紹介やWebサイトでの説明動画、アプリのプロモーション動画など、特にITやテクノロジー系の商材で効果的に活用されています。
シンプルなデザインのおかげで、ブランドカラーや企業イメージを鮮明に打ち出すことも可能です。
イラストアニメーション
イラストアニメーションとは、2Dを使用したアニメーションのことです。
複雑な情報をわかりやすく伝えることができるため、無形商材のサービス動画での使用に向いています。
アニメーション動画のなかでもイラストアニメーションはコストを抑えやすく、納期も短く設定できます。動画作成依頼を受ける際に人気が高いアニメーション動画の1つです。
ピクトグラムアニメーション
ピクトグラムアニメーションは、生活のなかでも頻繁に見かけるアニメーション動画の1つです。
クトグラムとは、文字を使用しない単純化された絵文字のことを指します。
代表例としては非常口のイラストや、公共トイレの男女マーク、オリンピックの競技イラストなどがあります。
ピクトグラムはできる限り余分な情報を削ぎ落としているため、視聴者に動画の要点を簡潔に伝えられるのが特徴です。
タイポグラフィアニメーション
モーショングラフィックスに分類されるアニメーションで、文字を用いたアニメーションはタイポグラフィアニメーションに分類されます。
1つずつの文字が音にあわせて動くことで、視聴者を動画の世界観に強く引き込むのが特徴です。
プロモーション動画のなかでも、特に尺が短いものに使用すると有効的でしょう。
文字を自由に動かせるためより情緒的な表現ができ、伝えたいメッセージを見る側にストレートに届けられます。
インフォグラフィックアニメーション
インフォグラフィックアニメーションはグラフや図表、写真などを利用し数値などのデータをわかりやすく視覚化したアニメーション動画です。
数字やグラフの大きさ、動かし方によって視聴者のデータへの注目を高める効果があり、特に数値を用いてプレゼンテーションを行う場面での利用が効果的です。
例としてIRや採用、営業といった数字を効果的に利用したい場面で用いられます。
ホワイトボードアニメーション
ホワイトボードアニメーションとは、その名のとおりホワイトボードにペンでイラストを作成する過程を映像にするアニメーションのことを指します。
文字やイラストが完成していく過程を見せることで、次に何が描かれるのかという期待感が視聴者に生まれ、視聴途中での離脱が少ないのが特徴です。
ホワイトボードアニメーションは視聴者を動画に集中させたい研修動画や、アート作品として表現したい映像に相性がよいため、そのような場面でよく用いられます。
モーショングラフィックス
図形・ロゴや写真・文字などの静止画の素材に動きをつけ音をあわせた映像がモーショングラフィックスです。
うれしい・楽しい・激しいといった静止画やテキストでは伝えにくい多様な心象風景を演出可能です。
テキストに動きが加わることにより視聴者の注意を引き付けることができます。
会社の紹介動画やプロモーション動画・コンセプトムービーで利用するとその強みを十分発揮できるでしょう。
2Dアニメーション
2次元空間に動きを表現するアニメーションの総称です。1秒あたり8〜24枚のイラストを使用しアニメ内の動きを描きます。
2Dアニメーションの利点は、現実では実現不可能な動きをキャラクターにさせられることです。アクロバティックな動きを表現できるため、映像表現の幅が大きく広がります。
商品やサービスの紹介、プロモーションの際に用いるのがおすすめです。
3Dアニメーション
3Dアニメーションは立体的なイラストやグッズ、グラフィックを用いた動画技法です。
実写動画のようなリアル感を持たせつつも、自由な表現ができる点が特徴になっています。
リアル感は映像全体に高級な印象を引き出し、視聴者が映像越しに実態も把握できるため、商品紹介動画にぴったりなアニメーション動画です。
アニメーション動画制作に必要なツール
アニメーション動画制作に必要なツールには主に以下の5つがあります。
- Adobe After Effects
- Blender
- Toon Boom Harmony
- Vyond
- Canva
ツールごとに得意とするアニメーションの種類が異なるため、自分がどんなアニメーションを制作したいかに合わせて選びましょう。
ここでは各ツールの得意とするスタイルや特徴について解説します。
Adobe After Effects
Adobe After Effectsはイラストに効果(エフェクト)を使用するために用いられます。簡単な動作であれば中割を使わずアニメーションを作成可能です。
月額のサブスクリプションで利用できます。限られた時間内に効率よくアニメーションを作成したい方向けのツールです。
Blender
BlenderはCG制作・アニメ制作に特化したオープンソースの3DCGソフトです。モデリングや作成したオブジェクトに動きをつけられます。
Blender財団という非営利団体が開発しているため、誰でも無料で利用できます。
その他の3DCGソフトと比較しても劣らない高い機能を有しており、初心者からプロまで満足に利用可能です。
Toon Boom Harmony
2Dアニメーションを利用できるソフトウェアになっています。さまざまなスタイルの描画に対応でき、3D素材のインポートまで可能です。
24時間体制でサポートチームが対応しているため、使用中に不明点が出たり、問題が発生したりしてもすぐに問い合わせられます。
Vyond
高品質なアニメを手軽に作れるクラウド型ツールです。既存のテンプレートを組み合わせるだけでよいため、未経験者でも扱いやすくなっています。
ライセンス契約で利用できますが値段が少々高額なため、2週間の無料体験を利用してから継続するかを決めるのがおすすめです。
Canva
オンライン上で利用できるグラフィックデザインツールとなっており、基本的な操作であれば無料で利用できます。
YouTubeやInstagramのストーリー、TikTokといった様々な動画用のテンプレートがあるため、各SNSに合ったサイズの動画の作成がすぐに行えます。
ドラッグ&ドロップで直感的な操作ができ、テンプレートやフォント、素材も豊富です。無料版でも充分有用な点が魅力です。
アニメーション動画の作り方
アニメーション動画の作り方は以下のようになっています。
- アニメーションの構成を練る
- 作品のおおよその流れを絵コンテで作成
- ツールを使用して動画編集を行う
まずは動画を通じて何を伝えたいのかを明確にし、作品のカラーや大まかな流れを決定しましょう。
こうすることで動画に一貫性が生まれ、その後の作業がスムーズに進行可能です。
その後、キャラクターや作品全体の長さなどの細かい設定を考えていきます。絵コンテの制作段階でシーンごとの構図やカメラワークなど、事細かに説明やポイントを入れ込んでおきましょう。
最後にキャラクターに動きをつけたり、ナレーションやテキストを追加したりと編集を行い、動画の書き出し(型式やファイルサイズをひとまとめにする作業)をします。
アニメーション動画の制作ステップとスケジュール
アニメーション動画は以下の制作ステップで進行する場合がほとんどです。
- 企画
- 絵コンテ制作
- アニメーション制作・編集
アニメーション動画は制作に数ヶ月以上時間がかかるため、各工程でスピード感が求められます。
ここではそれぞれの制作スケジュールや具体的な内容について説明していきます。
企画の決定
企画の決定にはおよそ1週間程度時間を要します。
まずは大まかな動画の流れと、どのようなテーマや目的で動画を作るのかのアイデア出しを行いましょう。
次に、出てきたアイデアのなかからアイデアを実行するための具体的な計画を立てていきます。
イラスト制作やアニメーションの編集にはさらに時間がかかってくるので、映像制作チームと相談しながら制作スケジュールを決定しましょう。
この企画の決定段階から映像の質の良し悪しが左右されるため、自社で制作を行うよりもプロの動画制作会社へ委託するのがおすすめです。
Funusualでは、BtoB企業に特化した動画制作のプロフェッショナルとして、複雑なサービスや商材をわかりやすく、スタイリッシュに伝えるアニメーション動画の制作を数多く手がけています。
Funusualでは、企画・構成からアニメーション制作・編集・ナレーション・修正までワンストップで対応することが可能です。
アニメーション動画の作り方でお悩みの方や、どこから着手すべきか迷っている方は、まずはお気軽にご相談ください。
絵コンテの作成
絵コンテの作成にもおよそ1〜2週間程度かかります。制作映像のイメージ共有のための絵コンテと、シナリオも同時に作成していきましょう。
アニメーション動画は絵コンテをもとに必要な素材を作っていくため、打ち合わせを何度も重ねて検討を行います。
絵コンテはシナリオに変更点や修正が発生した場合は描き直しが必要です。
工数・費用面が大きく変動してしまうため、企画段階でなるべく変更点が出ないように意識共有や擦りあわせを綿密に行っておきましょう。
アニメーション制作・編集
実際のアニメーション制作には数週間〜数ヶ月かかり、作業のなかでもかなりの時間を要する工程です。
実際のカットをデザインに起こし、絵コンテをもとにVコン(ビデオコンテ)を作っていきましょう。
すべてのカットのデザインが完成したら次にアニメーション作業を行います。
アニメーション作業とは、Vコンをもとにタイミングをあわせてキーフレームを打っていく作業のことです。
ベースが完成したらエフェクト・テクスチャなどを追加します。確認作業を都度行い、OKが出るまで修正作業を繰り返し根気強く行いましょう。
アニメーション動画のメリット
アニメーション動画を制作するメリットには以下の3つが挙げられます。
- 内容がわかりやすい
- 修正や変更がしやすい
- 費用を抑えやすい
動画制作には手間やコストがかかりますが、動画制作で受けられる恩恵がコストを上回る場合も少なくありません。
それぞれの内容を詳しく解説します。
内容がわかりやすい
動画は視覚的に情報をわかりやすく伝えられることがメリットです。
テキストや静止画だけではわかりにくい内容も、アニメーション動画であればわかりやすく、なおかつ短時間で効率的に伝えられます。
その他にもテロップを活用して重要な点をまとめたり、音声やBGMを用いたりと、静止画にはない演出を施すことも可能です。
さまざまな仕かけを組み込んだ動画は、視聴者が内容を深く理解しやすく印象に残りやすくなっています。
修正や変更がしやすい
制作段階で修正が簡単に行えるのもメリットでしょう。
実写動画では再撮影が必要になった場合、撮影場所や演者のスケジュールを抑える必要があります。
アニメーション動画はデジタル環境での作業が主流のためスケジュール調整の必要はありません。
修正が発生した場合は柔軟かつ素早く対応を行えます。映像の方向性も変更をかけやすいため、利用目的にあわせた再編集も実写動画と比較して容易です。
費用を抑えやすい
実写動画よりもアニメーション動画は費用が抑えられる傾向にあります。
セットの構築やロケ場所抑えなどの業務が必要ないため、製作費を大幅に削減することが可能です。
予算は抑えつつも、ハイクオリティな映像コンテンツが作成できます。広告やプロモーションのためのアニメーションであれば、アニメーション制作以外に予算を回すことが可能です。
ビジネスでアニメーションを使用する場合は特に大きなメリットといえるでしょう。
Funusualは、これまでに数多くのアニメーション動画を企画・制作してきた経験があり、企業の伝えたいメッセージやブランドイメージを、視覚的にわかりやすく、スタイリッシュに表現することを得意としています。
企画から編集までワンストップで対応しており、経験豊富なクリエイター陣が、お客様の課題や目的に寄り添いながら適切な動画を制作いたします。
「PRやブランディングのために、わかりやすく洗練されたアニメーション動画を作りたい」という方は、まずはお気軽にFunusualまでご相談ください。
アニメーション動画の活用方法
アニメーション動画が実際の会社でどのような役割を果たすのでしょうか。
実際に企業で利用されているアニメーション動画には以下のような目的で活用されるものが多くなっています。
- ブランディング
- マーケティング
- 採用・研修
今やアニメーション動画は、視聴者の購買意欲や行動変容の手助けとなる存在です。
クオリティの高い動画を作成できれば、企業のイメージ向上やサービス・商品の認知度アップにも繋がります。
ここでは、主にアニメーション動画が利用される3つのシーンについて紹介します。
ブランディング
ブランディングでアニメーション動画を使用することにより、伝えたいメッセージをより端的に発信できます。
ブランドのイメージを視覚的にわかりやすくすることで、より視聴者の記憶に残りやすいです。
ブランドサイトとトンマナを揃え、事業の取り組みや理念を動画で紹介しましょう。
ブランドのイメージカラーを動画内に取り入れるのも効果的です。
マーケティング
アニメーション動画は商品やサービスの販売促進、企業の認知拡大にも効果的です。視聴者の購買意欲向上が期待できます。
サービスの概要や特徴・利用方法のみならず、ブランドイメージやサービスの背景などの一歩踏み込んだ内容をわかりやすくアピール可能です。
視聴者に企業名や商品名を覚えてもらうきっかけ作りにもなるでしょう。
採用・研修
社内研修や採用などの毎回同じ内容を話す場合にも、アニメーション動画を用いることで担当者の手間や労力が少なく済みます。
万が一異動で担当者が変更となった場合も、話す内容やニュアンスの違いが発生しにくいです。
口頭では言いにくい内容も、キャラクターに代弁してもらうことでより深く、先入観なく理解してもらいやすくなるでしょう。
採用動画の場合は自社の強みを大いに盛り込み、入社後の日々がどのようなものか具体的に示すと、求職者のモチベーションアップにもつながります。
アニメーション動画は制作会社へ依頼するのがおすすめの理由
動画作成を制作会社へ依頼するのがおすすめの理由として、主に以下の3つがあります。
- クオリティが担保されている
- 納品スピードの速さ
- マーケティング視点を考慮できる
まずクオリティの高い動画を作成できることが大きな強みでしょう。クオリティが高い動画は視聴者の心をつかみやすく、結果的に会社へのリターンが多くなる傾向にあります。
プロの制作会社は動画作りのノウハウが豊富なため、早い納品が期待できるのもうれしい点です。
個人や自社で制作するとなると、多大な労力や膨大な時間が必要になり負担が大きいため、完全に制作会社に委託してしまいましょう。
アニメーション動画の制作を考えているなら
ビジネスでアニメーション動画を利用するのであれば、あらゆる企業や業種のサポート経験があり、多種多様な動画サービスクリエイターと密に連携が可能なFunusualへ依頼してみてはいかがでしょうか。
Funusualは、多様な業種・業界における豊富なサポート経験を活かし、目的やターゲットに応じたアニメーション動画を企画・制作しています。
多彩なスキルを持つ動画クリエイターと密に連携し、BtoB企業向けの表現にも強い対応力を備えた制作チームが、高品質な動画を提供します。
ヒアリングから制作・編集・仕上げまでワンストップで対応することで、お客様の負担をできる限り抑え、スムーズで効率的な進行を実現することが可能です。
ビジネスの成果を余すことなく表現したいとお考えの方は、Funusualのアニメーション動画で、視覚的な説得力とブランド価値を兼ね備えた映像をぜひご体感ください。