企業の広報担当者のなかには、広報活動の一環で動画制作したものの、改善点がわからずに悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
ありきたりでインパクトがない動画は、視聴者に訴求できず、印象に残りにくくなります。
印象に残りやすくするためには、動画の質を上げる必要があり、演出技法やカメラワークが重要です。
この記事では、動画の質を向上させるための、映像の演出技法やカメラワークについて解説します。
高度な演出技法やカメラワークについても紹介しているため、広報動画制作に悩んでいる方は参考にしていただければ幸いです。
映像の演出技法
動画は視覚と聴覚にアプローチできるため、演出次第で視聴者の興味を引き付けることが可能です。
演出が何も盛り込まれていない動画では、視聴者の興味を引き付けることは難しいでしょう。
ここでは、印象的な動画を制作するための6つの演出技法について説明します。
バレットタイム
被写体の周囲を取り囲むように多くのカメラを並べて、アングルを動かしたい方向にそれぞれのカメラを連続撮影する演出技法です。
被写体の動きはゆっくりであり、カメラアングルのみが高速で動いている映像となります。
弾丸などの高速の物体を避けるシーンで活用されることがほとんどです。バレットタイムを駆使する際のポイントは3つあります。
- カメラを等間隔に並べる
- 同時に撮影する
- 編集でうまくつなぐ
使用するカメラの数が多いほど、滑らかな映像を撮影できます。
ボディトランジション
2つの映像をつなぐ演出技法であり、シーンの移り変わりを印象付けるときに効果的です。演出がないまま急にシーンが変わると、視聴者に違和感を与えます。
屋外にいるシーンから、急に屋内のシーンに切り変わることで、視聴者は違和感を抱くことになるでしょう。
ボディトランジションによって、シーンが切り変わるタイミングを把握し、次のシーンに切り替わったことを認識しやすくなります。
また、映像にメリハリをつけることもできるため、飽きさせにくい動画に仕上げられます。
スローモーション
映像の再生速度を通常よりもゆっくりにする演出技法で、時間を引き延ばしたような緩やかな映像が作れます。
通常の速度では視認しにくい細かい動きをゆっくり見せることで、視覚的な影響を強調し、視聴者にインパクトを与えられます。
スポーツの決定的なシーンや手に汗握るようなアクションシーンで活用されることが多いです。
時間を引き延ばすことで、登場人物の感情表現を強化できるため、恋愛映画や感動シーンにも活用されることがあります。
スローモーションは映像に没入感を与えることができ、視聴者の感情を高めるのに効果的です。
ライティング
被写体に光を当てる演出技法であり、画質を向上し、クリエイティブな映像に仕上げることが可能です。
光を当てる角度によって、被写体の印象を変えることができ、映像に立体感や奥行きを加えることができます。
光源や色彩によって、映像の印象を高める効果があるため、事前に照明を確認しておくことが重要です。ライティングを活用する際は、3つのポイントを意識しましょう。
- 照明の位置
- 使用する色彩
- 光源量
照明の位置は映像の明暗だけではなく、雰囲気を決定する重要な役割があるため、どのような映像を撮影するかによって決めておく必要があります。
色彩コントロールによって、被写体の印象が変わるので、何種類かの色彩のライトを準備しておく必要があります。
クリエイティブな映像は、視聴者が見やすいことが重要なので、適切な光源量を心がけましょう。
ツインズカム
水中と水上にカメラを設置して、それぞれの映像を組み合わせて、立体的な表現をする演出技法です。水面を境に合成することで、水面を基点に撮影したかのような映像となります。
水と空気中の光の屈折率は異なるので、それぞれの映像を単純に合成しても、スムーズな映像にはなりません。
ツインズカムは水上と水中のカメラのズーム比を自動調整することで、自然に見える映像を作れます。
シンクロナイズドスイミングのような、水上と水中での動きが激しい競技の映像に活用することで、全体の動きが自然な映像となります。
ダッチアングル
あえてカメラを斜めに傾けながら撮影する演出技法であり、不安定なように見せながら撮影するのが特徴です。
傾ける角度が大きいほど、不安定な印象を強く与えることができ、被写体の印象を変えたいときに活用します。
不安感や緊張感、迫力を表現するのに活用し、被写体の動きに合わせて傾きを変化させることもあります。
動画を魅力的にする上級演出テクニック
映像の演出技法を理解したものの、企業の広報活動に活用できるか疑問を抱く方もいるでしょう。
企業の広報活動に活用するためには、動画を魅力的にして、視聴者の印象により残りやすくすることが重要です。
ここでは、動画を魅力的にする4つの上級演出テクニックについて説明します。
間を使って視線と感情の集中をうながす
動画編集において、適度な間を設けることで、視聴者の視線と感情の集中を引き出すことが重要です。
一定のリズムで映像をカットするだけでなく、適度な間によって、次のシーンを際立たせることが可能です。
間を使うことで、余韻を残し、テンポを変えることができます。テロップへのエフェクトを工夫することで、間を印象付けられます。
シーンを際立たせるために、間を意識した映像制作が重要だといえるでしょう。
色彩心理学を活用する
色彩心理学を活用することで、映像の質を向上させることができます。映像制作において、色彩の力は重要であり、心理的効果を把握しておくことが重要です。
赤色は感情を昂ぶらせたり、青色は冷静さや信頼感を表現したりすることが可能です。
色彩によって、視聴者の印象は大きく変わるため、映像のテーマや伝えたいメッセージに適切な色彩を選ぶ必要があります。
色彩心理学を活用することで、視聴者の感情を効果的に操り、より深い印象を与えることができます。
魅力的な動画を制作するためには、色彩心理を理解し、適切に活用するようにしましょう。
編集で動画のテンポに緩急をもたせる
編集で動画のテンポに緩急をもたせることで、視聴者に異なる印象を与えられます。
動画のスピードを遅くすることで、目に留まらないような速さの動きを視認しやすくなり、そのシーンが際立ちます。
シーンが際立つことによって、視聴者の印象に残りやすく、記憶として定着化しやすいです。
変化が少なく間延びしやすい映像の場合、動画のスピードを早くすることで、おもしろく感じてもらえることがあります。
成長や過程など、一連の過程を通常のスピードで見せると、時間がかかり退屈に感じられます。一連の流れのスピードを早めることによって、間延び軽減に効果的です。
動画のテンポに緩急をもたせることで、メリハリをつけることを心がけましょう。
音響デザインで没入感を高める
音響デザインを工夫することで、視聴者の没入感を高めることが可能です。魅力的な動画を作るには、雰囲気に合った音響デザインが欠かせません。
動画の雰囲気を作るうえで、シーンや内容に応じたBGMや効果音を選びましょう。BGMは視聴者の感情に働きかける効果があり、動画全体の印象が大きく左右します。
明るいシーンにはリズミカルな音楽、感動的なシーンには静かなバラード調の曲など、内容に合った選曲が重要です。
強調したいカットで効果音を加えることで、演出力が高まり、視聴者の印象に残りやすくなります。
視聴者の心に響くような動画を制作するには、内容やシーンに合わせた音響デザインを活用しましょう。
Funusualは、視聴者の印象に残る魅力的な映像制作が得意です。クライアント様の課題に寄り添い、企画から構成まで一貫し、広報活動に利用可能な映像を提供いたします。
映像制作で必要なものは、すべてサポートいたします。まずは一度ご相談ください。
カメラワークの種類や効果
カメラワークによって、動画に動きをつけることができ、被写体の印象を強調できます。
動きのある動画は、視聴者の興味を引きつけ、ストーリー性や説得力を高めるでしょう。
ここでは、被写体の印象を強調できるカメラワークの種類や効果について説明します。
フィクス(固定撮影)で安定感を与える
カメラを固定することで、安定感のある映像を得られます。フィクスによって被写体の動きをとらえやすくなり、例えば、風景の撮影などに適しています。
カメラが動かないので、風に揺れる木々や流れる雲の動きが際立って見えるでしょう。また、撮影が長時間に及んでも、構図を変えたくない場合に適しています。
被写体の動きが際立ち、視聴者の印象に残りやすくなります。集中しやすいフィクスによって、視聴者に印象を強調することも可能です。
パンで水平方向の動きを演出
左右にカメラを動かすことで、映像がパノラマのように見える手法です。広大な景色や動きがある被写体の撮影に適しています。
被写体全体を撮影する際、収まりきらない場合に活用する方法です。横に振るスピードが重要であり、少し動かしたつもりでも、画面上では大きく移動して見えてしまいます。
視聴者に見やすくするために、ゆっくり動かしましょう。振り終わりに強調したいものを映して、始点と終点はゆっくり、途中は少し早く動かすと見やすい映像になります。
ティルトで視点の変化を表現する
カメラを固定して、上下に動かす方法です。振る方向によって意味合いが異なり、下から上へ振ることはティルトアップ、上から下へ振ることはティルトダウンとなります。
ティルトアップは壮大さを強調する場合に活用します。見上げるような撮影によって、威圧感や荘厳さを表現できるでしょう。高層ビルなど、被写体の迫力を伝える場合に有効です。
ティルトダウンは、不安感や落下感を表現できます。視点の変化によって、視聴者の記憶に定着しやすい映像となります。
ズームで注目点を強調する
ズームレンズの焦点距離を変えることで、被写体との距離感を調整する方法です。
カメラを動かさずに被写体の拡大や縮小ができるため、初心者でも試しやすいのが特徴です。
被写体を徐々に大きく映すズームインによって、細部へと視線を誘導し、注目点を強調できます。例として、広大な風景から特定の人物などに焦点を当てる場合に効果的です。
被写体を徐々に小さく映すズームアウトによって、周囲や全体の構図をわかりやすくする効果があります。
特定の被写体だけが映るようにして、徐々に引いていくことで、状況や環境を示せるようになります。
ドリーイン・ドリーアウトで空間の広がりを演出
被写体に対して前後に移動する撮影方法で、自然な距離感を表現できます。距離感の変化によって、感情移入をうながし、心理的な距離を近づけます。
緊迫するシーンでは、徐々に近づくことによって、注意を引き付けることができるでしょう。
空間の広がりを演出することで、動画全体の雰囲気が変わるため、被写体との距離感が重要です。
徐々に近づくドリーインは、被写体の印象を強調し、心理的描写の表現に効果的です。徐々に離れていくドリーアウトは、全体を俯瞰するシーンで活用します。
動画の質を高める上級カメラワークテクニック
カメラワークの重要性を理解したうえで、動画の質をさらに高めたいと考える方もいるでしょう。
動画の質を高めるには、視聴者の印象に残りやすさを意識することが重要です。
ここでは、動画の質を高める3つの上級カメラワークテクニックについて説明します。
複数カメラで多角的な演出を実現
動画制作において、1台のカメラで撮影することがほとんどです。しかしながら、複数のカメラを使用することで、多角的な演出を実現できます。
1台ではとらえられなかった動きを多角的に撮影でき、メリハリのある映像を作れます。撮影に失敗した場合、別アングルの映像があることで、違和感のない編集が可能です。
シーンごとに別撮りをする必要がなくなるため、撮影時間の短縮にもなります。複数のカメラを使用する場合、編集作業を意識することが重要です。
動きを活かしたブレ表現で臨場感を与える
動画撮影において好ましくないブレですが、あえて映像に取り入れる上級テクニックもあります。手ブレを活かしたハンドヘルドが代表的です。
手でカメラを持ちながら撮影するため、視聴者に臨場感を与えられます。ドキュメンタリーやバラエティ番組などでは、臨場感だけではなく、リアル感なども演出できます。
ブレ表現は動きを活かした演出ができますが、視聴者に不快感を与えないようにすることが重要です。
構図の工夫によって印象的な画作りを目指す
動画の質を高めるうえで、構図の工夫によって印象的な画作りを目指すことも重要です。構図は仕上がりの効果を配慮した構成であり、映像表現の演出に欠かせない撮影技術の基本です。
シーンごとに伝えたい内容が異なるため、シーンに合った構図に変える必要があります。構図にはさまざまな撮影技法があり、シーンに応じて使い分けることが大切です。
強調したい被写体を映像の中央に置いた日の丸構図、縦横を三分割して、線の交点に被写体を置く三分割構図などが代表的なテクニックです。
凝った映像の演出技法を使用するメリット
ビジュアルコンテンツの重要性が高まる現代社会において、多くの企業が動画を広報活動に採用しています。凝った映像制作をすることで、効率的な情報訴求が可能です。
凝った映像の演出技法を使用するメリットは主に3つあります。
- 視聴完了率の向上
- ブランドイメージの強化
- 他社との差別化
動きのある映像によって、視聴完了率の向上につながる点がメリットです。
興味を引き付けるように工夫することで、飽きさせづらくなり、動きによってインパクトを表現できます。
製品やサービスの説明や訴求は、最後まで目を通してもらう必要があるため、視聴完了率の向上は重要だといえるでしょう。
凝った映像の演出技法によって、高品質で魅力的な映像となり、企業のブランドイメージ強化にもつながります。
企業の取り組みや社会的責任に関する内容を組み込むことで、顧客に企業の価値観を伝えられます。
映像や音響効果など、さまざまな方法で表現できるので、他社との差別化を図ることが可能です。
他社との差別化により、自社の独自性が際立ち、伝えたい情報が明確になります。
凝った映像の演出技法を使用するデメリット
凝った映像の演出技法によって、効率的に情報訴求できますが、不安を感じている方もいるでしょう。
過剰に凝った演出によって、視聴者に不快感を与えてしまう可能性があります。
凝った映像の演出技法を使用するデメリットは主に2つあります。
- 視聴者の意図から外れる
- 高額な制作コスト
過剰に凝った映像の演出技法によって、視聴者の意図から外れてしまい、情報訴求できなくなる可能性が高いです。
過剰な演出技法は、映像視聴を妨げる要因となり、視聴するだけで疲労を感じる場合もあります。
例として、商品の魅力を伝える映像において、派手な演出の多用が挙げられます。情報訴求したい内容がわからなくなり、視聴者に情報が伝わらなくなるでしょう。
過剰な演出技法は、編集作業に時間がかかり、費用も高くなります。特別な技術や内容が必要な場合、計画的に予算を立てておくことが重要です。
動画の質を高めるために、凝った映像の演出技法を使用するのであれば、事前に目的との整合性を確認しておくことが必要です。
演出技法を効果的に用いたいならプロの制作会社への依頼が有効
演出技法を効果的に用いたいなら、効率的に訴求できるプロの制作会社に依頼するのがおすすめです。
プロの制作会社への依頼がおすすめな理由は3つあります。
- 高品質な動画制作
- 視覚的な訴求効果が高い
- 高度な専門性を持つ業界の依頼にも対応可能
プロの制作会社に依頼する理由は、視聴者に伝わりやすく、高品質な映像制作が可能であるためです。
凝った演出技法だけではなく、構図や編集などの設計が緻密に組み立てられているため、さまざまな場面で活用できる映像が完成します。
自社の企業価値を高めることができ、多様な媒体で汎用性の高い映像となるでしょう。
凝った演出技法によって、視覚的な訴求効果が高くなるので、ブランドイメージを効率的に向上できます。
プロの制作会社は、高度な専門性が求められる業界からの依頼にも対応可能であり、映像によって適切に表現するノウハウを持っています。
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BtoB領域の専門用語や業界慣習にも精通しているため、視聴者に訴求しやすく、効果的な映像化ができます。
Funusualは、企業の広報活動に豊富な経験を持つ、BtoB企業特化型の動画制作会社です。
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映像の演出技法やカメラワークで動画の質を高めたいなら
ここまで、動画の質を高めるために必要な映像の演出技法、カメラワークを解説してきました。
映像の演出技法やカメラワークは、魅力的な映像制作に必要であり、訴求効果を高められることをご理解いただけたかと思います。
凝った映像の演出技法は自社でも作れますが、効率的に訴求できる映像制作は、プロの制作会社に依頼するのがおすすめです。
BtoB領域では映像によって企業の製品やサービスの価値、ブランドイメージを適切に伝える必要があります。
映像制作は構図や編集などが緻密に設計されていなければ、凝った映像でも内容が伝わらず、企業価値を損なうこともあるでしょう。
Funusualは、BtoB領域の専門用語や業界慣習にも精通しており、企業課題やニーズを深く分析できます。
単に凝った演出に頼るのではなく、視聴者の心に届く表現力も備えています。
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