自社のCSR活動を社外に伝えるために、動画制作を検討している方もいるのではないでしょうか。
近年、社外のステークホルダーへの信頼感や企業イメージ向上につながる傾向があるため、導入している企業が増加しています。
本記事では、CSR動画における企業の導入事例や動画制作のポイントなどを解説します。
CSR動画制作を検討している方は、本記事を参考にしていただければ幸いです。
CSR動画とは
CSR動画は、企業が社会への貢献活動やその成果について、わかりやすく伝えるための動画コンテンツです。活動内容や成果を映像にすることで、ステークホルダーは企業の取り組みを理解しやすくなります。
CSRはcorporate social responsibilityの頭文字を取っており、企業が法令順守だけでなく、社会や環境に配慮しながら事業活動を行うことを求める概念です。
CSRが普及した背景は、環境汚染や人権問題など、国際的な課題への意識が高まっており、消費者や社会が企業行動に対して高い期待を寄せるようになっているからです。
企業は、自社のCSRがSDGsのどの目標に貢献しているかを明確にすることで、社会貢献度をステークホルダーにアピールし、企業価値向上につなげられます。
CSR活動を動画にすることによって、ステークホルダーとの信頼関係を築くための戦略的なツールだといえます。
参考にしたいCSR動画の事例10選
CSR活動に取り組んでいる企業のなかには、CSR動画を導入しているところもあります。ここでは、参考にしたい企業のCSR動画の事例を10つ紹介します。
NTTグループ
引用元:www.youtube.com/@NTTofficialchannel
ICTにおける豊富なノウハウと高い技術力に基づいて、1次産業分野での地域との協同事例を示しています。
栽培が難しい果物のデータ収集を行い、農家にデータを活用した営業指導することで、農業支援から地域の活性化を図っている動画です。
文章では伝わりにくい部分もイラストやシステムが利用されている様子が映し出されるため、視聴者が理解しやすいように工夫されています。
ナレーションはすべて英字幕のため、海外の方でも理解しやすくなっており、海外の投資家や外資企業にも訴求しています。
パナソニック株式会社
引用元:www.youtube.com/@ChannelPanasonic
日本を代表する電機メーカーのパナソニックが、無電化地域にソーラーランタンを寄贈する内容の動画です。
無電化地域の住民は教育や製造現場での夜間作業に悩まされていますが、寄贈されたソーラーランタンによって、夜間での生産性向上につながっています。
音声に合わせて日本語字幕が表示されるため、映像だけでも理解しやすい内容です。
パナソニックのサスティナブルな取り組みが可視化されており、持続可能な開発への思いが伝わってきます。
小松製作所
引用元:www.youtube.com/@komatsu
重機を主に製造している小松製作所では、地球環境保護のために二酸化炭素排出削減に取り組んでいます。林業現場や鉱山現場で、実際に自社の重機が導入されている内容の動画です。
二酸化炭素排出量削減に貢献するため、重機の電動化やハイブリッド技術を活用したソリューションを提供しています。
活動内容を動画内で丁寧に説明しているので、誰でも簡単に活動内容を知ることができ、効果的に自社のCSR活動を周囲に伝えている事例です。
サントリー
引用元:www.youtube.com/@SuntoryGroup
サントリーでは、SDGsに幅広く取り組む7つのテーマをCSRに掲げています。持続可能な水資源の供給のために、世界各国でウォーターポジティブに取り組んでいる内容です。
また地球資源保護のために、ペットボトルに使用されている化石由来原料において、リサイクル素材または植物由来素材への切替を目指しています。
動画内で、サントリーが伝えたい内容がアニメーションで強調されているので、視聴者に伝わりやすくなっています。地球環境保護だけでなく、人権や諸外国の生活文化にも訴求しているのが特徴です。
人と自然の調和を掲げて、動画を見るだけで企業姿勢を伝えられるように工夫されています。
日本郵政
引用元:www.youtube.com/@JapanPost_Holdings_PR
日本郵政は全国の郵便局ネットワークを通じて、地域社会や人々の日常生活を支えている企業です。
事業で排出する温室効果ガス削減に努めており、首都圏や主要都市での電気自動車や電動二輪車の導入を推進しています。
通帳や約款のWeb閲覧サービスを導入することで、紙使用量の削減にも取り組んでいます。SDGsの目標に合わせた取り組みを丁寧に説明しているため、視聴者にCSRが伝わりやすい動画です。
それぞれの仕事や生活のなかでできるSDGsの取り組みを伝えており、SDGsを知らない方に訴求している内容です。地域社会や人々に寄り添うトータル生活サポート企業として、うまくPRできています。
NEXCO東日本
引用元:www.youtube.com/@driveplaza
NEXCO東日本は高速道路を通じて、地域社会の発展と暮らしの向上に寄与している企業です。
事業内容を紹介しながら、SDGsの取り組みを説明している内容です。自動運転化した電気自動車による車社会の未来を見据えて、走行中給電レーンの設置構想について言及しています。
高速道路の利用者が安全に利用できるようにするだけでなく、快適に利用できるように働きかける取り組みについて、視聴するだけで伝わってくる動画です。
セブン&アイ・ホールディングス
引用元:www.youtube.com/@セブンアイホールディングス公式チャン
セブン&アイ・ホールディングスでは、二酸化炭素排出削減や食品廃棄物削減を軸にして社会貢献活動を行っています。動画では、豊かで持続可能な社会を目指して、4つのテーマを掲げています。
どのテーマも2030年と2050年の目標について、明確な数値を提示しているため、視聴者に伝わりやすい内容です。それぞれの取り組みに向けた活動を丁寧に説明しています。
動画内で、言葉やイラストをうまく使用することで、顧客・地域社会とともに持続可能な社会づくりを目指していることを伝えています。
富士フイルムホールディングス
引用元:www.youtube.com/@FUJIFILMjapan
富士フイルムホールディングスは写真フィルムを軸として、医療機器や高機能材料など、幅広くグローバルにビジネス展開している企業です。
工場の敷地内に風力発電設備を導入し、環境への影響も抑えています。自社製品の紹介とともに、環境保全への取り組みを説明している動画です。
太陽光発電や風力発電設備を映像化することで、一目見ただけで富士フイルムホールディングスのSDGsへの取り組みがわかるように工夫されています。
花王株式会社
引用元:www.youtube.com/@KaoJapan
花王は環境への取り組みの一環として、2010年から国際こども環境絵画コンテストを実施しています。
プラスチックごみや森林伐採など、地球環境保全に言及しており、視聴者が関心を示しやすい内容だといえます。
こどもたちの地球環境への思いが絵画に込められており、メッセージ性の強い動画です。ナレーションの言語は英語で、字幕は日本語となっているため、世界中の人に伝わるように工夫されています。
絵画のインパクトが強いため、地球環境や未来を考えるきっかけになるはずです。
日本事務器株式会社
引用元:www.youtube.com/@NJCmedia
日本事務器はシステム企画や運用・保守など、トータルソリューションサービスを提供している企業です。
社員ボランティアによる、記念植樹の様子を映像化したドキュメンタリー風の動画です。森の環境整備の具体的な活動を映像化することで、森林保全の重要性や企業の貢献について理解を深められます。
地球温暖化防止に貢献しながら、陸の豊かさを守るために、健康な森を未来に引き継ぐというメッセージが込められています。
企業価値を高めるCSR動画制作のポイント
CSR動画事例によって、動画制作のイメージが湧いてきたところで、ここでは効果的に企業価値を高める動画制作のポイントを5つ紹介します。
テーマを一つに絞る
情報をあまり詰め込まず、掲げるテーマを一つに絞ることが重要です。動画内の情報が多すぎると、重要な内容がわかりづらくなってしまい、メッセージ性が弱くなってしまいます。
テーマを一つに絞ることで、視聴者へのインパクトが強くなり、記憶に残りやすい内容になります。CSR動画制作では、取り組んでいる活動すべてに言及するのではなく、一つに絞って言及するのがおすすめです。
限られた時間のなかで、短く端的に伝えることを意識して制作しましょう。
取り組みをリアルかつ明確に伝える
CSR動画制作において、視聴者に伝わりやすくするために、取り組みの背景をリアルかつ明確にすることが重要です。
CSR活動の理由が明確でなければ、ステークホルダーは活動の意義がわからず、応援しづらくなってしまいます。
また活動内容がリアルでなければ、視聴者の心に響かず、印象に残りづらくなります。視聴者の理解を深めるために、実際に取り組んでいる内容を事前に整理しておきましょう。
CSR動画は企業理念やメッセージを視聴者に伝えるための重要なツールなので、漠然としたものではなく、心に響くような明確な内容を意識する必要があります。
ストーリー性を持たせる
動画の構成を考えるうえで、自社のカラーや雰囲気など、ストーリー性を持たせることが重要です。動画全体のクオリティを高めるために、重要な要素は3つあります。
- BGMや効果音
- テロップの文章
- 使用する映像
BGMや効果音は動画の印象を左右する重要な要素であり、シーンに合わせて音源を選ぶようにしましょう。
テロップの文章や使用する映像によって、動画イメージの方向性が決まり、インパクトにもつながります。
企業ブランドイメージにもつながるため、CSR動画制作は3つの要素を盛り込んでストーリー性を持たせる必要があります。
誰にでも伝わりやすい言葉を使う
CSR動画制作において、視聴者の理解を深めるために、誰にでも伝わりやすい言葉を使うようにしましょう。
専門用語などは、視聴者に理解してもらいにくい内容であり、印象に残りづらくなります。
誰にでも伝わりやすい言葉を使うことで、視聴者が企業のCSRをイメージしやすくなり、活動やサービスが理解されやすくなります。活
動内容を具体的に伝えるために、実際の活動内容とビジュアルイラストを組み合わせるのもおすすめです。
イラストやアニメーションで情報を視覚化することで、視聴者の記憶に残りやすくなります。
話題性を持たせる
CSR動画を多くの方に見てもらうためには、話題性を持たせる必要があります。単なる活動報告だけでは、多くの方に興味関心を抱かれにくい動画となります。
多くの方に興味関心を抱いてもらうために、話題性を盛り込んだ内容にすることが重要です。
話題性を持たせるためには、視聴者の欲求を満たし、共感してもらえるような内容がおすすめです。日常生活や身近なテーマであれば、共感しやすい内容だといえるでしょう。
Funusualでは、BtoB企業に特化した動画制作を行っています。
高い提案力に加え、業界ごとの特色や競合動向を徹底的にリサーチし、それを踏まえたうえでスタイリッシュかつ目的に沿った動画制作を行います。
「自社のCSR活動をわかりやすく動画で伝えたい」「CSR動画によって企業価値を高めたい」という方は、ぜひFunusualにご相談ください。
CSR動画を制作するメリット
CSR動画制作によって、企業はさまざまな効果を期待できます。ここでは、CSR動画を制作する3つのメリットについて説明します。
ブランドイメージ向上につながる
CSR動画制作によって、CSR活動に取り組んでいる企業として周知されるため、企業のブランドイメージ向上につながります。
CSR活動は社会貢献意識が高いイメージを獲得しやすく、企業ブランディングに大きく左右します。
企業のブランドイメージは、製品やサービスの購買意欲にも影響されるため、企業戦略的に重要な要素です。
動画を通じて活動内容を具体的に伝えることで、ビジョンや企業理念への共感にもつながります。
地域社会への積極的な貢献活動や環境問題への訴求など、ブランドイメージ向上につながる姿勢をアピールしましょう。
ステークホルダーとの関係性を強化できる
CSR動画によって、企業の取り組みや成果をわかりやすく伝えることで、ステークホルダーとの関係性を強化できます。ステークホルダーのなかには、企業の財務状況だけでなく、環境問題や社会活動に取り組む姿勢を重視している方もいます。
CSR動画は、企業の社会貢献活動をアピールする有効な手段です。企業の社会貢献活動の姿勢がステークホルダーに伝わることで、信頼や共感を得られやすくなります。
永続的な企業活動のためには、ステークホルダーの存在は欠かせないため、CSR動画を通して関係性をより強化する必要があります。
短時間で活動内容を伝えられる
動画コンテンツは、文章や画像よりも短時間で情報を伝えられるため、視聴者の印象に残りやすいのが特徴です。
CSR活動は抽象的で難しい内容となることがあるため、文章や画像だけでは理解しにくいこともあります。
動画であれば、抽象的な内容もイメージしやすいため、短時間で活動内容を伝えられます。映像によってイメージを鮮明に伝えられるので、視聴者の印象に残りやすいです。
記憶として定着化するために、印象の残りやすさは重要です。多くの情報を伝えられるCSR動画は、短時間で視聴者の理解を深めるために必要なツールだといえます。
CSR動画で伝えるべき内容
CSR活動の内容は企業によって異なりますが、以下の内容を意識してバランスよく組み込むことが重要です。
- 背景説明
- 具体的な活動内容
- 関係者の声
- 成果と効果
- 将来の展望
企業がCSR活動に取り組むうえで、理由や目的など、背景を説明する必要があります。背景の説明がなければ、視聴者から理解を得られにくくなります。
具体的な活動内容では、環境保全活動や社会貢献活動など、具体的に取り組んでいる活動をわかりやすく紹介しましょう。
活動に参加した従業員や関係者の意見や感想をインタビュー形式で伝えることで、視聴者の共感を高めることができます。
数値や事例に基づいて、活動の成果と効果を具体的に示すことで、活動の意義を伝えられるようになります。将来の展望は、活動を通して企業が目指す未来や社会への貢献など、企業の理念を共有するうえで重要です。
動画制作を通して、企業の想いや取り組みを社会に発信し、共感の輪を広げましょう。
CSR動画制作の流れ
効果的なCSR動画を制作するには、いくつかの重要なステップを踏む必要があります。ここでは、動画制作を成功させるための5つのステップを紹介します。
- 企画・構成
- 撮影
- 編集
- ナレーション・字幕挿入
- 完成・公開
スムーズに動画を制作するために、撮影許可や関係者の調整など、事前に社内で準備しておきましょう。
企画・構成の段階で、誰に向けた動画なのか、視聴することでどのような行動を促すのかを明確にする必要があります。
視聴者の心に響くような内容にし、行動を促すようなストーリーを構築することが重要です。現場での臨場感を伝えるために、撮影場所の選定は慎重に行うことが必要です。
スムーズに撮影を進め、出演者の魅力を引き出すために、事前の打ち合わせやリハーサルを綿密に行いましょう。
撮影終了後、映像や写真、イラストなどを用いて編集を行います。
要望に沿った映像かどうかを確認し、コンテどおりに必要なシーンをつなぎます。ナレーション・字幕挿入におけるBGMや効果音は、動画の印象を大きく左右するのでシーンに合わせた選曲が重要です。
映像のバランスを整えるために、ナレーションの声量や適切な字幕を選択する必要があります。動画が完成したら、公開するプラットフォームに合わせて最適化しましょう。
特定の顧客に向けた動画であれば、自社のホームページや特定のWebサイトに公開することになります。認知度の向上を図るのであれば、YouTubeやSNSでの拡散が効果的です。
事前に具体的なステップを把握しておくことで、社内での動画制作の段取りもつけやすくなるでしょう。
CSR動画を依頼する制作会社の選び方
効果的なCSR動画を制作するうえで、外注先を慎重に選定することが重要です。動画制作を外注する際には、以下の5つのポイントを基準に制作会社を選びましょう。
- 制作実績
- ストーリー設計力
- ヒアリング力
- 編集センス
- 柔軟な対応力
はじめに、制作会社のホームページや紹介資料で制作実績を確認しましょう。制作実績を確認しておくことで、動画制作の技術力や得意なスタイルを理解でき、依頼時にイメージしやすくなります。
動画の質は、企画や構成など、ストーリー設計力が重要な要素です。提案された内容を確認し、制作会社との相性を見極める必要があります。制作会社を選ぶうえで、担当者のヒアリング力も欠かせないポイントです。
動画制作中は担当者とコミュニケーションを図る必要があるため、依頼内容を汲み取るヒアリング力を確認することが重要です。制作会社の動画マーケティングに関する知識など、編集力も確認しておくようにしましょう。
編集力によって、動画制作の目的やターゲットに合わせた内容かどうかが決まるため、最終的な成果に大きく影響します。動画制作は一度で完成することはほとんどなく、何度も修正する必要があります。
修正に関する条件は制作会社によって異なるため、何回までが無料など、対応力の柔軟性を確認しておくことが重要です。
5つのポイントを基準に選ぶことで、自分に合った制作会社が見つかるはずです。CSR動画制作の成功のカギは、自分に合った制作会社を選ぶことともいえるので、信頼できる外注先を探すようにしましょう。
CSR動画の具体的なストーリーや内容に困っている方は、ぜひFunusualにご相談ください。
入念なヒアリングを通じてお客様の事業内容や強みを把握し、成果に結びつく上質な提案を心がけています。
まずはお気軽にご相談ください。
企業価値を高めるCSR動画制作はプロの制作会社がおすすめ
CSR動画制作によって企業価値を高めるのであれば、動画制作会社を利用しましょう。プロの製作会社に外注することで、生産性だけでなく、効率アップが期待できます。
自社でも動画制作は可能ですが、動画制作会社に依頼した方がより高品質な動画を制作できるでしょう。
Funusualは、複雑な内容でも視聴者に伝わりやすい動画制作を得意としています。
撮影や編集は、100名以上の提携クリエイターの中からプロジェクトごとに適切なチームを編成して対応いたします。
また、BtoB企業に特化した動画制作ノウハウにより、企画から納品まで一貫してサポートいたしますので、動画制作が初めての方でもお任せください。
「自社のCSR活動を効果的に伝えたい」「ステークホルダーに訴求力のある動画を作りたい」とお考えの方は、ぜひFunusualにご相談ください。