企業活動に貢献する動画コンテンツには、複数の種類があります。
もし「数字のデータをわかりやすく伝えたい」、「複雑な説明をコンパクトにまとめたい」とお悩みならば、インフォグラフィック動画がおすすめです。
視聴者やクライアントに直感的に伝わるインフォグラフィック動画で、結果につながるPRやプレゼンテーションを行いましょう。
以下ではインフォグラフィック動画の概要や種類、活用例をわかりやすく解説します。
インフォグラフィック動画とは?
インフォグラフィック動画とは、表やグラフなどの図とイラストを主体とした動画コンテンツです。情報を正確に、かつ簡略化してわかりやすく伝えることに特化しています。
そのため、複雑な情報の説明や、伝わりにくい数値の説明に適しています。
図とイラストに、アニメーションやナレーションを付け加えることができるため、直感的に伝わりやすい動画コンテンツです。
視聴者やクライアントにとってもわかりやすく、印象に残りやすい表現方法であるため、高い評価が得られると期待できます。インフォグラフィック動画は、プレゼンテーション補佐や営業ツール、PR動画としても活用されています。
インフォグラフィックの種類
インフォグラフィック動画は、インフォグラフィックの技法を用いて制作された動画です。
そもそもインフォグラフィックという言葉は、「Information(情報)」と「Graphics(画像)」を組み合わせた造語です。
インフォグラフィックとは、情報が一目で伝わるようビジュアル化する技法を指します。
インフォグラフィックを動画に取り入れた場合、その動画をインフォグラフィック動画と呼びます。
耳慣れない言葉ですが、インフォグラフィックは普段の生活でもよく目にする技法です。以下で代表的なものを解説します。
どのようなインフォグラフィックが、自社の表現に適しているか検討するヒントにしてください。
表・グラフ
表やグラフなどの身近な表現もインフォグラフィックです。シンプルで直感的に伝わる表現であるため、視聴者やクライアントにも受け入れやすいでしょう。
図にも複数の種類がありますが、表とグラフにはX軸とY軸を持つ共通点があります。以下では表とグラフについてそれぞれ解説します。
表とは、枠線の中に文字と数字を入れ込んだ表現方法です。文字や数字の羅列で単調にならないよう、色やアニメーションでポイントを強調する工夫をしなければなりません。
数字データの変化や比率を伝えたいならば、グラフの表現が適しています。グラフには以下のように複数の種類があります。目的やデータの特性にあわせたグラフを選択しましょう。
- 棒グラフ:数値の大きさ
- 折れ線グラフ:時系列での変化
- 円グラフ:全体を占める割合
- 積み上げ棒グラフ:内訳の比較
インフォグラフィック動画でアニメーション効果をつければ、変化を強調したり比較を明確にしたりできます。
チャート
チャートとは、図の全般を指す言葉です。グラフよりも大量のデータを整理する場面で使われます。具体的には以下のような種類のチャートがそれぞれの目的で選ばれています。
- レーダーチャート:総合的なステータス確認
- フローチャート:プロセスの確認
- ブロックチャート:割合の可視化
- ゲージチャート:複数項目の進行度確認
- バーチャート:プロジェクトの進行状況確認
- ラインチャート:複数項目の時間経過確認
言葉だけでは伝わらない概念や関連性が一目で伝わる点が強みです。
インフォグラフィック動画にすると、時間経過をアニメーションで伝えられるため、よりわかりやすい表現にできます。
ピクトグラム
ピクトグラムとはシンプルなアイコンやイラストで情報を伝える方法です。
ピクトグラムは識字率が低かった1920年代、オーストリアの哲学者オットー・ノイラートにより考案されました。ルールに基づいたアイコンを作り、博物館資料の内容を誰にでも伝わるよう工夫したといいます。
今日のピクトグラムも、言葉に依存せず、意味や概念を伝える役割を果たしています。
トイレや非常口マークなどで普段から目にする方も多いでしょう。公共施設や国際的なイベントでもよく使用されています。
ビジネスの場面では、瞬間的に伝わる利便性から、視覚的にわかりやすくしたい際によく使われる表現方法です。また、明るい印象が加えられる点も支持されています。
相関図
相関図を用いれば、人物や業界の関係性が一目でわかります。ビジネスでよく使われるのは以下の3つの相関図でしょう。
- 業界相関図:業界の全体像を伝える
- 製品相関図:製品の関係性を確認する
- 社員相関図:社員間のつながりを把握する
全体像と関係性が一目で確認できる、利便性の高い表現方法です。マインドマップのように、アイデアや概念の整理にも役立ちます。
会社の組織図も相関図のひとつです。IRや株主総会、採用活動など、多くの場面で活用される表現方法といえます。
地図
地図は、場所を図で示したインフォグラフィックです。多くの場合、表・グラフ・チャートなどのインフォグラフィックと組み合わせて活用されます。
地域ごとの統計データ比較も、地図上で説明するとより伝わりやすいでしょう。以下のような統計データと組み合わせます。
- 気候情報
- 人口密度
- 人口分布
- 地域ごとの売上データ
大まかに場所を把握してもらいながら、説明を進めたい場合に役立ちます。
インフォグラフィック動画が利用できる場面
インフォグラフィック動画にもさまざまな種類があり、得意な表現や適した利用場面が異なります。以下では動画の利用場面ごとに、適したインフォグラフィック動画の種類と、具体的な活用方法を解説します。
注目すべきは以下のポイントです。
- 対象は誰か
- 目的は何か
- ツールは何か
対象は、業界知識があるクライアントでしょうか。それとも、業界への関心が薄い視聴者でしょうか。それだけでもアプローチ方法が大きく異なります。
また、インフォグラフィック動画を作る目的は何でしょうか。「企業の知名度を上げたい」、「イベントの集客力を上げたい」、「販売促進用ツールが欲しい」など目的に沿った表現方法の選択が必要です。
ツールも重要です。PCとスマートフォンでは見え方も、見る側のスタンスも違います。大型スクリーンを使ったプレゼンテーションにインフォグラフィック動画を使うならば、音響にもこだわるべきでしょう。
対象と目的、ツールに注目して、自社のニーズに適したインフォグラフィック動画を見つけましょう。
Funusualでは、クライアントの課題に寄り添い、動画広告の企画提案から制作進行、納品後の細部までワンストップで対応しています。
専門的なスキルを持つプロフェッショナルがチームを組み、視聴者に響く効果的な動画を提案・制作します。
もし「どこから手を付けてよいかわからない」「時間やリソースが不足している」といった不安をお持ちの方は、ぜひFunusualにご相談ください。
企業の年次報告や決算報告動画
IRや株主総会のように、企業の年次報告や決算報告をしなければならない場面でインフォグラフィック動画が役立ちます。
IRや株主総会では、株主・投資家・就職希望者などに向けて、複雑な会計情報をわかりやすく伝えなければなりません。
グラフやチャートなどを用いてデータを図式化すれば、一目で伝わる明確な報告ができます。さらにアニメーション効果を加えれば、数値の増減が伝わりやすくなるため視聴者の理解が深まるでしょう。
論理的でわかりやすい説明は、視聴者に企業の信頼感を印象付けると期待できます。今後の戦略のような将来への言及にも、説得力を持たせることできるでしょう。
効果音とBGMも組み込みながら、大きな会場を盛り上げる臨場感のある動画にまとめることをおすすめです。
新商品の発売キャンペーン動画
大衆向けに、新商品の販売促進を行う場合には、どのようにインフォグラフィック動画が活用できるでしょうか。
大衆向けに商品の知名度向上、および販売促進を進めたい場合は、スマートフォン向けSNS広告を選択するのが一般的です。
SNS広告では関心の薄い一般視聴者の目を引くために、短い尺で、商品の魅力がよく伝わる動画を制作しなければなりません。
その際にインフォグラフィック動画の一目で意図が伝わる効果が役立ちます。特にサービス内容が複雑な場合は、視覚的かつ直感的に魅力が伝わることは大きなメリットになるでしょう。
視聴者の視点で、インパクトのある、見ていて楽しい映像になるよう工夫しながら制作する必要があります。
説明が難しい運用システム動画
インフォグラフィック動画は営業ツールとしても活用可能です。複雑な商品説明やビジネスモデルの説明に、インフォグラフィック動画を利用します。
紙媒体や口頭説明と比べると、以下のようなメリットがあります。
- クライアントに伝わりやすい
- クライアントへの訴求力が高まる
- 説明の抜け漏れを防ぐ
- 営業担当の負担が減る
- 営業品質の均一化が期待できる
営業担当の負担を抑えながら、クライアントからの受注角度を高められると期待できます。
特にサービスやソフトウェアのような無形商材や、商談の場に持ち込めない精密機器・大型機器の営業と相性がよいといえます。
オンライン教育や研修動画
オンライン教育や研修の目的は、知識の習得です。クライアントや社員は、動画を繰り返し視聴しながら、知識の習得を目指します。
このような場面にもインフォグラフィック動画は適しています。なぜならインフォグラフィック動画の、データを視覚的に伝えられる特性と、シンプルで視聴にストレスを感じさせない特性と相性がよいためです。
制作する際はアニメーション効果をつけ、見ていて楽しい、ストレスの少ない動画になるよう心がけましょう。
インフォグラフィック動画のメリット
ここまでインフォグラフィック動画の種類と活用場面を解説しました。
インフォグラフィック動画の特性を活かせば、さまざまな場面で効果的な運用ができることがわかったでしょう。
以下ではあらためて、インフォグラフィック動画が持つメリットをまとめます。インフォグラフィック動画の強みを理解して、目標達成に役立てましょう。
情報をわかりやすく提供できる
インフォグラフィック動画はインフォグラフィックの技法を用いて、データを一目で伝えることができる動画コンテンツです。
大量の複雑なデータも、視覚的かつ直感的に伝えることができます。そのためクライアントや視聴者にとっても、わかりやすい表現方法となります。
インフォグラフィック動画がわかりやすいのは、数値や名称などのデータを視覚情報に置き換えてしまうためです。置き換える際に削ぎ落とした情報は、ナレーションやアニメーション効果で補うこともできます。
印象に残りやすい
そもそもインフォグラフィックは紙媒体のような静的な表現でも、印象に残りやすい表現方法です。単なる数値や言語のデータよりも、図やイラストの方が印象に残りやすいためです。
加えて、動画表現でしかできない以下のような演出効果が、クライアントや視聴者に残る印象を強めます。
- BGM
- 効果音
- 人物の出演
- ナレーション
- アニメーション
人間の脳は、言語・聴覚・視覚など複数の分野を刺激した情報を、記憶に留めやすいという研究データがあります。
動画を使って複合的なアプローチをすると、クライアントや視聴者の記憶に残りやすくなるでしょう。
インフォグラフィックの特性と、動画の特性を併せ持ったインフォグラフィック動画で、記憶に残りやすいアプローチをしましょう。
ネットなどでの拡散性が高い
ネット上、特にSNS上では、一般的に記事コンテンツよりも動画コンテンツの方が拡散されやすいといわれています。
インパクトを重視したキャッチーな表現が、視聴者の共感を得やすいためです。
インフォグラフィック動画をわかりやすく魅力的にまとめることができれば、視聴者の心をつかみ、SNSでの拡散につなげることができます。
SNSで拡散ができると、普段は接点のないターゲット層にも訴求効果が期待できます。
制作する際は、「自社のイメージやカラーと統一する」、「あえて自社のイメージから離して表現する」など工夫を凝らしましょう。
インフォグラフィック動画のデメリット
インフォグラフィック動画は、投資家向けコンテンツ・営業ツール・SNS広告など幅広い場面で活躍が期待できる動画です。
いずれの場面でも会社の顔として、ブランディングにも直結する重要な役割を持つツールとなるでしょう。
質のよいインフォグラフィック動画を制作できれば、クライアントや視聴者からの評価を得られ、集客や販売などの目標達成を大きく後押ししてくれます。
しかし、質の低いインフォグラフィック動画を公開するとどうなるでしょうか。企業イメージや集客力、販促効果にデメリットが生じてしまうリスクがあります。
このデメリットを回避するためには、信頼できるプロフェッショナルに動画制作を依頼することをおすすめします。
Funusualは、IT・製造業・工業・建設業など、複雑なビジネスモデルを持つ企業の動画制作に豊富な実績を持つ動画制作会社です。
専任のプロデューサーやディレクターがプロジェクトをリードし、動画制作が初めての企業でも安心感を持って依頼できる体制を整えています。
質の低いインフォグラフィック動画が、企業イメージを損なうリスクを避けるためにも、経験と専門性を兼ね備えた私たちにご相談ください。
インフォグラフィック動画制作のポイント
インフォグラフィック動画制作は、プロフェッショナルに任せることをおすすめします。しかし、企画のブラッシュアップや情報集めなど、企業が取り組むべきポイントも少なくありません。
制作する企業が主体的に動画制作に協力できると、より完成度と満足度の高い動画制作が可能です。
動画制作会社と二人三脚で動画制作を進められるよう、企業が取り組むべきポイントを知っておきましょう。
伝えたいものを明確にしておく
インフォグラフィック動画を通じて、クライアントや視聴者に伝えたい点を明確にしておきましょう。以下のようなポイントを再確認しておくとよいでしょう。
- PRしたい商品・サービス
- 伝えたい数字・データ
- ブランドイメージ
特にインフォグラフィック動画は、情報が一目見て簡単に伝わる点が強みとなる動画です。
一度にたくさんの情報を盛り込もうとすると、インフォグラフィック動画のよさが損なわれてしまうリスクがあります。
伝えたい情報は精査して、絞り込んでおきましょう。
同時にターゲット層やツール、希望する演出の方向性も社内でまとめておくとスムーズです。
インフォグラフィック作成に必要なデータを集めておく
インフォグラフィックはデータを視覚的にわかりやすくまとめる技法です。そのため、もとになるデータが準備できていなければ、制作が進みません。
動画制作の目的によって、どのようなデータが必要になるかは異なります。場合によっては、ゼロからデータ集めを始めなければならないケースもあるでしょう。
データ集めが動画制作のボトルネックにならないよう、社内に所有しているデータ把握と、必要なデータ収集は早めに取り組んでおきましょう。
インフォグラフィックの配色を意識する
配色はインフォグラフィック全体の印象や、企業・商品・サービスの印象にも影響するため大変重要です。
コーポレートカラーやブランドカラーがない場合は、伝わりやすさと印象の残りやすさ、演出したいイメージを軸に配色を検討しましょう。
すでにコーポレートカラーやブランドカラーがあったり、専任デザイナーがいたりする場合は、動画制作会社に早めに共有しておくとスムーズです。
IT業界でのインフォグラフィック動画の活用事例
インフォグラフィック動画をどのように活用することができるか、より具体的な事例で解説します。
クラウドサービスの導入プロセス説明
クラウドサービスの導入プロセスを、完結に説明するインフォグラフィック動画を制作するとします。
ターゲットは営業中のクライアントです。目には見えないクラウドサービスの導入を具体的にイメージしてもらうため、インフォグラフィック動画を視聴してもらいます。
動画内では、ピクトグラムでクラウドサービスを可視化します。さらに相関図を用いて、導入前後の業務内容がポジティブに変化する様子を表現しましょう。
全体的にスマートで先進的、かつ親しみやすい印象になるよう、BGMや配色に気を配ることをおすすめします。
視聴したクライアントは、長い説明のストレスを感じることなく、サービス導入イメージを持つことが可能です。
ソフトウェア製品の機能説明動画
ソフトウェア製品の機能は目視では伝わりにくく、数値のみで説明すると単調で不明瞭な説明になってしまう傾向にあります。
製品の魅力をキャッチーにわかりやすく説明するために、インフォグラフィック動画を活用しましょう。
例えばスペックの優位性をグラフやチャートで表現したり、データ管理方法を相関図で表したりすると、クライアントに視覚的に伝えることができます。
無機質な印象にならないよう、キャラクターを登場させたり、BGMを明るくしたりと工夫しましょう。
インフォグラフィック動画で効果的な理解を促すために
インフォグラフィック動画は、図やイラストを活用して、複雑なデータを視覚的に伝える動画コンテンツです。
表・グラフ・ピクトグラム・相関図など、複数のインフォグラフィック技法を組み合わせて、ニーズにあった動画制作ができます。
しかし、質の高いインフォグラフィック動画を制作したいならば、動画企画や制作のノウハウが必要です。
Funusualは動画制作のノウハウだけでなく、IT・製造業・工業・建設業などさまざまな業界に精通したプロフェッショナルを多数擁する動画制作会社です。
私たちが重視するのは、クライアント様への提案です。クライアント様の意図を深く理解し、課題解決を目指した効果的な動画制作を行います。
業界知識と提案力を武器に、目的に合わせた高品質なインフォグラフィック動画を提供しますので、ぜひFunusualにお問い合わせください。