BtoB動画マーケティングメディア Media

Facebook動画広告の種類と目的|入稿規定と制作時のポイント、成功事例を解説

Facebook動画広告は、認知拡大から購入促進まで幅広い目的に対応できる広告形式です。企業を効果的にアピールしたい場合に有効な手段の一つです。

しかし、ただ動画を配信するだけでは、期待する効果は得られません。ターゲットを明確にし、視聴者の心をつかむための制作ポイントを押さえる必要があります。

本記事では、Facebook動画広告の種類・制作のコツ・費用相場・成功事例までを具体的に解説します。自社に合った広告戦略を見つけて成果を上げるため、参考にしていただけたら幸いです。

Facebookの動画広告の種類

いいねボタン

代表的なFacebook動画広告の種類は、以下のとおりです。

  • フィード広告
  • ストーリーズ広告
  • インストリーム広告

ここでは、それぞれの動画広告の特徴や、どのような目的でどの形式を選ぶべきかを解説します。

フィード広告

フィード広告とは、Facebookのタイムライン(ニュースフィード)内に表示される広告のことです。

通常の投稿に溶け込み広告を表示させるため、高いエンゲージメント率と効果的なターゲティングが特徴です。

Facebookのフィード広告にはシェア機能があり、ユーザーに気に入ってもらえると拡散されることで認知が広がる可能性もあります。

広告によっては、広告を繰り返し目にすると離脱率が高まることがあるため、クリエイティブを重視した工夫が必要です。

ストーリーズ広告

ストーリー

ストーリーズ広告とは、ストーリーズの投稿と投稿の間に、最大15秒間表示される広告のことです。

スマートフォン向けに縦長フルスクリーン表示が可能で、インパクトが強く記憶に残りやすい動画広告です。

テンプレートを利用すれば、目を引く広告を簡単に作ることができます。

CTA(コールトゥアクション)ボタンを効果的に活用すれば購入や予約、キャンペーンへの参加などのアクションを促すことが可能です。

ストーリーズ広告は、フィード広告よりも高い成果が得られるデータもあります。

インストリーム広告

インストリーム広告とは、動画コンテンツの前後または途中に5秒から最大10分の広告を挿入でき、スキップ機能があることが特徴です。

インストリーム広告は3種類あり、それぞれ以下のタイミングで表示されます。

  • プリロール:動画の再生前
  • ミッドロール:動画の再生途中
  • ポストロール:動画の再生後

インストリーム広告は、動画コンテンツの途中で再生されるため、視聴時間が長くなる傾向にあります。

そのため、リーチの拡大やブランドの認知向上、マーケティングメッセージを効果的に伝えるのに適しています。

ただし、Facebookのフォロワーが10,000人以上などの利用資格があり、限られたユーザーのみが配信可能です。

Facebook動画広告の目的

ビジネスプランABCの3択の道しるべと青空

Facebook動画広告の目的は、以下の3つに分けられます。目的の設定は、広告のパフォーマンスを大きく左右するため重要です。

  • たくさんのユーザーに認知してもらう(認知)
  • 動画広告を視聴したユーザーに興味関心を持ってもらう(検討)
  • 購入ユーザーを増やす(コンバージョン)

ここでは、それぞれの目的に適した配信手法や効果を紹介します。目的ごとの活用方法を知り、自社の目的に合わせた運用をイメージしましょう。

たくさんのユーザーに認知してもらう

認知では、自社サービスやブランド、商品を知らないユーザーに知ってもらうことが目的です。認知が目的の場合は、以下のどちらかを選びましょう。

  • ブランド認知度アップ
  • リーチ

顧客自身もまだ気付いていない課題や願望がある、潜在的なニーズも含まれます。

興味がありそうな方に覚えてもらうためのブランド認知や、多くのユーザーに覚えてもらうためのリーチを選択することができます。

動画広告を視聴したユーザーに興味関心を持ってもらう

スマホからレビューを投稿する

検討では、すでに認知しているユーザーに、理解や興味関心を深めてもらうことが目的です。

理解を深めることで、ユーザーに比較・検討の機会を与えられます。検討を目的とする場合は、以下の指標の向上が期待できます。

  • トラフィック
  • エンゲージメント(いいね・コメント・シェア)
  • アプリのインストール
  • 動画の再生数アップ
  • リード獲得
  • メッセージ

Webサイトやアプリへ誘導したい場合はトラフィック、シェアやいいねを増やしたい場合はエンゲージメントを選びましょう。

動画広告からお問い合わせや注文などのアクションを促すLP(ランディングページ)に遷移させたい場合は、リード獲得を選ぶと効果的です。

購入ユーザーを増やす

最終目標は、検討ユーザーのなかから、実際に購入してもらえるユーザーを増やすことが一般的です。コンバージョンを増やすためには、以下の選択肢があります。

  • コンバージョン
  • カタログ販売
  • 来店数の増加

実店舗やECサイトがない場合は、コンバージョンを選択しましょう。

商品情報をFacebookに登録し表示するカタログ販売は、ダイナミック広告やコレクション効果とかけ合わせると、さらに効果的です。

コンバージョン率を高めるためには、1件のコンバージョン獲得にかかった費用(CPA)やコンバージョン率(CVR)を分析し、改善することが重要です。

Facebook動画広告のメリット

ルーペ

動画広告をFacebookで出すメリットは、以下のとおりです。

  • 広告の配信目的を選択できる
  • 広告拡散が期待できる
  • 広告配信の価格を設定できる
  • ターゲットを決められる

コントロール性の高さなど、Facebook動画広告ならではの強みを理解し、戦略的に活用しましょう。

広告の配信目的を選択できる

認知や検討、コンバージョンをさらに細かく分けた項目のなかから、広告の配信目的に合わせて選択できることがメリットです。

コンテンツのオーディエンスに合った目的を選ぶことで、目標を達成でき集客や売上アップにつながります。

ただし、目的ごとに使用できるフォーマットは異なります。迷ったら、全フォーマットを使用できるトラフィックやコンバージョンを選ぶことがおすすめです。

広告拡散が期待できる

Facebookのフィード広告には、YouTubeやInstagramなどほかのSNSにはないいいねやシェアができる機能があるため、広告拡散が期待できることがよい点です。

ユーザー間で広まれば効率よく拡散できますが、拡散されやすいコンテンツを制作するなど、シェアを促す工夫が重要です。

広告配信の価格を設定できる

フリーのイメージ(無料、無添加)

Facebookの動画広告は配信者が価格を自由に設定できるため、自社の予算内で宣伝できます。

広告の目的やターゲット層に合わせて適切な価格を設定することで、費用対効果を高めることが可能です。

少額から開始して効果を検証するなど、柔軟な予算設定が可能です。お試し後は、効果を実感できたら予算を増やしてクオリティの高いものを作成するなど、柔軟に設定しましょう。

ターゲットを決められる

ターゲティング精度を高められることも大きなメリットです。Facebookの特徴である実名登録の特性を活かして、詳細情報を取得します。

ターゲティングに利用するオーディエンスは、以下の3種類に分類されます。

  • コア:年齢・性別・地域・興味関心などの基本情報
  • カスタム:自社サイトへのアクセス履歴や顧客リストなど
  • 類似:カスタムオーディエンスと似た属性を持つユーザーを自動で見つける

これにより、ターゲットへ向けた効果的な広告配信が可能です。複数のオーディエンスを設定し、過度な絞り込みを避けることで成功率が向上します。

Facebook以外でも動画広告は活用できる

スマートフォンをタッチ操作する瞬間(動画アプリ)

Facebook以外にも、さまざまなプラットフォームで動画広告の配信が可能です。例えば、以下のような種類があります。

  • Instagram:視覚的なコンテンツを重視する媒体
  • YouTube:世界最大級の動画プラットフォーム
  • GDN・YDA:検索エンジンが基盤で、数多くのWebサイトで広告を配信できる

10〜30代の若年層にはInstagram、ビジネス層にはFacebook、YouTubeやGDN・YDAは全年齢層に対応でき柔軟なターゲティングが可能です。

商品の認知拡大にはYouTube、SNSでの拡散を狙うならInstagramがおすすめです。

それぞれの特徴やターゲットに合った媒体を選び、より効果的な広告戦略を立てましょう。

Facebook動画広告の制作ポイント

指差し

Facebook動画広告の制作ポイントは、以下のとおりです。

  • ターゲットと目的を明確にする
  • 動画開始3秒で視聴者の興味を引く
  • 動画広告の長さに気をつける
  • 入稿規定に気をつける
  • 音声がなくても伝わる動画広告にする
  • 次のアクションを起こさせるような訴求力のある内容にする

ここでは、効果的な動画制作の具体的なポイントを解説します。成果を出せる動画広告のコツを知り、動画を作るときに意識しましょう。

ターゲットと目的を明確にする

ターゲット(ペルソナ)を設定して、どのような方に広告を届けたいのかを具体的に想定することが重要です。

ターゲットがずれてしまうと、動画広告がマーケティング戦略全体に影響を及ぼします。

例えば、顧客ニーズを満たせずに見込み客を獲得できなかったり、逃したりすることなどが挙げられます。

認知や検討、購入などの目的に合わせて広告の内容を決め、ターゲットへ適切な内容を届けましょう。

FunusualはIT・製造業・工業・建設業をはじめ、金融・不動産などのBtoB企業の動画制作を専門としています。各業界に精通し、それぞれのニーズに応じて動画の企画・制作を行います。

視覚的に魅力的なだけでなく、企業の課題をヒアリングし解決するための効果的な戦略で、企画立案・撮影・編集・修正までの工程をワンストップで対応可能です。

さらに、事業内容や製品の特徴をしっかりと把握し、競合他社のリサーチをしたうえで魅力的な動画広告を作成します。

予算内で効果を出したい、業界の特色を活かした動画を作成したい場合は、ぜひお気軽にご相談ください。

動画開始3秒で視聴者の興味を引く

ビジネスイメージ

離脱率を低くし動画の内容を伝えるためには、動画開始3秒が勝負です。

視聴者の興味を引くためには、キャッチーなフレーズや魅力的なアニメーション、問題提起を入れることがおすすめです。

最後まで見てもらえるよう、広告の展開を工夫しましょう。冒頭で興味をもってもらえない場合、退屈に感じて広告をすぐにスクロールやスキップをされてしまいます。

動画広告の長さに気をつける

Facebookの動画広告は、長すぎると離脱率が高くなるため、15秒程度にまとめることが推奨されています。

内容が不明瞭になったり、重要ポイントを見逃されたりする可能性があるためです。

認知拡大や商品紹介には短尺、ブランド訴求には長尺など広告の目的や内容によっても、適切な動画の長さは異なります。

伝えたい情報を的確に伝えるためには、動画広告の長さに注意が必要です。

入稿規定に気をつける

Facebookの動画広告を作成するときは、以下の入稿規定に注意しましょう。

具体的には、動画サイズやアスペクト比(推奨)などを以下の範囲内に収めることで広告全体が正しく表示され効果的に配信されます。

  • フィード広告:最大240分・4:5
  • ストーリーズ広告:1秒〜120分・9:16
  • インストリーム広告:5〜10分・16:9

動画の長さはすべて最大4GBで、ファイル形式はMP4またはMOVが推奨されており、GIFもサポートされています。

音声がなくても伝わる動画広告にする

再生

ユーザーが音声のない状態で動画広告を再生することを想定し、視覚的に情報が伝わるようにテキストで説明をつけるなどの工夫が必要です。

Facebookをマナーモードで閲覧するユーザーがいることや、動画広告が自動再生されるとき、最初は音声がオフになっているためです。

Metaによると、動画に字幕やテロップの文字を追加することで、動画のみと比べると平均再生時間が12%長くなったデータもあります。

字幕は重要な情報を強調するなど、表示方法を工夫することで訴求力が高まります。

次のアクションを起こさせるような訴求力のある内容にする

動画広告の視聴後は、ユーザーに対してどのようなアクションをしてほしいのかを促すことが重要です。訴求力が弱いと、興味関心を失ってしまう可能性があります。

詳細はこちら・無料トライアルを試す・今すぐ購入・お得なキャンペーン実施中など、見込み客を逃さないため具体的に誘導しましょう。

Facebook動画広告にかかる費用相場

かかるコストを考える

Facebook動画広告にかかる費用は、動画広告制作と動画広告配信に分けられ、動画制作費用の目安はクオリティによって異なります。

ここでは、配信費用の相場や費用を抑える工夫を紹介します。どのくらいのレベルの動画を作りたいかを考え、予算計画を立てましょう。

動画広告制作にかかる費用相場

Facebook動画広告の制作費用は、200,000〜500,000円が相場で、企画構成から編集までシンプルな動画は100,000円前後です。

プロの役者やナレーション、凝った演出、複雑な編集が必要となる本格的な動画は500,000〜2,000,000円程度になることもあります。

短尺より長尺の方が高くなり、アニメーション動画より実写動画の方が費用がかかることが一般的です。実写動画のなかでも縦型動画は安価な傾向があります。

Funusualは、実写やアニメーション、3DCGを活用した多様な手法に対応可能です。無料での絵コンテや見積もりを通じて、具体的なイメージとストーリーをご提案します。

これまで数多くのBtoB企業の動画制作に携わってきた経験やノウハウを活かして、企業のセールスポイントを強調した表現方法などで品質にこだわります。

成果を重視したクオリティの高い動画広告を作りたいと考えている場合は、ぜひお気軽にご相談ください。

動画広告配信にかかる費用相場

Facebook動画広告配信は、課金方式となっており、月間100,000〜300,000円程度です。1回ごとの平均相場は以下のとおりです。

  • CPM(インプレッション単価):1,819円
  • CPC(クリック単価):126円
  • CPV(広告視聴単価):100〜200円

課金方式は広告が1,000回表示されるごとに費用が発生するCPM、1クリックごとに課金されるCPC、動画視聴完了または15秒以上など動画再生時間によって費用が発生するCPV(ThruPlay方式)があります。

どの課金方式を選ぶかは広告の目的やターゲット層によって異なりますが、迷う場合は最適化配信を選びましょう。設定した目的を達成するために、適切な方法で広告を配信してくれる便利な機能です。

最低出稿金額は100円で気軽に始められるため、効果的で効率的な運用方法を探りながら、予算を調整しましょう。

Facebook動画広告の成功事例

成功事例

株式会社パルグループホールディングスが提供するアパレルブランドPAL CLOSET Online Storeでは、Facebook動画広告を配信しました。

その結果、顧客獲得単価が50%減少、広告費用対効果が2.1倍増加しコストを削減しています。

効率よく認知度を高めて、新規顧客を獲得したいという目標達成につながった事例です。

ゲーム開発会社のGameloftは、新作ゲームDisney Dreamlight Valleyの認知度を上げるため、FacebookとInstagramで動画広告を活用しました。

女性ゲーマーにターゲットを絞り以下の要素を盛り込んだ結果、広告想起率9.7ポイントアップ、アクションの意向3.2ポイント上昇に成功しています。

  • ゲームの映像(キャラクターが登場する短編動画と長編動画)
  • インフルエンサーのコメント
  • 割引クーポン

動画広告が幅広いユーザーに効果的にリーチし、認知度向上に大きく貢献した事例です。

クオリティの高いFacebook動画広告を制作したいなら

フォローのイメージ

Facebook動画広告を成功させるには、目的とターゲットを明確にすることが重要です。広告の種類のなかから、それぞれの特性に合わせて動画を作成しましょう。

動画広告の長さや入稿規定に注意し、動画冒頭の3秒で視聴者の興味を引きつけ、音声がなくても内容が伝わる工夫が欠かせません。

Facebookのターゲティング機能を活用して的確なユーザーに広告を届けることで、費用対効果の高い運用が可能です。

他社の成功事例を参考にしながら、自社に合った戦略を立てて、効果的な動画広告の運用を目指しましょう。

プロに依頼することで、ターゲティングや広告戦略まで含めた高品質な動画広告を作ることが可能です。

Funusualが運営しているMOUNTAINには、プロフェッショナルな動画クリエイターが多数在籍しています。そのため、幅広い業界のニーズへの対応や抑えた価格で高品質な動画制作を実現できます。

初めて動画制作を依頼する企業様にもわかりやすく、デザイン性の高い提案が強みです。

費用をおさえつつ、クオリティの高い動画制作を依頼したいと考えている場合は、ぜひお気軽にご相談ください。


  • funu
    funu

    BtoB企業様向け

    会社紹介映像・製品/サービス紹介映像・展示会映像・採用動画制作

    BtoB企業特化型ハイクオリティ動画制作。会社紹介映像、展示会プロモーション、社員総会・イベント映像、営業ツール、採用ブランディング等。
    お客様のビジネスモデルを深く理解し、高品質なPR映像制作を伴走型で行います。動画を作ったその先まで丁寧にコンサルティングサポート。

  • Mountain
    Mountain

    ポートフォリオを手軽に探せる

    クリエータープロフィールサイト

    「Mountain」はFunusualが厳選したプロ映像クリエーターの作品やプロフィールを直感的に検索でき、直接お仕事の相談・依頼ができるサイトです。
    動画制作における要件の取りまとめや企画提案、制作開始後の進行管理などもコンシェルジュによる制作サポートにより単なるクラウドソーシングとは異なる動画制作を提供いたします。