Instagramは企業のPRに効果的と耳にしたものの、どのような動画を作ればよいのか、何から手をつければよいのかがわからず戸惑う広報担当者は多いでしょう。
Instagramにはフィード・ストーリーズ・リールといった動画の種類があり、それぞれ特性が異なります。
本記事では各形式の特性を整理し、インスタ映えを狙える制作や編集のコツをご紹介します。
Instagramに挑戦したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
Instagram動画の種類
Instagramでは目的やターゲットに合わせてぴったりなフォーマットを選ぶことで、動画の訴求力や拡散力が大きく変わります。
まずは、Instagramで活用できる主要な動画形式であるフィード・ストーリーズ・リールの3つについて、それぞれの特性を整理してみましょう。
各フォーマットの強みを知ることで、自社の広報活動にどの形式が適しているか、具体的なイメージを描けるようになります。
フィード:投稿でブランドの世界観を伝える
Instagramのフィード投稿は、企業が作るブランドの世界観や雰囲気を丁寧に伝えられる場です。
投稿はフォロワーに留まらず、いいねやシェアによって広がる可能性があります。画像・短尺動画いずれも可能で、主にビジュアル重視のPRや商品紹介に適しているといわれています。
投稿後も長く残りやすいため、会社らしさや統一された世界観を継続的に見せたい場合に有効です。
ストーリーズ:24時間限定で即時性の高い訴求
ストーリーズは投稿から24時間で消えるフォーマットで、裏側の様子やスタッフ紹介など、リアルタイムな様子を伝えるのに適切です。
投稿の敷居が低く、フォロワーとの親近感を高めやすい手段です。限定的な時間性が逆に今見るべき感を演出し、即時性の高い情報発信に向いています。
リール:発見タブで拡散を狙えるショート動画
リールは最大90秒までの縦型ショート動画で発見タブに表示されやすく、新規フォロワーや非フォロワーへリーチできる拡散力が魅力です。
冒頭3秒で興味を引く構成、BGM・テンポ感のある編集が効果的でしょう。
これらを比較すると以下のとおりです。
- 拡散力重視ならリール
- ブランド世界観を伝えたいならフィード
- 臨場感・親近感を演出したいならストーリーズ
BtoB企業の広報担当者なら、自社の訴求内容によってどの形式が適切か自社投稿のイメージが描きやすくなります。
インスタ映えする動画の制作方法
Instagramで“映える動画”を制作するには感覚的なセンスだけでなく、企画・構成・撮影・編集の各工程における具体的な設計力が求められます。
特に企業アカウントにおいては、誰に・何を・どのように伝えるかを明確にすることが、ブランドイメージの確立やエンゲージメント向上に直結するでしょう。
ここからはインスタ映えする動画を作るために押さえておきたい制作の流れと、そのなかで意識すべきポイントを段階ごとに解説していきます。
コンテンツの企画と構成を練る
最初にターゲット(閲覧者や意思決定層)と目的(認知向上・リード獲得・問い合わせ促進など)を明確にします。
特にBtoB企業では検討期間が長いため、意思決定を後押しできる構成が重要です。
例えば問題提起→結果提示→実証→安心感の提供というストーリー構成で、信頼感を演出できます。採用動画やサービス紹介など、用途に応じて構成スタイルを選ぶとよいでしょう。
短尺でも印象に残る内容を設計する
視聴完了率の高い動画ほどInstagramで評価される傾向があるため、冒頭でテーマや完成形を提示する構成が効果的です。
最初の数秒で心をつかむ設計により、最後まで見てもらえる確率が高まります。リールなら15~30秒程度で収め、テンポよく情報を伝えましょう。
撮影環境や構図に配慮して映像の質を上げる
自然光や間接照明を活用し、明るくクリアな映像を心がけます。
スマートフォンで撮影する場合でも、高解像度で手ぶれを防ぎ、重要な要素を中央に配置する構図にするなど工夫が必要です。
共感できるストーリーテリングを組み込む
動画では単なる商品紹介よりも実際の課題にどう応えたのか・導入事例・第三者の声など、共感と信頼を端的に伝える構成が効果的です。
例えば利用者の声などを入れて親近感が湧くように工夫すると、内容に説得力が増します。
音楽や効果音を決める
音楽や効果音は映像の印象を左右する重要な要素です。
リールなどではトレンド音源を活用することで発見タブで露出しやすくなりますが、商用利用可能かどうかの確認は必須です。
また、BGMの音量バランスやナレーションとの兼ね合いにも注意しましょう。
動画のトーンに合わせて編集で調整する
企業ブランドに合ったトーンを決め、統一感のある色調やテンプレートを選びましょう。テキストや字幕を追加し、必要に応じてフィルターやエフェクトを施すのもおすすめです。
カット編集ではテンポ感を意識し、短尺でも魅力的な印象を与える編集を心がけましょう。
このように、企画→構成→撮影→編集の流れを押さえることで、インスタ映えをねらえる動画を制作できるイメージが明確になるでしょう。
設計が大切であることを実感でき、再現可能な制作イメージが湧きます。
インスタ映えする動画を制作するコツ
動画を映えさせるには、派手な演出や高価な機材が必須というわけではありません。
ちょっとした撮影の工夫や視覚的な演出の違いだけで、仕上がりの印象は大きく変わります。
ここでは、初心者でもすぐに実践できる映える動画を作るための撮影テクニックを3つに絞ってご紹介します。
どれもスマートフォン撮影でも再現できるシンプルな工夫なので、社内制作にも取り入れやすい内容です。
ズーム機能は使用を避け視点の自然さを保つ
カメラズームは不自然な印象を与えやすいため、極力避け、手持ちのカメラやスマートフォンでシーンごとにシンプルに撮り直すのがベターです。
視聴者に自然な視線を感じさせることで、映像への没入感が高まります。
シーンは短く区切って撮影する
一連の長回しより、短いクリップを複数撮影し、それをテンポよくつなげる方が視覚的インパクトがあります。
飽きさせない工夫として有効で、特にリールでは5秒以内の切り替えや構図変化が効果的です。
光の当たり方や明るさで映像の雰囲気を演出する
自然光やスタジオライティングで、被写体を明るく際立たせる構図が映える印象を与えます。
反対に被写体に陰影をつけてドラマチックな印象にするのも効果的です。光の当て方で印象が劇的に変わるため、撮影段階での工夫が重要です。
撮影や構図や光のちょっとした工夫で映像の印象は大きく変わります。ぜひ意識して撮影を行ってみてください。
企業アカウントとして“伝わる&映える”動画を目指すなら、プロの手を借りるのもひとつの選択肢です。
企画・撮影・編集までワンストップで対応するFunusualなら、ブランドの魅力を大きく引き出した高品質なInstagram動画が制作できます。
まずはお気軽にご相談ください。
Instagram動画を制作する場合の注意点
Instagramに動画を投稿する際には、各フォーマットの仕様や注意点を事前に理解しておくことが重要です。
知らずに制作を進めてしまうと、せっかく作ったのに表示崩れや再生トラブルが発生する・著作権侵害のリスクを負うなどの問題が起こる可能性があります。
以下に、制作前に押さえておきたいポイントを紹介します。
まず動画の規格についてです。リールやストーリーズは縦型(9:16)、フィードは1:1や4:5などが一般的です。
ファイル形式は.mp4または.mov、ファイルサイズは最大4GBまでとされています。解像度は1080×1920ピクセルを基準にすると画質を保ちやすいです。
動画の長さは、ストーリーズは1本15秒・リールは最大90秒・フィードは60秒が目安です。
これを超えるとカットされたり自動分割されたりするため、短尺で伝えたい内容をまとめる構成が求められます。
BGMの利用にも注意が必要です。Instagramのライブラリから選べば基本的に安全ですが、商用アカウントでは一部の楽曲が使用制限されているケースがあります。
外部音源を使う場合は必ず商用利用可能な素材を選んでください。
また、テキストとの兼ね合いも重要です。動画内にテロップやキャプションを加える際は、スマートフォン画面で見やすいフォントサイズや配置を意識しましょう。
文字が多すぎたり小さすぎたりすると、投稿した動画の訴求力が落ちてしまいます。
最後に、投稿前にプレビューでチェックし、意図したとおりに表示されているかを必ず確認しましょう。
投稿後はインサイト(分析)を活用して、閲覧数や視聴完了率などを確認し、次回制作に活かすことも大切です。
このように基本的な仕様や注意点を押さえることで、Instagram動画制作時のトラブルを防ぎ、より高い完成度で投稿を届けられます。
Instagram動画の編集方法
Instagramでは、フィード・ストーリーズ・リールのうちどの動画フォーマットを使用するかによって、適切な編集方法が異なります。
どれも同じように編集して投稿するのでは、せっかくの動画も大きな効果を発揮できません。
ここではフォーマットごとの編集のポイントを紹介し、より効果的に見せるためのコツを解説します。
フィード投稿に適した編集のポイント
フィード動画ではブランドイメージや世界観の表現が鍵となります。映像のトーン、カラーバランス、テキストのスタイルなどすべてにおいて統一感が求められます。
1分以内に収まる短尺動画であっても、会社らしさがにじみ出る演出を意識してみましょう。
編集ソフトではAdobe Premiere ProやFinal Cut Proなどを使い、微細なトーン調整や字幕挿入を丁寧に行うと、信頼感のある仕上がりになります。
テンプレートを活用すれば、複数投稿でもブランドの統一性を保てます。
ストーリーズで意識すべき編集の工夫
ストーリーズはリアルタイム性と親近感が重視されるフォーマットです。過度に作り込みすぎると逆に距離感を与えてしまうため、自然でテンポ感のある編集を心がけましょう。
文字スタンプやGIF、カウントダウン、アンケートなどの機能も活用し視聴者との“ゆるやかな対話”を演出するのがおすすめです。
スマートフォンの編集アプリ(例:InShot・CapCut)で素早く仕上げる方法も十分に効果的です。
リールで再生数を伸ばすための編集技術
リールでは冒頭3秒が勝負です。最初に視聴者の興味を引く“見せ場”や完成イメージを置くことで、最後まで再生される可能性が高まります。
テンポのよいカット編集、音楽との同期、テキストのタイミング調整など細部にまでこだわることが重要です。
リールの再生数を伸ばすには、トレンド音源を積極的に取り入れ、Instagramのアルゴリズムに好まれる編集スタイルを意識しましょう。
このように、投稿するフォーマットによって編集の方向性が異なります。それぞれの特性を理解したうえで編集を行うと、伝えたいことが的確に届く動画へと進化します。
単なる動画投稿では終わらせない、訴求力のある編集を意識しましょう。
インスタ映えする動画の編集ポイント
動画の見た目が整っていないと、どんなに優れた内容でも視聴者に刺さりません。
特にInstagramではパッと見の印象で評価が決まることが多いため、編集のクオリティがそのままブランディングにつながるといっても過言ではありません。
ここでは“映える”動画に仕上げるための編集ポイントを3つに絞って解説します。
統一感のあるテンプレートやカラートーンを選定する
視覚的な統一感は、企業アカウントの信頼性や印象を大きく左右します。
毎回動画の雰囲気がバラバラだとブランドらしさが伝わりにくくなるため、あらかじめテンプレートやカラートーンを統一するのがおすすめです。
ブランドカラーを基調にした背景やアイコン、テロップの色などを揃えることで、投稿が並んだときに“美しい統一感”が生まれます。
フォントやテキストの配置に工夫を加える
視認性の高いフォントを選ぶことはもちろん、テキストの配置も映えを左右する要素です。
スマートフォン視聴が中心のInstagramでは、画面の下部に重要なテキストが重なると、UIに隠れて読まれないことがあります。
そのため、中央や上部への配置や、背景に透過ボックスを敷いて読みやすさを確保するなどの工夫が効果的です。シンプルで太めの日本語フォントが視認性を高めます。
操作性の高い編集アプリを導入する
編集の負担を軽減しながら“映える編集”を実現するには、操作性の高いアプリを使うのがポイントです。
スマートフォンで簡単に操作できるCapCutやCanva、Adobe Premiere Rushなどはテンプレートやエフェクトが豊富で、デザイン性の高い動画を直感的に作ることができます。
特にBtoB企業では制作担当者が一人というケースも多いため、短時間で仕上げられる編集ツールの導入が成果につながりやすくなります。
Instagram動画の閲覧数を増やす方法
Instagramに動画を投稿しても思ったより再生されない・反応が薄いと悩む方は少なくありません。
実は、動画の内容がよくても、投稿方法や工夫次第で再生数は大きく変わります。ここでは、Instagram動画の閲覧数を効果的に増やすための具体的な施策をご紹介します。
まず重要なのは、投稿する時間帯の見直しです。
ターゲット層の行動パターンを踏まえて、平日であれば通勤・休憩時間帯(朝8〜9時/昼12〜13時/夜20〜22時)、休日であれば昼過ぎ〜夕方の時間帯が閲覧されやすいとされています。
投稿時間を意識するだけで、リーチ数が大きく変わるケースもあります。
次に、ハッシュタグの活用です。
自社に関連する業界タグ、ターゲット層が検索しそうなキーワード、そしてブランド固有のハッシュタグを組み合わせて使うことで検索経由の流入が期待できます。
Instagramでは関連性の高い少数のタグ(5~10個)の方がエンゲージメントが高まる傾向にあります。
さらに、サムネイル画像や冒頭シーンの工夫もとても効果的です。動画が自動再生されるなかで、最初の1〜3秒で興味を引けなければ離脱されやすくなります。
冒頭にビフォーアフターや完成形の提示、または強いキャッチコピーなどを入れ、視聴者の関心を引き寄せましょう。
CTA(行動喚起)の設置も忘れてはいけません。
例えば動画内に「詳しくはプロフィールへ」や「資料請求はこちら」などの一言を入れると、視聴者を具体的なアクションへ導くことができます。
CTAの設置は、エンゲージメント率やCVRの向上にもつながります。
最後に、コメントやリアクションへの返信も大切です。
Instagramはユーザーとの対話が重視されるプラットフォームのため、投稿者が積極的に交流することでアルゴリズムに評価されやすくなり、より多くの方のフィードに表示されやすくなります。
これらの工夫を重ねることで、ただ投稿するだけでなく見られる投稿を目指せます。動画のクオリティと同様に、投稿戦略にも目を向けてみましょう。
動画を作ってみたいけど、どこから手をつければよいかわからない・もっとプロに任せて効果的に運用したいとお考えの方は、ぜひFunusualにご相談ください。
企画から撮影・編集・投稿までInstagramに特化した、映える動画制作をトータルでサポートいたします。
インスタ映えする動画を制作するならプロの制作会社に依頼しよう
インスタ映えする動画は、単にきれいな映像を撮ればよいというものではありません。
ユーザーの目を引く構成やテンポ、伝わるストーリー、魅力的な編集が揃って初めて“映える”動画になります。
これらを社内で完璧にこなすのは難易度が高く、時間と労力もかかります。
特にBtoB企業の広報担当者にとって、社内で完結しようとすると撮影機材がない・編集ソフトが扱えない・構成に自信がないなどの悩みに直面しがちです。
こうした場合こそ、プロの制作会社に依頼するのが効果的です。
SNS動画に特化した制作会社であるFunusualは、Instagramの特性を熟知しており、リールやストーリーズで拡散力のある動画を手がけています。
企画から撮影・編集・投稿サポートまでワンストップで対応しており、社内リソースが限られていても高品質な動画をスピーディーに制作することができます。
制作会社の視点から見ることで、クライアント企業の魅力や差別化ポイントを客観的に整理し、視聴者に伝わる動画へと再構築できる点も大きな強みです。
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