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動画編集で使うエフェクトの種類は?効果や使い方、注意点についても解説

マーケティング用の動画を制作したものの単調で安っぽい仕上がりにとどまり、不満を抱くケースは少なくありません。簡単にクオリティを上げる有効な方法がエフェクトの活用です。

例えば場面切り替え時のトランジション、色彩変化のカラーエフェクト、速度調整のビデオスピードが挙げられます。

また静止画に動きをもたらすモーショングラフィックスや合成動画、サウンドエフェクトも頻繁に使用する方法です。

今回は動画編集に効果的なエフェクトの種類や効果・使用方法・注意点を解説します。特別な技術なくして制作した動画の質を上げたいとお考えの方はぜひご一読ください。

動画エフェクトとは

素材
動画エフェクトは音声や映像に視覚表現を追加して動画に付加価値をもたらす加工処理のことです。

主にタイトルの表示や場面の切り替え、ワンポイントで使用する音声素材の挿入時に使用して、視聴者が目にする画面に動きをつけます。

動画エフェクトには、単調さを解消して印象的な動画に変貌させる効果があります。

視聴者は画面の中を動き回るキャラクターや画像素材に惹きつけられ、途中で飽きる可能性が低くなるでしょう。

また画面の切り替わりがスムーズに進むため、前後のシーンの違和感を防ぐ効果もあります。

動画にエフェクトを使う主な効果

効果の文字素材動画エフェクトは単に見栄えを派手にするだけでなく、動画マーケティングの効果を上げるメリットがあります。

動画全体の質の向上やスムーズな場面の切り替え、印象的なストーリーテリングに力を発揮します。

それぞれの具体的なメリットは次のとおりです。

動画の質が向上する

イメージやテイストに合致するエフェクトを取り入れることで、動画全体の質が底上げされます。

単純に動きがあるから飽きがこないだけではなく、ブランドイメージとの統一や訴求力の向上にも効果的です。

適切なタイミングで効果的なエフェクトを散りばめると、動画制作に慣れていない方でもハリウッドのような映像作品に仕上げられます。

エフェクトは、難易度が高い編集テクニックを使わずに手軽に動動画の質を向上できる手法です。

シーン切り替えがスムーズになる

トランジションとよばれるエフェクトを活用すると、シーンの切り替えがスムーズに進みます。

同じ場面が何分も続くと、文章やキャラクター同士の会話などコンテンツの内容だけで視聴者の興味を維持することは難しくなります。

背景画像や映像素材を適宜切り替えて画面に変化をもたらす行為が必要です。しかし場面の切り替え時はつなぎ込みの処理がうまくいかず加工後の動画が不自然になる可能性があります。

このようなタイミングこそエフェクトの出番です。前のカットをフェードアウトさせ、次のカットをフェードインする加工処理がよく使われます。

スムーズな場面遷移にとどまらず切り替えを印象的にみせることが可能です。

印象に残るストーリー設計が可能

解決した女性
エフェクトによるリッチな表現を通じて、視聴者を魅了する印象的なストーリーテリングがもたらされます。

動画の面白さを左右する要素として、アイデアの独創性や着眼点が挙げられますが、編集技術も同等以上に重要です。

場面の切り替わりの頻度や使用するエフェクト、動画遷移のスピードに応じて視聴者へのストーリーの伝わり方は変化します。

スローモーションやファストモーションの強弱は感情的な変化をもたらし、物語を次なるステップに進める効果があります。

最後まで飽きずに続きが気になるようなストーリーテリングの実現にエフェクトの活用は効果的です。

動画エフェクトの種類と使い方

やり方や方法
動画エフェクトは多岐の手法に分かれ、視聴者に与えるイメージや具体的な効果は異なります。

はじめのうちは奇をてらわずに一般的によく使われるものの理解を深めるとよいでしょう。

基本的な動画エフェクトの種類と使い方を解説します。

トランジション

トランジションは複数の映像素材をつなぎ合わせる際に使用する使用頻度が高いエフェクトです。

主に映像の素材同士をなめらかにつなぎ込みたい、動画全体の雰囲気やトーンを変えたい、特殊な映像効果を付与したいときに力を発揮します。

トランジションの主な手法は次のとおりです。

  • フェード
  • ワイプ
  • ディゾルブ
  • ジャンプカット
  • スライド
  • 押し出し

フェードは場面の切り替わりが近づくにつれ徐々に見えなくしたり、反対に見えるようにしたりしてスムーズに映像をつなぎ合わせる方法です。

ワイプは次のシーンや画面に切り替わる際に、特定の方向やオブジェクトのルールを設けて統一的なトランジションをもたらすエフェクトです。垂直や水平、円形、斜めなどのパターンがあります。

ディゾルブは同時に複数のシーンを画面上に表示して、ある場面から次の場面に徐々に移行するエフェクトです。時間の経過や場所の移動を臨場感あふれる形式で伝えます。

ジャンプカットは被写体や構図を変えないまま、映像素材を切り取って視聴者に時間が跳躍した錯覚を抱かせるエフェクトです。

スライドは前のカットに次のカットを重ねるように場面を切り替え、押し出しは前のカットを次のカットを押しのけるように遷移させます。

カラーエフェクト

イルミネーションのテクスチャ
カラーエフェクトは動画の色彩を変えて画面に視覚的な変化を与え、商材のイメージに沿う印象付けを狙う方法です。一時的に白黒にするモノクロや強調したい箇所だけ色をつけるカラースプラッシュが挙げられます。

また動画編集ソフトに標準搭載されたカラーエフェクト機能を使用する手法も一つです。彩度や色温度、コントラスト、色自体を別のものに変える色相変化を実現できます。

ビデオスピード

ビデオスピードは、動画の再生スピードを変化させて尺自体を変える手法です。特定のシーンの強調や印象的なストーリーテリングの実現に効果を発揮します。

代表的なビデオスピードの種類は日常的なシーンにインパクトをもたらすスローモーションや、時間の経過や活発な印象を表現するファストモーションが該当します。

両者を組み合わせると、動画のテンポを上げ、訴求効果を高める二つの効果を両立することが可能です。

例えば反復的で単調なシーンは再生スピードを倍速にして、感情的なシーンや強調したい場面では速度を落とすメリハリのある演出が実現します。

シミュレーション効果

シミュレーション効果は動画に特定の視覚効果を付与して現実にはあり得ないシーンを映像に作り出すエフェクトです。

画面を分割して各々のスクリーンで別々の映像を流すスプリットスクリーン、全方向を同時に映し出す360度動画などの手法があります。

電話中の会話を一つのカットでみせる演出や、同一のキャラクターが左右のスクリーンで別々のモーションをする表現が可能です。

360度動画は視聴者がデバイスを操作して視点を自由に変えられる特徴をもつコンテンツです。

アトラクションや展示会、物件見学会のように体験が重視される映像の制作に頻繁に使われます。

モーショングラフィックス

モーショングラフィックスは写真や画像、文字を画面のなかで移動させる、もしくは音を出すエフェクトです。オブジェクトを移動や変更したい場合、主にキーフレームの機能を活用します。

タイムライン上の特定の位置を指定することで、該当するフレーム内の要素や全体の動きに変化をもたらします。設定可能な変数はスケールや位置・回転・アンカーポイント・不透明度です。

キーフレームを用いるとオブジェクトの直線移動や飛び跳ね、フェードインやフェードアウトのエフェクトを簡単に実現できます。

合成

クロマキー合成は画像の背景や一部を透明にして別の画像をつなぎ合わせるエフェクトです。主に緑色や青色のバックグラウンドに被写体を重ねるパターンが主流です。

映画やゲーム実況、天気予報など人間やキャラクターとほかのコンテンツを融合するシーンに多く使われます。

合成にはクロマキー合成以外にも、人物の顔やオブジェクトをぼかすマスク機能や二つの画像や映像を一体化して新しいフレームを生成するブレンドモードの手法があります。

サウンドエフェクト

ヘッドホン
サウンドエフェクトは、BGM以外の効果音を挿入して雰囲気や世界観を醸成する技法です。

小鳥のさえずりや川のせせらぎ、森の風の音などの自然音から拍手・機械音・笑い声までさまざまな音を簡単に作り出せます。

ナレーションや映像素材と異なり、ピンポイントで使用するサウンド素材は録音の手間をかけられないケースが少なくありません。

動画編集ツールの機能や素材まとめサイトに備わったテンプレートを使用することで、工数をかけずに動画を希望のテイストにアレンジできる魅力的なエフェクトです。

動画編集におけるエフェクトの使用方法

動画編集する男性
動画エフェクトの活用のメリットや種類を理解した方は、素材の調達方法や組み込み方法を学習しましょう。

編集ソフトの機能を用いた自作エフェクトやテンプレート使用・外部素材のダウンロード・動画制作会社の外注が挙げられます。それぞれの詳細や適したシチュエーションは次のとおりです。

編集ソフトで自作エフェクトを作成する

Wondershare FilmoraやAdobe Premiere Proなどの編集ソフトで自作エフェクトを作成する方法です。自分でゼロから作るのではなくソフト内のテンプレート置き場にある素材をアレンジした方が時間を短縮できます。

元々あるエフェクトはそのまま流用して問題ないほどの質の高さです。全体的な構成は変えずに動画のイメージに合わせて文字や画像を差し替えるだけでも、立派なエフェクトができあがります。

編集ソフト内のエフェクト素材を使用する

編集ソフトのエフェクトを使用する方法はシンプルかつ直観的です。

ダウンロードの必要はなく、お好みのテンプレート素材をドラッグ&ドロップでタイムラインに挿入すれば問題ありません。

タイトルやトランジション、オブジェクトのように利用用途ごとに分類され、目的に応じた素材を見つけやすい利点があります。

使用する編集ソフトごとに内蔵の素材のバリエーションはさまざまです。

エフェクト素材を外部からダウンロードする

外部の画像サイトからエフェクト素材をダウンロードして編集ソフトに組み込む方法です。

回数制限つきの無料プランと利用無制限の有料プランに分かれるパターンが基本です。

クオリティの高さを求める場合は、費用をかけてでも契約を交わした方が、長い目でみたときに後悔しない可能性が高いでしょう。

自作の手間をかけず短時間でエフェクト素材を調達したい方に外部画像サイトの活用はおすすめです。

動画制作会社に外注して制作する

打ち合わせをする人々の手元
動画制作会社にエフェクトの制作を依頼する方法です。一部分の映像をスポットで発注するよりも動画全体のコンテンツを外部に一任した方が仕上がりのよさが期待できます。

Funusualは企画力や実行力に長けた動画専門エージェンシーです。IT業・製造業・建築業・工業のほか、不動産や金融業などさまざまな業態のBtoB企業に向けて、マーケティングに役立つ動画の提供を続けてきました。

採用動画や展示会動画、企業ビジョン動画のほかモーショングラフィックス動画をお作りできます。

Funusualでは、ヒアリングをもとに、目的に合わせた絵コンテや動画構成のご提案を無料で行っています。

動画の方向性に迷われている段階でも構いません。まずは以下のリンクから、お気軽にご相談ください。

動画エフェクトを使えるおすすめのアプリやソフト

動画編集作業
動画編集に慣れていない初心者や中級者でも、動画エフェクトを活用できるアプリやソフトを紹介します。

PowerDirectorはスマートフォンによる操作が可能なうえ、アップデートの頻度が多く常に新しい素材が充実した便利なツールです。

明度や彩度・コントラストの調整・手振れ補正も思うがままです。アニメーション専用のタイトルやクロマキー合成による背景映像の一体化、幻想的な映像を作り出す多重露光エフェクトなど多彩な機能性を備えています。

Wondershare FilmoraはUI(ユーザーインターフェース)がシンプルで初心者でも手軽に操作できる使い勝手に優れた編集ソフトです。

カットやリサイズ、分割、サウンドグラフィックなど豊富な機能を備えています。

試用版の無料版があるため、お試しで使ってみて気に入ったらグレードアップすると後悔しないでしょう。

動画エフェクト活用時の注意点

注意点
動画エフェクトは目的もなく、むやみやたらに挿入すると逆効果になる場合があります。失敗を防ぐために意識したいポイントは次のとおりです。

  • エフェクトの流行や傾向を把握する
  • 編集前にコンセプトや完成後のイメージを明確にする
  • 表現過多による視認性の低下を避ける
  • 素材管理を徹底して作業効率を高める

それぞれの詳細を解説しましょう。

エフェクトの流行・傾向を把握する

動画エフェクトのトレンドは時代の移り変わりが激しく、今まで通用していた技術や効果がすぐに古くなります。

2024年は場面の切り替わりをダイナミックにみせるズームインやズームアウト・ワイプ・スライドなど動きのあるトランジションの活用が主流でした。

しかし3D動画や360度動画をはじめ立体的で没入感のあるコンテンツが登場しているため、二次元の派手なエフェクトの使用頻度が減る可能性があります。

動画編集の経験がある方も既存の技術に固執すると次第に時代に取り残され、仕事を失うリスクを認識しましょう。

逆に新たに動画やエフェクトの制作に携わる方は事前に市場調査を実施して、学ぶべき技術の見極めから始めると失敗を防げます。

編集前にコンセプトや完成イメージを明確にする

コンセプト
動画編集を開始する前に、作品のコンセプトや完成イメージを明確にして取り組みましょう。使用するエフェクトはテイストやターゲットに合わせて決めるべきです。

完成イメージがおぼろげな状態で編集作業を開始すると、統一感がない微妙な仕上がりに終わる可能性があります。

明確な指針を設けるとイメージに合致するエフェクトを適切な頻度で使うことができ、動画全体の質の向上につながります。

企画や構成は単に文章に記すのではなく、絵コンテによる視覚化が重要です。見える状態になれば制作時にチームで議論を交わすときにも役立ちます。

表現過多による視認性低下を避ける

エフェクトのかけすぎによる表現過多に陥ることを避ける必要があります。強調すべき主題がわからなくなり、見た目が派手なだけでターゲットに刺さらない微妙な仕上がりに終わる可能性が高いためです。

画面がダイナミックに遷移するトランジションやワイプの多用は、視認性の低下を招きやすく禁物です。

またエフェクトは容量が大きく、必要以上に投入すると動画のサイズが重くなります。プラットフォーム指定の上限を超えれば動画の公開すらままなりません。

表現過多はメリットが少ないため、エフェクトは必要なタイミングに限定して使用しましょう。

素材管理を徹底して作業効率を高める

一度使用した素材を使いまわせるようなファイル管理の工夫が必要です。テイストや場面に応じて保存するフォルダを区分すれば後でみたときにわかりやすいでしょう。

担当者の変更や退職が生じたときの引き継ぎがスムーズに進む利点があります。

BGMや効果音、動画ファイル本体も案件やクライアントごとに一つのフォルダにまとめた方が後々便利です。作業効率を高めるためには一つひとつの積み重ねが重要です。

動画エフェクトの作成を動画制作会社に依頼するメリット

メリット
動画エフェクトの制作を動画制作会社に依頼するメリットは次のとおりです。

  • コンセプトに合わせた自然な導入が可能
  • 時間効率がよい
  • 編集技術の高さが期待できる

動画制作に不慣れな方の場合、編集ソフトに付帯したテンプレートの活用、もしくは外部の画像サイトのダウンロードが一般的な選択になるでしょう。

もしくはテンプレートベースの簡易的な編集にとどまる可能性が高いです。

動画のコンセプトやターゲットにマッチした素材の調達が難しいと感じるケースは決して珍しくありません。

またほかの仕事との兼ね合いを考慮して、動画エフェクトの制作に時間をとれない場合があります。

動画制作会社の活用は、自作エフェクトに伴う問題を解決に導く有効な方法です。

マーケティング動画の制作がうまくいかないとお悩みの方は、ぜひFunusualにご相談ください。

Funusualはヒアリングを重視しており、お客様の独自の強みや業界事情、競合まで厳しく調査して適切な提案をいたします。

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