企業の採用活動でオンライン化が進むなか注目を集めているのが、リクルート動画の活用です。
リクルート動画は、人材募集の目的で制作された企業説明や自社のPRをする動画のことをいいます。
しかし、リクルート動画の制作を任されたものの、進め方や効果に疑問や悩みを抱えている方もいるかもしれません。
本記事では、リクルート動画の種類や制作のメリット、有効な活用方法などについて解説します。
リクルート動画(採用動画)とは?
リクルート動画とは、採用活動の一環として人材募集を目的に企業説明や自社のPRを行い、認知度を高めるために制作された動画のことを指します。
また、企業の理念や代表の想い、会社の雰囲気などを伝えることもリクルート動画の重要な役割です。
1996年から2015年に生まれたZ世代は、インターネットやスマートフォンが当たり前の環境で育ちました。
この世代の若手層は視覚的な情報から得られるリアルな情報を重視する特徴があります。文字情報よりも、動画の方が短時間で多くの情報を伝えることが可能です。
企業にとっても多くのメリットがあります。
- 企業のイメージ向上につながる
- 職場の雰囲気や仕事内容を伝えられる
- 企業の知名度向上に役立つ
企業のよいイメージを伝えることで、優秀な人材の応募を促す効果が期待できます。
リクルート動画の種類
リクルート動画といっても、代表挨拶や職員の密着取材など、さまざまな種類があります。
ここではそれぞれの動画が伝える内容と期待される効果を紹介します。
代表挨拶動画
代表挨拶動画は、企業の理念や方針などを求職者に向けて語るものです。
学生の感情に訴えかけ、企業への関心や志望意欲を高める効果が期待できます。
挨拶動画は、応募者とのミスマッチを防ぎたい企業に適しています。
企業紹介動画
企業紹介動画は、会社の理念や歴史、事業内容などを伝える動画です。
より多くの求職者の印象に残るよう、魅力的で興味を引く内容に仕上げることが大切です。
業務内容紹介動画
業務内容紹介動画は、会社説明会で使われることが多く、すでに企業についてある程度興味を持っている方に向けて制作されています。
この動画のメリットは、語り手によって内容が左右されないことです。
口頭による説明会では登壇者によって内容や伝え方が若干の差が生じることもあるでしょう。
しかし、企業紹介動画を一度制作してしまえば一貫した内容が伝えられるだけでなく、毎回の資料作成のコストや手間も削減できます。
コンセプト動画
コンセプト動画は、企業のコンセプトや想いを伝えることに重点を置いた動画です。
より具体的に、企業の理念や将来の見通し、商品の紹介などの抽象的な概念を伝える必要があります。
この動画は、どのような企業で、どのような魅力があるのかを伝えたい場合に効果的です。
社員のインタビュー動画や座談会動画
社員のインタビュー動画や座談会動画のよさは、視聴者に会社を身近に感じてもらい、どのような社員が働いているのかを伝える点にあります。
この種類の動画は、撮影時に社員が緊張せず、できるだけ自然な姿で出演できるようにすることが重要です。
社員の1日密着動画
社員の1日密着動画は、近年のトレンドで注目を浴びているリクルート動画です。この動画の魅力は、実際の業務風景や人間関係、社内の雰囲気が伝わりやすいことです。
また、1日の仕事の流れを時系列で把握しやすいため、入社後のイメージがしやすくなります。
オフィス紹介動画
オフィス紹介動画は、社内のオフィスを撮影しながら文字やナレーションを通して説明を加え、社会見学のような体験を提供する動画です。
動画を視聴すれば、具体的に働く場所や環境がイメージしやすくなります。
リクルート動画を制作するメリット
リクルート動画には「制作コストがかかるのではないか」「労力に見合った効果やメリットは本当にあるのだろうか」と感じる方もいるかもしれません。
リクルート動画の制作にはさまざまなメリットがあります。ここでは5つのポイントに絞って詳しく解説します。
企業の認知度がアップする
リクルート動画を効果的に使うと企業の認知度向上につながります。
企業ブランディングや認知度アップのためにはまず、幅広く知ってもらうことが重要です。
いくら素晴らしい商品やサービスであっても、知られていなければ購入されないことと同じです。
素晴らしい企業でもやはり求職者に届かなければ人材は集まりにくいため、エンゲージメントの向上が鍵になります。
企業の価値観や理念、使命などを的確に伝え、求職者にささる動画にしましょう。
企業の魅力を伝えやすい
静止画や紙の資料よりも動画の方が企業の魅力を伝えやすい側面があります。動画でよりリアルな業務風景や社員の声を伝えることで、求職者が実際に働く姿を想起しやすくなります。
企業の理念に共感や感動が得られれば、企業にとって適した人材が集まることが期待できるでしょう。
多くの求職者に観てもらえる
SNSを利用した方法でリクルート動画を投稿すれば、拡散が容易で、より多くの求職者に視聴してもらえるでしょう。
動画の利用は、効率的に企業の認知度を上げることができます。パンフレットを準備して配る必要がなく、コストを抑えながら拡散できるのがメリットです。
拡散効果の高い動画を制作するには、専門家のアドバイスを受けることも重要です。
ミスマッチが起こりにくくなる
リクルート動画は、入社後のミスマッチを防ぐ効果も期待できます。
あらかじめ動画を通じて働く社員の姿やオフィスの様子がわかるため、入社後の齟齬が起きにくくなります。
一方で、リクルート動画と実際の職場環境に違いがあると、イメージの食い違いによる内定辞退や早期離職を招きかねません。動画制作では正確な情報を心がけましょう。
採用活動のコスト削減や人員削減につながる
リクルート動画を制作すると、広告費用や人件費の削減が可能です。
求人サイトをはじめとする広告媒体に継続的に掲載する場合、広告費が発生し続けます。
しかし、動画はいったん制作してしまうと、あらゆる場面で使い回しが可能です。
例えば、企業説明会のたびにパンフレットを印刷する必要もなく、資料を制作する人件費も削減できます。
リクルート動画の活用シーン
リクルート動画が制作できたら、次はどこでどのように活用するかを把握することが重要です。
主な活用先は企業説明会や自社ホームページ、YouTubeやTikTokなどのSNSです。
企業説明会
リクルート動画は、企業説明会で特に効果的に活用できます。従来の企業説明会では、実際に社員や役員が会場に出向いてプレゼンテーションをしていました。
しかし、代表のあいさつや社員インタビューなどで動画を活用すると、求職者に会社の理念や職場環境を伝えやすくなります。
動画は、紙の資料に比べて短時間で多くの情報をわかりやすく伝えることが可能です。したがって、求職者が企業に対しての興味を持ちやすくなります。
また、遠方の求職者に対してオンライン企業説明会が行われることがあります。
会社概要や事業内容などの動画をオンラインで配信することができ、求職者はいつでもどこでも視聴できる、相性のよい活用方法です。
自社ホームページ
自社ホームページにリクルート動画を掲載すると、企業の職場環境や理念、雰囲気などを視覚的かつ効果的に伝えることができます。
テキストや写真だけでは伝えきれないリアルな職場の様子や、社員の人柄などを伝えやすくできるのが特徴です。
主な活用動画の種類は次のとおりです。
- 社員インタビュー動画
- 会社説明動画
- コンセプト動画
- 職場紹介動画
これらの動画は実際に貝印やソフトバンク、資生堂などのホームページに掲載されており、視聴者に強いインパクトを与えています。
社員インタビューや職場紹介動画では、仕事に対する思いや、やりがいなどの紹介をとおして入社後のイメージがしやすくなるなどのメリットがあります。
会社説明会動画やコンセプト動画は、企業理解を深めるうえで効果的です。
SNS
Z世代に有効なリクルート動画の活用方法はSNSです。この世代の80.2%が、企業のTikTok動画がきっかけでその企業に興味を持った経験がある、との調査結果もあります。
幼い頃からインターネットに親しんできたZ世代にとって、SNSでの情報収集や動画視聴は当たり前の日常です。
自社の魅力を十分に引き出した動画を制作するには、適切なアプローチが重要です。
Funusualは、ターゲットにささる動画を企画から制作まで一貫してサポートします。
どのように活用してよいのかお悩みの場合は、戦略から設計するのが効果的です。
私たちはヒアリングを重視し、お客様のニーズに適した動画を制作するのを得意としています。
プロフェッショナルな技術で魅力的なリクルート動画を制作するためには信頼のおける動画制作会社に依頼することが重要です。
まずはお気軽にFunusualにご相談ください。
リクルート動画の成功事例
リクルート動画を効果的に使って成功を収めている企業を紹介します。
これは株式会社リクルートのコンセプト動画の例です。
コンセプト動画では、年齢や役職の異なる社員がインタビュー形式で仕事への想いややりがいを語っています。
オフィスや職場の風景を取り入れ、社内の雰囲気を視覚的に伝えている点が特徴です。
インタビューの答えは、求職者に向けた将来像が描けるような内容に構成されています。
挑戦を歓迎する社風を強調しつつ、働きたいという意欲を引き出す印象を与える動画です。
続いて家具インテリアメーカー、タンスのゲン株式会社のリクルート動画です。
この動画は、軽快な音楽と文章による企業紹介動画で、わずか1分15秒で必要な情報が簡潔にまとめられています。
地場産業を残したいという想いから、世界に向けて商品を発信していくという強いメッセージがこめられています。
最後に求職者へのメッセージが添えられ、動画が締めくくられました。
64,000回以上も再生され、反響の大きかったことが伺えます。SNSをうまく活用した事例です。
リクルート動画の制作方法
ここでは、リクルート動画を自社で制作する場合と外注で制作する場合のメリットとデメリットを解説します。
自社に合った方法を検討する際の参考にしてみましょう。
自社で制作する
自社でリクルート動画を制作する場合のメリットとデメリットを解説します。
自社で制作すると次のようなメリットがあります。
- 外注するよりも費用が抑えられる
- 細かな調整と迅速なフィードバックがしやすい
- すぐに修正ができる
初期投資は必要であるものの、外注動画よりもコストが削減できるでしょう。
自社内で制作するため、コミュニケーションが密で迅速なのがメリットです。修正が発生しても、外部の会社に連絡をとる手間がかかりません。
しかし、自社で制作をすると、以下のようなデメリットも生じます。
- 専門知識や技術が必要になる
- 時間と人員が必要になる
- 完成した動画の品質が安定しない可能性がある
社内に動画制作の専門知識や技術のある人材がいない場合、知識の習得から始める必要があり、通常業務の時間が取られます。
また、動画制作のための人員確保が必要になるでしょう。品質が不安定なリクルート動画は、会社のイメージダウンにつながる恐れがあります。
社内にスキルの備わった社員が在籍していて、技術的にも品質が保証できる場合は自社での制作も十分に可能です。
動画制作会社へ外注する
次に、リクルート動画を外注で制作した場合のメリットとデメリットを解説します。
まず、外注制作のメリットは以下のとおりです。
- 専門的なスキルやノウハウを持っている
- 高品質の動画を制作できる
- 自社のリソースを割かずに済む
自社で制作する場合と異なり、社内のリソースを主業務に集中させることができます。
デメリットは以下のとおりです。
- ある程度の費用がかかる
- 円滑なコミュニケーションが欠かせない
高品質な動画をプロフェッショナルな制作会社に依頼すると、自社で制作する場合と比較して、高額な費用がかかる場合があります。
制作側とのコミュニケーションが不十分だと、完成した動画が意図とずれてしまうこともあります。
社内に動画撮影や編集技術のリソースがなければ、外注してリクルート動画を制作する方が結果的に効率的な場合が少なくありません。
動画制作を外注するには、制作会社の選び方が重要です。
Funusualは、採用動画や企業紹介動画などの制作経験が豊富な、BtoBに特化した動画制作会社です。
丁寧なヒアリングを通して事業の魅力やターゲット層のニーズを把握し、戦略的な動画が制作できます。
リクルート動画の場合は、ブランディングや認知度の向上を目的とするのか、社内の雰囲気を伝えたいのか用途にあわせた高品質な動画に仕上げます。
手間や時間をかけずに魅力的で効果的な動画制作の依頼を考えているなら、ぜひFunusualでご相談ください。
企業のリクルート動画を経験の豊富なプロフェッショナルチームがサポートします。
リクルート動画の費用相場
次に、リクルート動画の費用相場を解説します。制作する動画の内容によって制作費用に変動はあるものの、費用感をつかんでおけば、企業の予算の目処がつきやすくなるでしょう。
それでは、自社制作の場合と外注する場合でそれぞれ紹介します。
自社で制作する場合
自社で準備する場合に必要な機材やソフトに分けて費用をまとめると以下のようになります。
撮影機材類は次のとおりです。
- カメラ:100,000〜500,000円程度
- マイク:10,000〜30,000円程度
- 照明セット:10,000〜50,000円程度
- 三脚:3,000〜20,000円程度
- ジンバル:10,000〜100,000円程度
カメラはスマートフォンを利用すれば大きく費用が削減できます。
動画編集用ソフトには、買い切りの場合と月や年単位のサブスクリプション方式を採用しているものがあります。費用相場は17,000〜50,000円程度です。
動画編集のためのパソコンの費用目安は以下のとおりです。
- ノートパソコン:100,000〜300,000円程度
- デスクトップパソコン:150,000〜400,000円程度
このほか、撮影場所が別途必要な場合は撮影場所のレンタル費用がかかります。
自社で制作する場合は、撮影以外にかかる時間と手間も考慮して、費用対効果を考えて検討しましょう。
動画制作会社へ外注する場合
リクルート動画を外注する場合は、制作する動画の尺や品質、修正の回数などで費用が変動します。
ここでは、リクルート動画のタイプ別の一般的な費用相場をお伝えします。
- 簡単な会社紹介動画や社員インタビュー:100,000〜500,000円程度
- 会社紹介(詳細なもの)と複数人の社員インタビュー:500,000〜800,000円程度
- 企業の魅力や特徴を盛り込んだ動画:800,000〜1,000,000円程度
- 企業の紹介(詳細なもの)と複数の社員インタビューに業界の解説を含めたものなど:1,000,000〜2,000,000円程度
- 多様な働き方を紹介するものや企業の総合的ブランディング動画:2,000,000〜3,000,000円程度
- 大規模な動画でターゲットが複数あるもの:3,000,000〜5,000,000円程度
なお、動画が30秒〜1分程度の場合、一般的には200,000〜1,000,000円程度が相場です。
リクルート動画の費用は企業の規模や予算、希望するクオリティや効果などによって左右されるため自社にふさわしい動画制作の検討が重要です。
求職者にささるリクルート動画を制作したいなら
リクルート動画の重要なポイントは、企業側が伝えたい情報を載せるのではなく、求職者にささる情報を伝えることです。
求職者が知りたい情報は、事業内容や理念、募集背景や詳しい仕事内容などです。もしも双方の情報にギャップが生じると、募集をかけても応募者が集まらないケースもあり得ます。
自社をよく理解してもらい、その会社の事業内容に共感してもらうことが大切です。
Funusualには、各種の動画制作経験があり、豊富なノウハウを短期間で高品質な動画制作が可能です。ただ単に質のよい動画を制作する会社ではありません。
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