自社製品をライバル社よりもいち早く効率的に普及させるためには、展示会への参加が効果的です。
展示会には多くの企業が参加するため、取引先の目に留まらなければ意味がありません。
そこで今回は、動画を利用した効果的なマーケティング戦略について解説していきます。
本記事では展示会動画とはどのようなものなのか、種類や活用シーンなどについてわかりやすくまとめています。
展示会動画を制作するメリットや効果的な作り方のポイント、制作会社に依頼するメリットなどについても解説しているので、これから動画を取り入れようと検討している企業様は、ぜひ参考にしてください。
展示会動画とは?
展示会動画とは、展示会への来場者へ自社の製品やサービスをわかりやすく伝えるためのマーケティング手法の一つです。
文字ではなく映像にすることで、限られた時間のなかでも効果的に相手に伝えられます。
動画にすることで、文字だけでは伝えられないブランドイメージを伝えやすく、多くの方に認知してもらいやすいメリットがあります。
展示会動画を利用していない他社のブースと比べて、より明確かつ簡潔に相手に伝えることが可能です。
展示会に参加する企業は多く、そのなかで商談につながるのはごく一部になります。そのため、少ない時間でいかに情報を効率的に伝えられるかが重要です。
そのような背景から展示会での動画の利用は、とても効率がよいため多くの企業が取り入れています。
展示会動画の種類
実際に展示会動画を利用する場合、ターゲットとなる顧客に対して効果的に訴求ができる動画であるかが重要です。
展示会動画にはいくつか種類があります。自社でどのような動画がよいのか明確にすると、動画の効果は一層高まります。
展示会動画の種類について理解し、より効果的な動画の制作につなげましょう。具体的な動画の種類については、以下の5つです。
会社紹介動画
会社紹介動画は、多くの企業が展示会などで活用しています。その特徴は、会社の基本情報を中心に構成されている点です。
自社について深く知ってもらうことを目的とし、会社の基本的な情報が一つにまとめられています。
具体的には、会社の理念やビジョン・製品やサービス・事業内容・代表や社員紹介などが主な内容です。
このような動画は、会社自体の認知度向上やサービス・製品の知名度拡大に効果的です。
特に、立ち上げ間もないベンチャー企業の場合、社名が広く知られていないケースも少なくありません。また、最初からサービスや製品を売り込もうとしても、商談に結びつけるのは難しいでしょう。
そのような状況では、まず企業そのものを理解してもらい、信頼を得ることが優先されるべきです。
このように、会社紹介動画は、会社について深く知ってほしい場合に非常に有効な手段です。
商品・サービス紹介動画
商品・サービス紹介動画は、商品の詳しい情報やサービスの特徴、メリットなどについて深く解説している動画です。自社で提供している、商品やサービスの購入促進を目的としています。
顧客は商品やサービスを購入する際、どのようなものなのかイメージができなければ購入意欲は湧きません。
そのため、商品やサービスの特徴を細かく説明することで、顧客の購入意欲を促進させることが可能です。
また、顧客が抱いている悩みや課題の解決をするために、「自社の商品やサービスが有効です。」という切り口でも動画を作ることができます。
そのため、ターゲットとなる顧客がどのような課題や悩みを抱えているのかを分析することが重要です。
このように商品・サービス紹介動画は、自社で提供している商品やサービスの購入促進を目的としています。
商品の詳しい情報やサービスの特徴、メリットなどについて深く解説することで、ターゲットとなる顧客の購入意欲を高めたい際に効果的です。
プロモーション動画
プロモーション動画は、自社の提供している商品・サービスの認知拡大、イメージアップを目的としています。
商品・サービス紹介動画と似ていますが、プロモーション動画の場合は商品やサービスのイメージアップがメインです。
そのため、商品やサービスを実際に利用している風景などを動画にすることで、購入後自分も利用しているイメージが湧きやすくなります。
実際に商品やサービスを利用している映像を見せることで、どのようなものなのかわかりやすく伝えることが可能です。
また、商品やサービスだけでなく企業の想いなども伝えやすいため、イメージアップにつなげやすいという特徴があります。
導入事例・お客様の声動画
こちらは実際に商品・サービスを導入した事例、利用したお客様の感想をまとめた動画です。
商品やサービスを実際に導入した企業や顧客の声が、テキストではなく映像で見れるため信頼度が高くなり購入を促進することができます。
実際に商品やサービスを購入した企業や顧客が話すことで親近感が湧き、自分の生活で利用するイメージが湧きやすいです。
導入事例・お客様の声動画を利用するシーンは、自社商品やサービスの売り上げ向上をする場合などに向いています。
実際に商品やサービスを購入した方の声が聞けるので、親近感と信頼度をえやすいことが特徴です。
ブース内プレゼンテーション動画
展示会では、商品やサービスを何度も説明しなければいけません。ブース内プレゼンテーション動画は、そのような商品やサービスの説明を動画にまとめたものです。
何度も同じ説明をする手間が省けるため、生産性の向上と適切な説明が可能になります。
展示会のような大規模なイベントには、自社からも多くの方が参加する場合がほとんどです。展示会では商品やサービスについて同じ説明を何度もするわけですが、説明する方が変われば伝える内容も変わることがあります。
これでは来場者に対して適切な説明ができないので、商談の機会を逃す可能性が高くなるため注意が必要です。
ブース内でプレゼンテーション動画を流すことで、誰がやっても適切な説明を可能にし、生産性を向上させることができます。
展示会動画を制作するメリット
実際に展示会動画を制作する際のメリットは、どのようなものがあるのでしょうか。
具体例を挙げながら解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
来場者の注目を集めやすい
メリットの1つ目は、来場者の注目を集めやすいということです。コンテンツがメインのポップや幟(のぼり)とは異なり、動画を流すことで周囲の気を引きやすくなります。
動画には文字、映像、音などの五感を刺激する要素がたくさん含まれているからです。
例えば、紙媒体の広告よりも動画広告の方が、一瞬で内容を理解できるでしょう。
紙媒体の広告は、自分の目で文字を読んで頭で理解する必要があります。しかし、動画広告の場合は、文字のほかにも音声で言葉を読みあげてくれるので、自然と頭のなかに入ってきやすいです。
このように、人間は五感を刺激されると理解がしやすくより印象に残ります。そのため、展示会で動画を利用すると、来場者の注目を集めやすくなります。
短時間で情報を伝えやすい
短時間で情報を伝えやすいという点も、メリットとして挙げられます。展示会にはたくさんの方が訪れ、ビジネスチャンスを広げようとしています。
ひっきりなしに来場者へ説明していると、説明漏れや説明不足が起こりやすくなるので注意が必要です。
また、説明する側も人間なので疲れてきます。説明しようとしても来場者が素通りしてしまうこともあるので、短い時間で適切な説明をすることが商談へつながるポイントです。
そのような課題は、動画を利用することで解決することができます。動画であれば、誰が何回再生しても同じ説明をすることが可能です。再生時間も調整できるので、短時間で適切な説明ができます。
このように、展示会動画は短時間で適切な情報を伝えるために有効です。商談の機会を逃さないためにも、展示会動画を有効活用していきましょう。
印象に残りやすい
展示会動画を利用すると、印象に残りやすいというメリットもあります。先程も説明しましたが、文字だけの紙媒体よりも、動画の方が理解しやすく印象に残りやすいです。
その理由は、動画の方が五感を刺激する要素がたくさんあるからです。音声だけ、映像だけよりも、音声と映像と文字をすべて組み合わせる方が理解力はあがります。そして、印象に残りやすいです。
百聞は一見に如かずということわざがあるように、聞くだけよりも実際に見て聞いた方が早く覚えることができます。文字・映像・音を組み合わせて利用する動画は、展示会の場では大変効果的です。
展示会場に持ち込めない商品も紹介できる
展示会に実際に持ち込むことができない商品もあります。例えば、工場などで使う機械などです。重機などの重量が重い場合などは、物理的に展示会会場へ運ぶことができません。
周りにも迷惑がかかりますし、会場を傷つけたら弁償しなければいけないリスクもあります。
そのような場合は、動画にして商品の魅力を伝えることが可能です。動画であれば、重機を展示会会場に持ち込む必要はありません。
大幅な労力の削減を可能にし、商談の機会につなげることができます。
人員削減ができる
動画を利用することで、人員削減ができるというメリットもあります。展示会には多くの来場者へ対応する必要があるため、自社からの参加人数は多くなることがほとんどです。
人数に余裕のある企業であればよいのですが、そうではない企業も存在します。その場合、日々の業務もこなしながら展示会にも足を運ばなければならず、通常業務がパンクしてしまう可能性があります。
そのような場合は、動画を上手に活用することで人数をかけずに展示会へ参加することが可能です。
展示会での自社商品やサービスの紹介などは動画でできますので、必要な人数が揃えば参加が可能です。
コンテンツとして利用できる
コンテンツとして利用できることもメリットの一つです。動画を制作してしまえば、YouTubeやInstagramなどのSNSにコンテンツとして投稿することもできます。
SNSにコンテンツを挙げると、無料で広告として活用することも可能です。
YouTubeでは、広告収入を得られるという特徴を活かして収益化も狙うこともできます。それだけでなく、戦略的にSNSを利用すれば展示会へ参加するより、さらに多くの顧客へ自社商品の認知の拡大を図ることも可能です。
このように展示会動画を制作することで、一つのコンテンツとして活用することができます。
Funusualは、BtoB企業向けに特化した動画制作のエキスパートです。
「伝えたい内容はあるけれど、どう表現すれば良いかわからない」「スタイリッシュで印象的な動画を作りたい」というお悩みも、プロデューサーが解決します。
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展示会動画の活用事例
展示会動画を制作しただけでは、ただの経費になってしまう可能性があります。では、実際に展示会動画を上手に活用するには、どのように利用すればよいのでしょうか。
展示会に向けて制作しているから、展示会以外では使えないという訳ではありません。ほかにも活用方法はたくさんあります。
具体的には、以下のような場面で展示会動画を活用することができます。
- 展示会ブースでのプレゼンテーション
- 展示会場に持ち込めない商品の説明
- SNSやWebサイトでの事前告知
- 展示会終了後の営業、プロモーションツール
1つ目は、展示会ブースでのプレゼンテーションです。動画を使うことで説明の手間が減り、誰がプレゼンしても同じ内容を伝えられるため、効率的です。
2つ目は、展示会会場に持ち込めない商品の説明です。
例えば、重機のように大きくて重い商品は、動画で紹介することで、イメージしやすく説明が簡単になり、購買意欲を高められます。
3つ目は、SNSやWebサイトでの事前告知です。InstagramやYouTubeなどを活用することで、自社の存在をより多くの人に広めることができます。
4つ目は、展示会終了後の営業・プロモーションツールとしての活用です。
1本の動画があれば、自社の商品の特徴やサービス内容を簡単に伝えることができ、長期的な営業に役立ちます。
以上が4つの活用事例です。ただし、商品やサービスによって適した活用方法は異なります。上記4つにとらわれず、さまざまな活用方法を試してみるとよいでしょう。
展示会動画の効果的な作り方のポイント
では、実際に展示会動画を作る際には、どのようなポイントに気を付ければよいのでしょうか。今回は、4つのポイントについて解説していきます。
適切な長さにする
展示会動画を作る際に重要なのが、動画の長さです。展示会用として作る場合、再生時間が1時間以上では、伝えたいことが効果的に伝わらない可能性があります。
展示会のブースを通る多くの方に対してPRすることを前提に考えると、長くても10分程度が適切です。
また、別のアプローチとして、30〜60秒程度の短い動画をループ再生して繰り返し放映する手法も効果的です。この方法では、忙しい来場者にも要点を効率よく伝えられます。
このように適切な長さや形式で動画を作成することは、PR効果を高めるための重要なポイントとなります。
テロップを入れる
相手の印象に残りやすくするためには、テロップを入れることも効果的です。
テロップを入れることで動画の下部に文章が表示されるので、音声が聞こえなくても内容を理解することができます。
展示会会場は多くの方が訪れるため、周囲の音で動画の音声が聞こえづらい場合もあります。そのような場合も想定してあらかじめテロップを入れておくと、来場者に効果的に自社をPRすることが可能です。
BGMや音響にもこだわる
効果的な展示会動画を作成するためには、BGMや音響にもこだわりましょう。
先程説明したように、展示会会場によっては周囲の音で動画の音声が聞こえない場合も考えられます。しかし、動画を作る際は相手が見てくれることを想定して作る方がよいです。
展示会で音声が聞こえづらくても、SNSを使った告知や展示会後の営業などにも活用することができます。
このように、BGMや音響にもこだわることで、展示会以外でも効果的に動画を活用することが可能です。
インパクトのある演出にする
効果的な展示会動画を作るためには、インパクトのある演出もポイントです。
一言でインパクトといっても、過激な演出をする訳ではありません。例えば、有名人を起用して現代風のキャッチコピーを取り入れるなどです。
動画を見たときに、現代人が「あっ!」と思うような動画はインパクトに残りやすくなります。
このように、方の目を引くようなインパクト感のある演出は、来場者の印象に残すための重要なポイントです。
展示会動画を動画制作会社に依頼するメリット
展示会動画を動画制作会社に依頼する最大のメリットは、クオリティーの高さです。
制作会社はプロの技術を駆使して、素人では難しい完成度の高い動画を制作します。さらに、自社の要望をしっかりと取り入れた、希望通りの動画が作れる点も大きな魅力です。
また、展示会用として作られる動画は、展示会以外でも活用できる汎用性を備えています。
営業活動やオンラインプロモーションに利用することで、より多くの場面で効果を発揮します。
さらに、この汎用性が、商談につながりやすいという点にもつながります。
展示会だけでなく、さまざまな場面で顧客にアプローチできる動画は、結果を出しやすいツールとして非常に有効です。
動画制作会社に依頼することで、こうした利点を最大限に活用することができます。
私たちFunusualは、BtoB企業向けに特化した動画制作のプロフェッショナルです。戦略的な提案力と高品質な動画制作で、お客様のビジネスを次のステージへ導きます。
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展示会動画制作の費用相場
展示会動画を制作する際の費用相場は、いくらくらいなのでしょうか。ここでは、自社で制作する場合と、動画制作会社に依頼する場合の2つについて解説していきます。
自社で制作する場合
自社で展示会動画を制作する場合は、100,000〜400,000円程で制作することができます。
動画はスライドショーでスタッフのみを起用する、会社の仕事風景のみを取り入れるなど、制作費を抑えることも可能です。
自社で動画を制作する場合のメリットは、制作費を調整することができるということです。
動画制作会社に依頼すると、カメラマン・スタッフ・機材費・キャストなど多くの方が1本の動画に関わります。そのため、制作費が高くなってしまう場合がほとんどです。
動画制作会社に依頼する場合
動画制作会社に依頼する場合、相場は300,000〜3,000,000円程です。
自社制作と同様に、制作費を調整することも可能ですが、制作会社に依頼すれば、より高いクオリティーの動画を作ることができます。
ただし、制作費が高くなるというデメリットがある点は理解しておきましょう。
とはいえ、動画の汎用性を考えると、長期的な視点では十分に投資する価値があるといえます。
クオリティの高い展示会動画を制作したいなら
展示会動画は、来場者の関心を引きつけ、商品やサービスの魅力を効果的に伝える強力なツールです。
活用事例や制作のポイントを押さえ、展示会をさらに成功に導くために、ぜひ動画を取り入れてみてはいかがでしょうか。
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