ここ数年でオンラインセミナーが主流となり、セミナー動画や企業や商品・サービスについての動画を活用する企業が増えてきました。
現在、企業にとってセミナー動画の活用がビジネスシーンにおいて有効なツールになっています。
わかりやすく魅力的な動画は、より企業への興味・関心を引くこととなるでしょう。また認知拡大にもつながります。
今回はセミナー動画について、動画の種類やセミナー動画を作るメリット、作り方のコツと費用の目安について解説します。
セミナー動画とは
セミナー動画とは、開催するセミナーを動画にしたものや企業・サービス・商品などについての解説動画、ノウハウや成功事例などを解説する動画もセミナー動画に含まれます。
セミナー動画を取り入れるとさまざまな場面で活用できます。例えば、企業の新入社員向けの研修時にセミナー動画を活用することで、企業の特性や魅力をより深く理解してもらえるでしょう。
動画の種類によっては視聴者に必要な情報だけ伝えることができるため、視聴しやすく理解しやすい動画を作れるといった特徴もあります。
また、新規顧客や見込み客へのアプローチにも、企業のプロモーション説明にも活用できるツールです。
セミナー動画の種類
セミナー動画は用途に応じて制作することができるので、セミナー動画の種類を知っておくと、動画を制作するときに役立ちます。
セミナー動画の種類には、大きく分けると以下の3つがあります。
- フルバージョン動画
- ダイジェスト動画
- セミナーブランディング動画
このように分けると、歌の制作に似ているかもしれません。
歌を発売するときには約4〜5分のフルバージョンがあって、歌番組で歌を披露するときはショートバージョンが歌われ、広告宣伝になると数十秒のサビのみのバージョンが用意されます。
同じようにセミナー動画も用途によって種類を変える必要があります。
それぞれ活用方法が異なるので、一つずつ特徴や活用方法を詳しく解説します。
フルバージョン動画
開催したセミナーの内容をそのまま収録し、簡易に編集して動画にしたものがフルバージョン動画です。
リアルタイムでセミナーに参加できなかった場合でも、実際にセミナーに参加したかのように、講師の説明やセミナーの様子などセミナーの内容を詳細に視聴できるのがメリットです。また、後からの振り返りにも役立ちます。
フルバージョン動画はセミナーを全部動画にすると尺が長くなるため、話の内容ごとにチャプターで区切りを入れたり、スキップ機能をつけたりして動画を視聴しやすくするのがよいでしょう。
また、字幕をつけてより話の内容を理解しやすくしたり、テンポをつけて視聴者を飽きさせないようにしたりするのがフルバージョン動画制作時のポイントです。
ダイジェスト動画
オンラインセミナーのダイジェスト動画の場合は、導入部分や具体例などを省いたセミナーの重要な部分をまとめて、短くわかりやすく作った動画のことをいいます。
忙しくてフルバージョン動画を見る時間がない方でも、セミナーの要点を確認しやすく視聴しやすいというメリットがあります。また、セミナーの概要だけ知りたいという方にも視聴してもらいやすいです。
ただし、重要なポイントだけなのでフルバージョン動画に比べると、セミナーの様子や詳細な説明などがわからないというデメリットもあります。
そのため、ダイジェスト動画を制作する場合は、視聴者がより内容を理解できるように工夫する必要があります。
セミナーブランディング動画
オンラインセミナーの内容をダイジェスト動画をより短く1分程度にまとめた動画が、セミナーブランディング動画です。
セミナーの趣旨や伝えたいメッセージをピンポイントで伝えるのに適しています。
セミナーブランディング動画は、プロモーションとしてSNSやさまざまなコンテンツで企業の活動を伝えることができるのがメリットです。
また、開催予定のセミナーを告知するときにも使えて便利です。
よりインパクトある動画にするために、BGMやアニメーションを使った動画にするとよいでしょう。
セミナー動画のメリット
現在、セミナー動画を活用している企業は増えています。
セミナー動画を活用することで企業が得られるメリットを以下にまとめました。
- コスト削減になる
- 参加者を集めやすい
- 再利用できる
- 視聴者の印象に残りやすい
- 短時間で多くの視聴者に伝えられる
上記について一つずつ詳しく解説します。
コスト削減になる
通常セミナーを開催するには、会場の確保やセミナーを手伝ってくれるスタッフ・講師の確保、遠方での開催であれば移動手段や宿泊施設などの確保が必要です。そのため、会場費・交通費・人件費などさまざまな費用がかかります。
しかし、セミナー動画を活用すると、いくつもの会場を探す手間や会場費を減らせます。
また、セミナー開催のためのスタッフ・講師などの人件費も少なくて済むため、セミナー開催にかかるコストを全体的に抑えられるのがメリットです。
参加者を集めやすい
セミナー動画を制作すると参加者を集めやすいというメリットがあります。
従来のセミナーは開催場所や時間が決まっており、遠方の方や都合がつかない方にとっては参加しにくいものでした。
しかし、オンラインでのセミナー開催が容易になった現在は、開催場所が限定されていないため遠方の方にとっても参加しやすいものになっています。
そのため、対面セミナーとオンラインセミナーを同時にされている企業も増えています。そして、セミナー動画があれば、日程が合わず参加できなかった方にも視聴できる環境を提供することも可能です。
再利用できる
一度セミナー動画を制作するとデータとして残せるので、一定期間の間はさまざまな場面で再活用できます。
例えば、セミナー動画を企業のプロモーションとして活用したり、研修時の資料として活用したりが可能です。
オンラインセミナーを行った際は、動画にすると同じ内容を配信できるので、同じ内容のセミナーならば再利用することでセミナー運営の手間を省くこともできます。
またフルバージョン動画を制作すると、ダイジェスト版やセミナーブランディング動画への編集が可能なので、二次利用・三次利用と活用できる幅が広がります。
視聴者の印象に残りやすい
セミナー動画は編集する際に、強調したい部分にテロップをつけたりアニメーションや効果音などを効果的に挿入したりすることで、視聴者の印象に残りやすい動画にできます。
そのため、視聴者の興味や意識を引き付け、より理解を深めやすくなるような動画にする工夫が必要です。
印象に残る動画は企業への興味を引き、新規顧客の獲得や他社との差別化などにもつながるでしょう。
短時間で多くの視聴者に伝えられる
セミナー動画は、視聴のハードルが下がるので多くの方に情報を届けられるメリットがあります。
効果的な字幕や資料を駆使して簡潔にまとめたセミナー動画は、短時間で視聴者にセミナーの趣旨を伝えることができます。
また、セミナー動画をコンテンツとして配信すると、短時間で多くの視聴者への情報提供が可能です。
要点をまとめたセミナー動画に興味を持ってもらえると、フルバージョン動画を視聴してもらうきっかけや次回のセミナー参加の見込み客にもつながります。
セミナー動画の作り方のコツ
セミナー動画のメリットがわかったところで、次に知りたいのはセミナー動画の作り方ではないでしょうか。
もし動画を作るなら、視聴者に興味を持ってもらえる効果的なセミナー動画を作る必要があります。
以下にセミナー動画の作り方のポイントをまとめました。
- 目的・ターゲットをしっかり決めておく
- 結論ファーストから始める
- 編集を工夫してテンポよくする
- 字幕・効果音を活用してインパクトを与える
- 動画閲覧後のアクションプランを考えておく
上記のそれぞれのポイントについて詳しく解説します。
目的・ターゲットをしっかり決めておく
効果的な動画制作につなげるために、意識して決めるとよい内容を以下にまとめました。
- セミナー動画の目的
- 対象とする視聴者
- 伝えたい内容
セミナー動画の目的には、企業の活動内容の認知を広めるためや、サービスをより理解してもらい購入を促すためなどさまざまです。
セミナー動画を視聴した方にどのような行動を喚起させたいのか、動画視聴によって得られる成果を明確にする必要があります。
ターゲットとする視聴者の設定も重要です。
例えば、企業のことをあまり知らない方に、専門的な内容を伝えても視聴者にはよく理解できないで終わることになるかもしれません。
あまり企業のことを知らない方向けには、企業の基礎的な情報を知ってもらう内容の動画にするとよいでしょう。
逆に企業のことをもっと知りたい方にとって、基礎的な内容の動画よりも専門的で具体的な内容の動画の方がセミナー動画視聴の満足度は高まります。
すべての伝えたい内容を盛り込むと、視聴者としては結局何が伝えたいのかわからないといった状態になるでしょう。そのため、目的とターゲットを設定し、主に伝えたい内容を決めましょう。
結論ファーストから始める
セミナー動画の視聴者は、隙間時間に視聴する傾向があります。そのため、視聴者が知りたい情報を初めに結論から述べることで、離脱を防ぎ後に続く内容を聞きやすくします。
また、先に結論を述べることは、時間があまり取れない方にも手早く情報を伝えられるという点でも効果的です。
編集を工夫してテンポよくする
セミナー動画の編集で重要なのは、視聴者に最後まで見てもらうための工夫です。
わかりやすく編集するのはもちろんですが、動画のテンポも大事です。テンポが悪い動画は、視聴者が飽きてしまい離脱しやすくなります。
例えば、対面のセミナーでは話と話の間に少しの沈黙ができたり、「えー」や「あー」などセミナーの内容には関係のない声も入ったりします。
動画にする際は、不要な間や音声など情報ではない部分を編集でカットすると、動画全体のテンポがよくなるため視聴者の飽きを防ぐことができます。
字幕・効果音を活用してインパクトを与える
動画を印象に残る作品にするには、字幕や効果音などを活用して視聴者にインパクトを与える必要があります。
伝えたい重要な部分に字幕を入れたり効果音を入れたりすると、視聴覚効果によりその部分を強調できます。
ただし、人間は視覚的に映像と文字を一度に認識できないことを理解しておかなくてはいけません。文字は動画中では説明できないことを説明するのに向いていますが、文字数が多くなるとその分動画は間延びしてしまう恐れがあるでしょう。
また、字幕ばかりになると読み疲れて離脱してしまう可能性もあるので注意が必要です。
動画閲覧後のアクションプランを考えておく
動画制作の目的にも通ずるところで、動画視聴した後に視聴者にどのようなアクションを起こして欲しいのかを考えておく必要があります。
セミナー動画をただ視聴して終わりにしないよう、次のアクションへの導線を作っておくと視聴者への行動喚起につながります。
例えばサービスについてのセミナー動画の場合、セミナー参加者の特典をつけたサービス利用や無料相談などの案内をすることで、視聴者に次のアクションを取ってもらいやすくなります。
効果的なセミナー動画を検討されているなら、自社の魅力を存分に伝える動画を制作するために戦略的なアプローチが重要です。
Funusualの動画制作サービスは、ターゲットに響く動画を企画から制作まで一貫してサポートする体制が整っています。
お客様の課題やニーズに寄り添い、業界特有の要件を踏まえた動画プランをご提案します。ぜひ、お気軽にご相談ください。
セミナー動画の制作費用の目安
セミナー動画を制作する方法として、大きく分けると自社内で制作する場合と動画制作会社に依頼する場合の2パターンです。
費用の目安を知っておくと、予算を設定しやすくなるでしょう。それぞれの場合の費用の目安について詳しく解説します。
自分で制作する場合
自社内でセミナー動画を制作する場合、カメラ・マイク・照明など動画制作の撮影機材の調達や編集ソフトや字幕ソフトなどのソフトウェアの設定が必要です。
その他、必要に応じてカメラ台数を増やしたり、他の機材を追加したりする必要もあります。自社内で動画を制作する場合、撮影機材を揃えるための初期費用がかかります。
撮影機材の費用相場は、50,000円〜300,000円です。一度揃えてしまえばその後の費用を抑えることは可能ですが、初めのうちは慣れない動画の編集に時間や労力がかかり、本来の業務に支障をきたす恐れもあるでしょう。
動画制作会社に依頼する場合
動画制作会社によって料金設定は異なりますが、動画制作会社に依頼する場合の費用の目安は100,000円〜500,000円でしょう。
動画制作費用の主な内訳には、企画費・人件費・撮影費・編集費などが含まれます。しかし、編集だけや一部分だけをお願いする場合は目安の費用より安く抑えることが可能です。
また、編集の工程数が多い場合や、アニメーションやグラフィックなどを使用する場合など、さまざまな条件によって制作費用は高くなります。
動画制作会社に動画制作を依頼する場合、自社制作する動画に比べ、より質の高いセミナー動画を作ることが可能です。
セミナー動画を制作会社に依頼するメリット
動画制作にかける予算を確保できたとして、実際にセミナー動画を動画制作会社に依頼する場合に考えられるメリットを以下にまとめました。
- 高品質な動画が期待できる
- 自社のリソースを本来の業務に集中できる
- 機材や設備投資のコストカットができる
上記のメリットについて一つずつ詳しく解説します。
高品質な動画が期待できる
セミナー動画を動画制作会社に依頼することで、動画編集のプロである制作会社の専門的なスキルにより、クオリティの高い動画を作ってもらえるメリットがあります。
動画制作を依頼する前に、目標・ターゲット・予算の設定と伝えたい内容を絞っておくことをおすすめします。
自社の要望や動画を通して伝えたいことなどをしっかり伝えてもらうと、制作会社がさまざまな提案をしやすくなり、スムーズに動画制作に取り掛かることができるでしょう。
自社のリソースを本来の業務に集中できる
リソースとは人材・モノ・資金・ノウハウ・時間など、企業を運営していくために必要なものの総称に使われます。
自社内で動画制作を行った場合、動画制作の担当者は慣れない作業に労力を割き、動画制作にかかる時間を設ける必要が出てくるでしょう。そのため、本来の業務に支障をきたす恐れがあります。
しかし、動画制作会社に依頼をすることで、企業のリソースが保たれるため、本来の業務に集中できるようになるのが大きなメリットです。
機材や設備投資のコストカットができる
前述で、自社内での動画制作には撮影機材を揃える必要があり、そのためのコストがかかると説明しました。
しかし、制作会社に依頼すると、動画作成に必要な専用の機材や設備を準備する必要がなくなるため、自社制作する際にかかる初期投資のコストを削減できます。
もちろん動画制作を依頼する場合も費用はかかりますが、企業にとって不要な出費は避けたいところでしょう。また、予算に合わせて動画制作を行ってくれる制作会社がほとんどです。
プロフェッショナルな動画で企業の魅力を存分に伝えるには、信頼できる制作会社への依頼が鍵です。
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