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【動画作成の基礎知識】動画ファイル形式の種類やその特徴を紹介!

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1. 動画ファイルには様々な形式がある

動画を扱ううえで、知っておきたいのが動画ファイルには種類にあたる様々なファイル形式(拡張子)があることです。
ここでは、動画ファイルの動画形式について、どのようなものなのかを解説し、機能の違いについても触れていきます。

1-1. 動画ファイル形式はコンテナといわれる

動画ファイル形式は、コンテナといわれることがあります。
いきなり動画のコンテナという言葉が出てくると混乱する場合もありますが、動画でコンテナといえばファイル形式を指します。
なぜコンテナといわれるのかというと、映像ファイルと音声ファイルが1つの動画ファイルになっているという仕組みによるものです。
まるで映像と音声の2つのファイルがコンテナに格納されているような様子から、そう名付けられました。

この考え方は、動画編集をする上でとても重要な考え方です。
つまり、動画の編集は映像と音声をそれぞれ編集していくという行為であることがコンテナの理由を知ることで理解できるでしょう。

1-2. 動画形式によって左右される機能の違い

動画形式によって左右される機能の違いとして、画質、圧縮にかかる時間、そして互換性が挙げられます。
動画形式による違いが理解できていないと、字幕を入れられない、再生できない機器があるといったトラブルも出てきてしまうのです。

1-3. 基本用語のエンコードとコーデックについて

ここで動画形式を知るうえで頻繁に出てくる、エンコードとコーデックについても解説していきましょう。

エンコードは動画を圧縮する行為そのものです。
映像ファイルは極論を言えば無数の静止画の集まりで、その静止画を(場合によっては音声ファイルも)様々な手段で圧縮することがエンコードです。

一方コーデックとは動画を圧縮する技術を指します。
このコーデックは映像ファイルの圧縮技術と音声ファイルの圧縮技術に分かれます。
動画形式(コンテナ)とは、異なったものであり映像コーデックには、H.264、Xvid、Divx、MPEG-4、VP9、VP8などがあります。

一方、音声コーデックにはAAC、MP3、Voribis、AC-3、LPCMが代表的です。
MP3は音楽を聴く方にはおなじみの形式ですが、実は動画の圧縮に利用される技術でもあるのです。
コーデックの話をして、動画形式の違いが分からなくなってしまった方のためにコーデックと動画形式との関係を整理しましょう。
例えば、有名な動画形式であるMP4(.mp4)を挙げていきます。
mp4に対応しているコーデックは、音声コーデックがAAC、MP3、Voribis、AC-3の4つの技術です。

一方映像は、H.264、Xvid、Divx、そして「MPEG-4」です。
mp4とコーデックのMPEG-4は動画形式とコーデックという違いがあるので注意しましょう。

2. メジャーな動画ファイル形式を一挙紹介

動画形式には様々な種類があります。
しかし、実際に編集をしたり、動画配信をする場合は、今回紹介する5つの種類に集約されます。
ここでは、それらについて紹介していきましょう。

2-1. AVI (.avi) エーブイアイ

AVI (.avi)

まず、AVIはWindows標準の動画ファイル形式として知られています。
Windowsで編集を行う場合は、この形式がメインになることが少なくありません。
しかし、アップル製品には対応していためMacなどでの編集はできないケースも見られます。
古くからある動画形式で、互換性が高いものの動画ファイルが大きくなってしまうなど機能面ではやや劣っているのがデメリットです。
また、動画配信に利用できない場合もあるのも弱点です。

2-2. MP4(.mp4) エムピーフォー

MP4(.mp4)

MP4は現在主流の動画形式といえるでしょう。
スマートフォンやパソコンなど機器を選ばず様々な環境で再生できます。
また、動画圧縮にも適しているため、巨大なファイルになりがちな動画ファイルを扱いやすくできます。
インターネットでの利用を意識した設計で様々な機能に対応しているのも魅力です。

2-3. FLV(.flv) エフエルヴイ

FLV(.flv)

Photoshopなどで有名なアドビが開発した動画形式です。
Adobe Flash Playerで動画が再生できます。

このアプリを入れれば、どんな環境でも再生できることから、多くのネット配信で用いられてきた動画形式でした。
しかし、ブラウザの標準機能で動画を再生できるHTML5の登場によってFlash Playerを入れなくとも動画再生が可能になったのです。
その変化によって、Adobe Flash Playerは不要になり、急速にシェアを減らしてきています。

2-4. MOV(.mov) エムオーヴイ

MOV(.mov)

アップル製品のために開発された動画形式です。
WindowsのAVIに当たるアップル製品標準の動画形式で、QuickTime Playerによって再生します。
AVIと異なり、WindowsでもQuickTime Playerがあれば再生できるのが特徴です。
ただ、Windowsの動画編集環境ではあまり用いられません。

2-5. WebM(.webm) ウェブエム

WebM(.webm)

Googleが開発したネット配信に特化した動画形式です。
先ほど触れたHTML5に対応しているブラウザであればどんなOSのものであっても再生できるのた特徴といえます。
将来性のある動画形式として注目されていますが、対応しているコーデックが少ないという弱点があります。

3. BtoB動画で利用したいおすすめのファイル形式とは

動画ファイル形式は紹介した以外にも様々な形式があります。
ここでは、編集、YouTube、自社サイトでの公開、SNSを利用するケースに分けて紹介していきましょう。

3-1. 自分で編集するならMOVやAVI

自分で編集する場合はMacの場合はMOV、WindowsはAVIがおすすめです。
専用の動画編集ソフトを利用しても、各OSの標準形式の方が扱いやすく、低圧縮な動画形式(または非圧縮の動画形式)の方が画質の劣化も最小限です。
ただし、動画ファイルのサイズが大きくなりがちなので、十分な容量や処理能力を持ったパソコンの環境で行うようにしましょう。
可能であれば事務用パソコンや特定目的のための端末ではなく、専用のパソコンを別途調達して利用するのが良いかもしれません。

3-2. YouTubeの場合はMP4

メジャーな動画プラットフォームであるYouTubeの場合はMP4がおすすめです。
YouTubeは、MP4、AVI、QuickTime、WebM、FLVなど多くの動画形式に対応しています。
しかし、高い圧縮率でデータ容量が小さいためアップロードもスムーズという点や対応している端末が多いので、扱いやすいMP4はYouTubeでの利用に便利です。

3-3. 自社サイトで配信するならMP4とFLV

自社サイトで配信する場合も汎用性が高いMP4やFLVがおすすめです。
高圧縮にすれば自社サイトが入っているサーバーへの負担も少ないので利用しやすいでしょう。
ただし、将来的なことを考えるとFLVではなく、MP4の方が便利です。
また、MP4以外ではいずれほとんどのブラウザで再生できるようになるWebMもおすすめできます。

3-4. SNSを利用するならMP4やMOV

SNSに動画をアップする場合も、MP4がおすすめです。
ただ、TwitterはMOVもサポートしているので、Twitterに利用したい場合はMOVも検討しましょう。

4. フォーマット取り扱いの注意点

最後に動画形式のフォーマットの注意点を紹介しましょう。
その注意点は3つ、配信可能なものか、フォーマット変換の連用、互換性の存在といった点です。
これら3つのポイントを押さえたうえで利用するのがおすすめです。

4-1. 配信可能なフォーマットかどうかを確認

YouTubeやSNS、あるいは自社サイトによって適したフォーマットが異なる場合があります。
また、対応していないフォーマットがあるのも事実です。
例えばAVIは、ネット配信するのに適していません。
ファイルサイズが大きくなるのも理由ですが、読み込みをしながら再生できないという弱点を持っています。
それによって配信には適していない形式といえ、完全に読み込まないと再生すらできないのは致命的です。

4-2. フォーマット変換の連用は注意

繰り返しフォーマット変換をすると、そのたびに動画の画質が劣化する場合があります。
しかも一度劣化すると戻せない場合も少なくありません。
こういったトラブルが発生することもあるので、企業の動画として利用する場合は、バックアップとして元のデータを保管しておくようにしましょう。

4-3. 再生には互換性がある

再生には互換性があります。
例えば、MOVはWindowsの場合、QuickTimeを導入しないと再生できません。
また、マイナーな動画形式は、特定の機器でないと再生できないなどの弱点もあります。
可能であれば互換性の高い形式(MP4など)の動画ファイル形式で配信するのがおすすめです。

まとめ

動画ファイル形式はコンテナと呼ばれ、コンテナは非常に多くの種類があり、特徴もそれぞれです。
今回は、その中でも動画配信に利用したり、編集に利用したりする機会の多いメジャーな動画のファイル形式(拡張子)を紹介していきました。
形式によって活用方法が異なるため、BtoB企業の動画配信を行う上で適切な形式を選びましょう。
そうすることによってスムーズな配信や動画の利用ができるようになります。


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