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はじめに
YouTubeマーケティングというと、ついIT企業といったイメージが付きまといますが、今やIT企業にとどまらず様々な分野の企業が参入を行っています。
今回紹介する製造業も例外ではありません。
実際に製造業は動画でのマーケティングを行ったほうが、BtoB企業向けの製品の紹介がしやすいことや定期的な新製品の動作する様子を動画配信するといったメリットが多くあります。
今回、そんなメリットのあるBtoB企業でYouTubeマーケティングを行ってる企業を紹介していきましょう。
今回紹介する企業は以下の3社
- Yamazaki Mazak(ヤマザキマザック)
- DMG MORI Japan(DMG森精機)
- 日本ソセー工業株式会社
お気づきの方も多いかもしれませんが、上記2社は日本を代表する工作機械のBtoB企業です。
そして最後の3社目は、いわゆる中小企業に入る製造業分野のBtoB企業になります。
これらの組み合わせを行った理由として、上記2社は大手企業としてグローバルにマーケティングを行っています。
そのため、グローバルマーケティングにも投入している動画が日本版にもアップされています。
いわばお手本のような動画マーケティングを行っているのが特徴です。
また、これらの企業が取り扱っているものは直接サンプルとしてクライアント先へ持ち込めないものばかりで、動画のメリットを十分に活かそうとしています。
最後に紹介する日本ソセー工業は、中小企業の規模で実際にYouTubeマーケティングを行った場合のモデルケースとして紹介しました。
いわば等身大の見本として紹介し、実際に行う場合どのような点が注目かを紹介します。
それでは3社について解説していきましょう。
1. Yamazaki Mazak(ヤマザキマザック)
Yamazaki Mazak(ヤマザキマザック)は戦前から工作機械を製造している老舗の大手の工作機械メーカーです。
1919年(大正8年)の発足当初は畳製造機を手掛けるなど現在の業態とはやや異なりますが、BtoB企業としての性格は変わらず、現代まで多くの業務用途の機器を製造してきました。
その間、単に製造を行ってきただけでなく、様々なマーケティングを行い着実に販売台数を増やしてきた歴史を持っているのも事実です。
現代では、そのマーケティング活動は海外にも及ぶようになり、社名も欧米人から発音しやすいヤマザキ(YAMAZAKI)からMAZAKに変えといったことからもその積極性が伺えます。
さらに従来のマーケティングにとどまらずYouTubeでのマーケティングも行うようになりました。
YouTubeマーケティングの注目すべきポイント
海外向け(Yamazaki Mazak Corporation EnglishやMazak NorthAmericaなど)だけでなく日本国内専用のチャンネルを開設するなど、国内のYouTubeマーケティングにも力を入れています。
アップロードされた動画は、新製品のセールスポイントの紹介、実際の動作の動画、自社のPR動画と言ったものに分けられています。
新製品のセールスポイントは、新製品の名称と全体像をサムネイルに表示し、そのメリットを解説しているのが特徴です。
実際の動作動画は、5軸加工機 (5-AXIS)やレーザ加工機 (LASER PROCESSING MACHINES)など項目ごとに見やすく整理されています。
実機のサンプルを持ち込むことが困難な工作機械であっても動作や期待できる加工技術を知ることができるという面で秀逸な動画になっているのもメリットです。
もちろん多くの企業が行っている自社PR動画も余念がありません。
自社の理念を動画で分かりやすく紹介し、メッセージ性のある動画に仕上がっているのも特徴です。
さらにそこから派生して導入事例としてのユーザーインタビューやリクルートムービーといった動画もアップロードされており、全方面においてYouTube動画によるマーケティングを行っています。
ここまで行えれば理想ですが、様々なリソースが必要であるため、できる企業は限られます。
まずは、一つのお手本としての見方を持つのも重要といえるのではないでしょうか。
2. DMG MORI Japan(DMG森精機)
DMG MORI(DMG森精機)はドイツのギルデマイスター社を日本の森精機が吸収して誕生した日本最大手の工作機械メーカーです。
先ほどのYamazaki Mazak同様に工作機械の製造を得意とし、そのルーツは繊維機械を製造するなど、こちらも当初からBtoB事業を中心とした企業として成長してきました。
近年は数値制御加工(NC、数値制御(NC)による機械の加工方法で数値を入力することで必要量を加工する)に力を入れるマーケティング戦略によって、さらにその存在感を増してきています。
近年の工業製品は職人による手作業から均一なものを大量生産することに重きが置かるようになっているため、同社の工作機械はとても注目されているのも事実で、そのトレンドに乗って世界最大級の工作機械メーカーになりました。
このように製品自体のクオリティの高さもさることながら、巧みにトレンドを追い、市場に合わせた工作機械をリリースしているマーケティング力も注目の企業です。
YouTubeマーケティングの注目すべきポイント
DMG MORI Japanの注目すべきポイントは、会社PRやユーザーの紹介といった動画を中心に紹介しつつ、工作機械の動作状態をまとめています。
また、ハードだけでなく、サポート、セミナーの案内といったソフト面のPRも重視した内容になっているのは、先ほどのYamazaki Mazakには見られない特徴といえるでしょう。
こちらも大手企業らしく、全方面にまんべんなく作成した動画群が特徴で、多くのリソースを活用したものになっています。
3. 日本ソセー工業株式会社
最後に紹介する企業は、エポキシ・ウレタン・シリコン樹脂の注入機,真空注型機,塗装機,真空脱泡機,混練撹拌機などを製造するBtoB企業です。
関連する業界では知る人ぞ知る存在ですが、一般的には先ほど紹介した2社に比べると、やや知名度が下がります。
しかし、YouTubeマーケティングを積極的に行っている企業でもあり、多くの方が着手できそうな範囲の規模で実現できることから、ある意味最も参考になる企業といえます。
YouTubeマーケティングの注目すべきポイント
シンプルで、今からでも真似できそうな点がおすすめできます。
分かりやすく数分程度の動画を無理のない期間でアップロードしており、自社の人材や動画配信のコストなどをそこまでかけずにYouTubeマーケティングが行えています。
大手の企業であってもそこまで多くの再生件数があるわけではありません。
しかも、この企業は非常にニッチな範囲で、特定の関係者向けの動画をアップすることで、再生回数は少ないものの成約率を意識した動画ないようになっています。
このように自前の最低限のリソースだけでピンポイントに狙ったYouTubeマーケティングを行っている点が注目です。
4. まとめ
今回、理想的な形にまとめられた2社と、今からでも真似できそうな企業1社を紹介しました。
製造業におけるBtoB企業のYouTubeマーケティングとはどんなものかを知るには参考になったのではないでしょうか。
最後の日本ソセー工業のような動画でも十分YouTubeマーケティングとして機能します。
そのため、まずはこの企業をお手本にチャンネル開設を行い、ゆくゆくは冒頭の2社のような動画配信ができるような体制にしてくと言うのが今回おすすめしたいYouTubeマーケティングです。