YouTubeやニコニコ生放送、ツイキャスなどライブ配信ができるサイトはさまざまあります。その中の1つとして「Mildom」もありますが、具体的にどのようなサイトなのでしょうか。
そこで今回は、「Mildom」の基本情報や利用するメリット・デメリット、「Mildom」での配信方法などについて解説します。「Mildom」が気になっている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
そもそも「Mildom」とはどのようなサイトなのでしょうか。初めて聞いた方や名前しか知らない方は、この項目で「Mildom」の基本情報を把握しておきましょう。
「Mildom」はライブ配信サービスを展開しているサイトであり、株式会社DouYu Japanが運用しています。会社自体は中国最大のライブストリーミングプラットフォームを持っている闘魚(Douyu)と日本の三井物産株式会社によって2019年8月に設立されました。
「Mildom」では、PCだけではなくスマホから利用することも可能。気軽にスマホでライブ配信を視聴することもできます。また、スマホ向けのアプリも存在します。
「Mildom」は個人だけではなく、企業も活用しています。例として吉本興業株式会社の場合、「吉本自宅ゲーム部」という企画を「Mildom」で開催しました。ダイアンや東野幸治などの芸人によるゲーム実況を行いました。
また、株式会社ランシステムでは運営しているネットカフェ「自遊空間」とのコラボイベントを開催。公認配信者を対象にしたランキング大会を開きました。
このように企業でも「Mildom」を活用する動きがあり、ライブ配信を活用した企画を開催したいときにも「Mildom」が活用できます。ただ、後ほど紹介するデメリットも存在するため、そこまで考慮してから開催するかどうか考えましょう。
「Mildom」でライブ配信するメリットとしては、以下の3つが挙げられます。
それぞれ具体的にどのようなメリットなのでしょうか。
1つ目のメリットは、ゲーム実況に特化していることです。ゲーム実況配信向けのサイトということもあり、ゲーム実況者になりたい方やライブ配信でゲーム実況してみたい方にはおすすめです。
その上、「Mildom」の場合は「FORTNITE」や「荒野行動」、「モンスターストライク」などゲームのタイトルごとにライブ配信を探すことが可能。視聴者としても、簡単に自分が見たいライブ配信を見つけられます。場合によっては、気になっていたゲームのライブ配信が「Mildom」で行われているかもしれません。
2つ目のメリットは、収益化ができることです。「Mildom」で収益を出すことも可能であり、ゲーム実況しながらお金を稼げます。
ただ、誰でも稼げるわけではありません。収益化の方法については別の項目で具体的に説明しているので、そちらをチェックしてみてください。
3つ目のメリットは、スマホなら簡単に配信できることです。「Mildom」はスマホから配信することも可能で、公式アプリから配信できます。そのため、スマホゲームを実況したいときにもおすすめです。
ゲーム実況に特化していることや稼げることなどのメリットがある一方で、以下のようなデメリットもあります。
こちらもメリット同様にそれぞれどのようなものなのか読んでいきましょう。
1つ目のデメリットは、どんなゲームでも配信できるわけではないことです。残念ながら「Mildom」の場合、Cygamesと任天堂のゲームを配信できません。Cygamesの場合は2020年3月13日に禁止とし、任天堂は2020年8月20日に利用許諾契約の締結に至らなかった背景から禁止としました。
2つ目のデメリットは、アーカイブ機能の制限です。ライブ配信ということもあって、仕事といったことで見逃す可能性もあります。その際にありがたい存在がアーカイブですが、どの配信者の動画もアーカイブとして残っているわけではありません。
アーカイブ機能は、公認配信者や課金配信者しか利用できないものとなっています。そのため、配信者によっては一度見逃すと二度とそのときの内容を視聴できない場合もあります。
3つ目のデメリットが、ファン獲得に苦労することです。YouTubeやニコニコ生放送などと比べて利用者がそこまで多くないため、ファン獲得に苦労する恐れがあります。もし「Mildom」で人気を獲得したいのであれば、YouTubeのような利用者が多いところでファンを獲得した上で「Mildom」を利用すると、あらかじめ別のサイトで獲得したファンが見てくれるかもしれません。
スマホの場合は公式アプリから簡単に配信できますが、PCの場合は異なります。専用のソフトなど少し手順が多いため、以下の流れに沿って配信してみましょう。
「Mildom」の場合は、アカウントを作成しないと配信できません。そのため、あらかじめアカウントを作成しておきましょう。アカウントの作成は「Mildom」公式サイトから可能です。
アカウントを作ったら、「OBS Studio」というソフトをダウンロードします。ダウンロードして起動したら、「設定」をクリックして「配信」を選びます。
次にブラウザを起動して「Mildom」へアクセスしましょう。ログインした後、「マイページ」から「配信設定」をクリックして配信の設定をします
配信設定では、配信ルームの名前やサムネイル、実況するゲームのタイトルなどを決めます。サムネイルに関しては、未設定だと配信画面がサイト内に表示されます。
設定が終わったら、「URL」と「Stream Key」をそれぞれコピーしましょう。後ほど操作する「OBS Studio」で必要なものとなります。
上記で述べたように「URL」と「Stream Key」をそれぞれコピーしたら、「OBS Studio」に貼り付けます。貼り付ける場所は決まっており、「URL」は「サーバー」で「Stream Key」は「ストリームキー」です。
次に「出力」と「映像」を設定しますが、それぞれ非常に細かい設定となります。そのため、「Mildom」公式サイトのガイドに従って調整しましょう。
「出力」と「映像」の設定を終えたら、メイン画面に戻ってソースを追加します。「ソース」という項目内になる「+」をクリックし、「ウィンドウキャプチャ」を選んで新規作成画面の「OK」をクリックしましょう。
次にキャプチャさせたいウィンドウを選び、「ウィンドウのタイトルに一致する必要があります」を選んで「OK」をクリック。もし「ウィンドウキャプチャ」で画面が表示されないのであれば、「画面キャプチャ」を選んで設定してみましょう。
最後にウィンドウの調整を行いましょう。ウィンドウの角をクリックして調整し、問題なければキャプチャした画面を左上に移動させます。その後、「配信開始」をクリックするとライブ配信が始まります。
スマホで配信する場合、公式アプリでログインした後に「配信準備」を選択。「ゲーム実況」を選んでサムネイル画像を選択します。ライブ配信のタイトルやライブの概要など細かい設定をし終えたら、「配信開始」をタップするとライブ配信が始まります。
メリットで紹介したように、「Mildom」は収益化が可能です。しかし、2つの条件が設けられています。どちらかクリアすれば収益を出せるようになりますが、どのような条件なのでしょうか。
1つ目の条件は、配信者ランクへの参加です。配信者ランクは、以下の条件全てをクリアしていれば参加できます。
ランクは13段階に分かれており、ランクが高くなるにつれて時給も上がります。「Mildom」では時給制となっており、最高ランクとなれば1時間あたりの時給が1500円となります。ランクは、配信ルーム内でのチャットやギフトの送付などによって獲得できる
2つ目の条件は、公認配信者となることです。「Mildom」の運営会社と直接契約することで公認配信者となります。公認配信者となるとアーカイブ機能といったさまざまな機能が利用できますが、1つ目の条件と比べると難易度の高い条件です。
ただ、「Mildom」の場合は配信者ランキング上位になるほど公認配信者となる可能性が高まります。もし公認配信者を目指すのであれば、ランキング上位になれるよう努力しましょう。なお、次の項目で紹介する内容はランキング上位を目指すために活用できるものとなっています。
収益化を目指すためのポイントは、コンテンツの質を高めることです。なんとなくで配信するのではなく、視聴者が求めているようなリアクションをしたり人気のゲームを実況したりすることで、人気も高まりやすくなるでしょう。
また、別の項目で触れたように他のサイトでファンを獲得した上で「Mildom」を利用する方法もおすすめです。別のサイトで人気を高めることにより、「Mildom」でライブ配信をした際に多くのファンが見に来てくれる可能性が高まります。
今回は、「Mildom」の基本情報やメリット・デメリットなどを紹介しました。「Mildom」はニコニコ生放送のようなライブ配信できるサイトであり、ゲーム実況に特化しています。アーカイブ機能の制限といったデメリットもあるものの、企業も活用しているサイトであるため、この機会に「Mildom」での配信を検討してみてはいかがでしょうか。
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