動画制作を外部に委託せず、自社の人的資源だけで制作する内製化の手段があります。
この動画の内製化に欠かせないのが既製の素材です。
既製の素材は動画素材・動画サンプルサイトなどで手に入れられる場合が多くあります。そして、それを使って内製化された動画を公開しているところも少なくありません。今回は、この素材のメリットやデメリット、利用数上での注意点や使い方についてまとめました。
動画素材・動画サンプルサイトを利用するメリットについてまとめると、以下の3つが挙げられます。
まず、動画素材・動画サンプルサイトの素材を利用することで、動画制作で使いたい、ワンポイントの素材を制作する手間が減ります。
動画素材・動画サンプルサイトの利用をしない場合、自社で様々な素材の撮影や制作を行う必要があります。この素材の制作には非常に時間がかかる場合があり、動画素材・動画サンプルサイトを利用することでそういった時間を削減可能です。
より本格的な動画制作が可能です。
動画素材・動画サンプルサイトの動画は、プロやそれに準じた知識、技術を持った組織や個人が作ったものが多くあります。
そのため、そういった素材を自社の動画に挿入することで一気にクオリティの高い動画制作が実現できます。
動画のクオリティが高ければBtoB企業のクライアントや見込み顧客への訴求力が上がり、大きなメリットです。
表現できる範囲も拡大できます。
内製化した動画を自社のスタッフだけで完成させると、専門的な知識や技術がない分、悪い意味で素人臭さが出てしまいます。
しかし、動画素材・動画サンプルサイトを利用すると、自分たちが表現できなかった表現も容易に導入できるでしょう。
このように、内製化された動画を一味違ったものにする意味で、動画素材・動画サンプルサイトの利用は必要不可欠です。
動画素材・動画サンプルサイトを利用するデメリットもまとめましょう。
比較的少ないものの以下の2つに集約されます。
動画素材・動画サンプルサイトは、メジャーなものが絞られる傾向があります。
そのため、動画制作に慣れている方や動画サイトをよく視聴する方が見ると、どこかで視聴したことのあるような印象を与えます。
これによって、陳腐化された動画といった烙印やありふれた動画というイメージを与えてしまうでしょう。
こういった印象をクライアントら視聴する側に与えてしまうと、商材としての動画の訴求力は一気に低下します。
動画の雰囲気のミスマッチもデメリットです。
動画素材・動画サンプルサイトは本格的なものが多いため、内製化された動画のクオリティが低いと余計違和感を与えます。
例えば、いかにも初心者がとったようなカメラ目線のインタビュー動画とハリウッド映画に出てきそうな素材を組み合わせたとします。
あまりに撮影技術や演出力に差がありすぎて、おそらく視聴した多くの方が強い違和感を覚えるでしょう。
こういった動画を作ると、余計素人臭さが出てしまう恐れもあります。
ただ、利用する素材を選んでワンポイントで挿入すること、編集で違和感を軽減させることでデメリットは小さなものとなるでしょう。
動画素材・動画サンプルサイトの使い方はどのように行えばいいのでしょうか。
ここでは、動画素材・動画サンプルサイトを利用し、動画に入れるまでの流れを簡単にまとめていきます。
動画素材・動画サンプルサイトを利用した動画の制作方法はシンプルです。
基本的には動画素材・動画サンプルサイトにアクセスして気になる動画や音声をダウンロードし、挿入するという流れです。
ただし、利用をする前に、その動画サイトの動画ないし、今からダウンロードする動画などの素材が商用利用可能かを調べましょう。
動画素材・動画サンプルサイトは、商業目的で利用することを禁止しているサイトがあります。
こういったサイト無断利用をすると思いもよらないトラブルに遭うことや訴訟などを起こされると自社のイメージダウンになります。
そのため、商用利用を許可している動画素材・動画サンプルサイトの利用や支払いが必要な素材は対価を支払って利用しましょう。
商用利用が可能である動画素材・動画サンプルや必要な対価を支払った動画素材・動画サンプルを入手したら動画に挿入します。
動画素材・動画サンプルサイトで公開される動画は、汎用性の高い動画形式での公開がほとんどです。
そのため、基本的に動画編集ソフトを利用すれば問題なくダウンロード後そのまま利用できます。
ダウンロードした場所を指定し、編集中の動画に挿入すれば、容易に利用できるでしょう。
このように商用利用の可否さえチェックしてしまえば、あとは簡単に利用できます。
動画素材・動画サンプルサイトについて説明したところで、動画素材・動画サンプルサイトのおすすめを紹介していきます。
当サイトでは、国内外の動画素材・動画サンプルサイトをそれぞれまとめ、音声素材についても触れました。
基本的にこれらのサイトは商用利用が許可されています。しかし、個別に商用利用ができない素材もあるため、利用前に必ず確認をして利用しましょう。
動画素材・動画サンプルサイトは、海外に多くのサイトがあります。
英語が苦手な方は自動翻訳などを利用すると容易に利用できます。
これらは、比較的他と素材がかぶりにくいので、視聴者となるBtoB企業のクライアントなどに新鮮な印象を与える面でおすすめです。
海外では、YouTubeに次ぐ人気を誇る動画サイトです。
ここでは高画質のHD動画を無料でダウンロードできるサービスを行っているのが魅力で、素材数の多さも強みがあります。
ただ、一部商用利用できないものもあるので、必ず確認して利用しましょう。
海外の大手動画素材・動画サンプルサイトです。
とにかく素材数が多いのがメリットで、クオリティの高い素材も数多くアップロードされています。
数が多い分、商用利用できないものもあるので、こちらもチェックして利用しましょう。
ショートフィルムの動画が数多く収録されている動画素材・動画サンプルサイトです。
いずれもシンプルで使いやすそうな動画にまとめられており、BtoB企業向けの動画に向いています。商用利用が許可された動画が多いのも魅力です。
動物や自然の動画が充実していることやテクノロジー、建設関連の動画も多くある動画素材・動画サンプルサイトです。
環境産業や建設など第2次産業の企業向けの素材が多い印象です。
クオリティも高く、商用利用が許可されたものがほとんどなのもうれしいポイントといえるでしょう。
静止画素材でも高い評価を受けている素材サイトです。
動画素材・動画サンプルサイトとして静止画をワンポイントで入れる場合に使えるサイトでもあります。
日本語対応しているので、海外の動画素材・動画サンプルサイトとして使い勝手が良いのもメリットです。
すぐに便利な動画素材を調達したい場合に便利なのが国内の動画素材・動画サンプルサイトです。
こだわって選べは、他の動画と重なることも少ないでしょう。
動画制作で高い評価を受けているAdobe After Effectsの操作サイトです。
基本的に操作方法の紹介が行われているサイトですが、動画素材・動画サンプルサイトとしても利用できます。
Adobeが提供しているだけあり、いずれも品質の高いものになっているだけでなく商用利用もできるのが魅力です。
日本人モデルや、日本の風景が充実している動画素材・動画サンプルサイトです。
とても品質が高いものの、一部販売されている素材もあるので、利用する際はコストが発生する場合があります。それでも有料に見合うだけの品質の素材が得られるのはメリットです。
無料のものもありますので、そういった素材を狙って探すのも良いかもしれません。
4Kカメラおよびハイビジョンカメラで撮影した自然分野の動画素材・動画サンプルサイトです。
非常に高画質で商用利用も許可されていることから、利用すればクオリティの高い動画の内製化が可能になります。
ジャンルが偏っていますが、使いどころによっては、十分利便性の高いサイトです。
国内の人気動画サイト、ニコニコ動画が提供している素材です。
こちらは、リアルな動画よりもアニメーションやエフェクト効果といったものが充実しているのが特徴です。
ただし、様々な素材が投稿されているので、商用利用に関しては事前にきちんと調べておく必要があります。
文字通りYouTuber御用達の動画素材・動画サンプルサイトです。
やや砕けた内容の素材が多く収録されまとめられています。
商用利用できるため利用しやすく、違った角度から企業関連の動画制作をしたい方におすすめです。
動画は、映像だけでなく、効果音なども需要な要素です。
これは、BtoB企業の動画であっても例外ではありません。
ここでは、動画素材・動画サンプルサイトの一ジャンルとして動画素材が充実しているサイトも紹介します。
効果音やBGMが利用できる国内の動画素材・動画サンプルサイトです。
商用利用もできますが、プロのクリエイターが制作しているものがほとんどなので、コストが発生する点に注意してください。
無料で利用でき、しかも商用利用が許可された効果音素材が充実している動画素材・動画サンプルサイトです。
無料ですが品質が高く、プロのクリエイターの採用例も多くあります。
mp3のみの提供なので、比較的容量の少ない素材が多いのも特徴です。
非常に多くの効果音のほか、動画素材も扱っている総合動画素材・動画サンプルサイトです。
無料で利用でき、商用利用も許可されてものがほとんどです。
また、オリジナルの素材作成も有料で請け負っており、必要に応じて依頼できるのもメリットと言えるでしょう。
動画素材・動画サンプルサイトは、国内外に多数存在します。
これらの素材を効率よく利用することで、企業向けの動画もより質が高く、制作時間も短縮できるでしょう。
ただ、コストの発生やクレジットの表示、場合によっては商用利用が許可されていない素材も同一サイトで公開されています。
こういった判別に手間取る場合は、想像以上に時間のコストが発生するでしょう。
もし、こういった代償を支払うのに抵抗があれば、内製化ではなく一部でも外部の映像会社に委託するのも一手段かもしれません。
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