1. 商品紹介系の主な動画事例

動画は商品を紹介したい際におすすめですが、どんな動画を作れば良いのか悩む方もいるでしょう。そこで、主な事例を3つピックアップして紹介します。動画制作の参考として活用してみてください。

1-1. アニメーションを用いたパナソニック株式会社

家電製品で有名なパナソニック株式会社では、アニメーションを用いて商品を紹介。アニメーションのおかげで商品の機能性や魅力などが把握しやすくなっています。その上、この動画の場合はアニメーションと実際の商品を組み合わせていることにより、アニメーションの欠点であるリアリティを補っています。

1-2. ストーリー形式で紹介しているマルコメ株式会社

マルコメ株式会社の動画は、パナソニック株式会社よりもさらに本格的なアニメーション動画です。ストーリー形式で展開されており、その中でさりげなくマルコメ株式会社の商品が紹介されています。あえて全面的に商品を売り出さないことで、ストーリー自体を楽しむことが可能。ストーリーもしっかりとした内容のため、印象に残りやすい動画となっています。

1-3. TikTokを活用したサントリーホールディングス株式会社

基本的に動画は横型が多いですが、上記の動画は縦型です。不思議に思うかもしれませんが、元々TikTok向けの動画ということもあって縦型となっています。また、動画の時間が短いこともTikTok向けである証拠であり、明るい音楽と軽快なダンスのおかげであっという間に視聴できます。

2. 商品紹介で動画を用いるべきメリット

冒頭で述べたように、商品を紹介する方法はさまざまあります。その中で、動画のメリットとは一体なんなのでしょうか。

2-1. 具体的にわかりやすく紹介できる

動画は細かい部分まで具体的に説明することができ、どのような商品なのかわかりやすく紹介できます。そのこともあり、取扱説明書が紙ではなく動画となっているケースもあります。取扱説明書を動画にすることで、購入者は動画の内容を真似しながら商品の組み立てや操作方法を把握できます。
また、具体的に説明することで商品の購入を検討している人が持つ疑問の解消につなげられます。疑問を解消してあげることにより、安心して購入しやすくなるでしょう。

2-2. 短時間で多くの情報を伝えられる

動画は、文章や写真などよりも短時間で多くの情報を伝えられます。そのため、短い動画であっても、視聴者は商品の魅力や基本情報などを把握することが可能です。事実、1分間の動画にはWebサイト3600ページ分ほどの情報量があるとされています。
その上、動画は音声や映像などのおかげで印象に残りやすいというメリットもあります。例えば、短い動画であるにもかかわらずBGMが頭から離れないという経験をしたことがあるでしょう。動画は音声と映像という2つの方法で伝えられるからこそ、商品を印象付けやすくなります。

2-3. 目に見えない商品やサービスも伝えられる

伝えたい商品によっては、工場向けの産業ロボットや車の内部パーツなど、あまり表に出ない商品もあります。そのような商品はどうしても使用用途が限られているがゆえに、なかなか伝えにくいでしょう。
しかし、動画の場合はCGやアニメーションなどを駆使して日頃目に見えない商品を伝えられます。架空の世界を動画内で作れるからこそ、使用用途や業界が限られているような商品の紹介でも活用できます。

2-4. さまざまな場所で活用できる

動画はSNSや自社Webサイト、デジタルサイネージなどさまざまな場所で活用できます。そのため、動画を用いた大規模なPRもしやすく、動画の内容や商品の魅力次第ではあっという間に効果が表れるかもしれません。

3. 商品紹介系の動画制作におけるポイント

近年ではさまざまな動画制作ソフトが登場しているため、誰でも商品紹介の動画を制作できるようになりました。しかし、どんな動画でも効果をもたらしてくれるわけではありません。
効果的な商品紹介の動画を制作するためにも、以下で紹介しているポイントを踏まえておきましょう。特に初めて動画を制作するのであれば、どれも重要なことであるため、この機会に覚えることをおすすめします。

3-1. 伝えたい内容やターゲットを明確にしておく

まず動画を制作する際は、いきなり撮影に取り掛かるのではなく、伝えたい内容やターゲットなどを明確にすることから始めましょう。それらの情報がハッキリとされていなければ、思うように動画を制作できません。仮に動画を制作できたとしても、思うような効果が得られないでしょう。
また、動画を視聴した上でのゴールも決めておきましょう。動画で紹介したい商品を購入してもらったどうなってほしいのか考えることで、効果的な動画を制作できるようになります。その上、ゴールが決まれば、そこから逆算する形で動画の内容を決められるため、効率よく制作できます。

3-2. 配信する媒体を見極めて決める

別の項目で述べたように、動画はSNSやデジタルサイネージなどさまざまな場所で配信できます。だからこそ、どこで配信するのか見極めた上で動画を制作していきましょう。
媒体を見極める際は、動画の時間や内容などのガイドラインもチェックしておくことも大切です。ガイドラインを知らないと、投稿した動画が運営元から非公開にされてしまう恐れがあります。例としてTwitterでは、成人向けの性的なコンテンツや政治に関するコンテンツなどの広告を禁止としています。

3-3. 冒頭部分に力を入れる

動画を制作する上では、中身だけではなく冒頭部分にも力を入れる必要があります。なぜなら、冒頭が面白くなければすぐに離脱されてしまう恐れがあるためです。反対に考えれば、冒頭でしっかりと視聴者の関心を掴めれば、最後まで視聴してもらいやすくなります。
そのためにも、動画を制作する際には魅力的な冒頭にするための工夫をしましょう。例として、動画の内容を冒頭で紹介したりインパクトのあるエフェクトを入れたりなどが挙げられます。

3-4. 動画の種類を把握しておく

動画には、実写動画やアニメーション動画、インフォグラフィックス動画などさまざまな種類があります。それぞれメリット・デメリットが異なるため、各動画の種類を把握しておきましょう。そうすることで、紹介したい商品に合わせた種類を選べます。
例としてアニメーション動画の場合、現実では表現できない描写が可能である上に、抽象的な内容も伝えやすくなります。しかし、リアリティに欠けてしまうことから、商品のありのままを伝えたい場合には向いていません。

3-5. 有名人とコラボするのもおすすめ

商品紹介系の動画では、芸人やインフルエンサーといった有名人とコラボする方法もおすすめです。コラボすることで、出演した有名人のファンに視聴してもらいやすくなります。
もし有名人とのコラボを検討しているのであれば、ターゲット層に合わせた有名人を選ぶのがおすすめです。例として10〜20代向けの商品を動画で紹介したいのであれば、10〜20代に人気の高い有名人とコラボすることで、効果が得やすくなります。

4. 商品紹介系の動画制作で注意すべきこととは？

商品紹介系の動画を制作する際には、いくつか注意すべきポイントがあります。失敗すると大きなダメージを受けてしまう可能性もあるため、必ずチェックしておきましょう。

4-1. インパクトばかり重視しない

インパクトのある動画は多くの人から注目されやすくなります。しかし、インパクトばかりできちんと商品の紹介ができていなければ意味がありません。最悪の場合、炎上してマイナスのイメージにつながってしまう恐れがあります。
そのため、インパクトばかり重視せず、世情のことも踏まえながら動画を制作するようにしましょう。うまくインパクトや世情を活用できれば、バズる動画となるかもしれません。

4-2. 無理して自分で制作しようとしない

誰でも動画を制作できる世の中になったとはいえ、無理して制作するのはおすすめできません。商品紹介系の動画はある程度のクオリティが重要であり、クオリティが低ければ視聴してもらえない可能性があります。
もし自分で制作するのが難しいのであれば、外部の制作会社に任せるのがおすすめです。コストはかかりますが、ハイクオリティな動画を制作してもらえます。ただし、制作会社は数多くあるため、費用や実績などを比較しながら決めるようにしましょう。

4-3. 動画を公開すれば終わりではない

商品紹介系の動画は、制作して公開すれば終わりというわけではありません。むしろ、公開してからがスタートラインといえるでしょう。動画公開後に、視聴者層や商品の売り上げなどをチェックすることで、動画のさらなる活用方法が見えてきます。
例として動画の視聴回数が多いのであれば、シリーズ化することでファンが増えてさらに視聴してもらえるかもしれません。また、視聴者層がわかれば、その層をターゲットにした動画を制作することで、さらに商品を購入してもらえる可能性が高まります。もし本格的に動画を活用してもらいたいのであれば、YouTubeコンサルタントといった専門家に依頼するのがおすすめです。

5. 商品紹介は動画で行おう！

今回は、商品紹介で動画を用いるべきメリットや制作時のポイントなどを紹介しました。動画での商品紹介はおすすめの方法であり、さまざまなメリットもあります。ただし、製作時にはいくつかのポイントや注意点もあるため、そこまで把握した上で活用するようにしましょう。