今回の動画編集テクニックは「スローモーション」です。
スポーツのここぞというシーンでスローモーションにしたり、思い出の回想シーンをスロー再生させたりと描写力を格段にアップさせるスローモーションの効果。ぜひ使いこなして一味違った動画編集を行いましょう。
「iPhone版iMovieで動画編集」まずは動画から
今回の動画では
- 全体をスローor早送り再生
- 一部分をスローor早送り再生
- 一部分を静止
といったやり方をご紹介しています。
今回の素材はiPhone6の動画で60fpsで撮影しています。
「60fpsって何?」と思ったあなたのためにご説明していきましょう。
再生コマ数「FPS(フレームレート)」
実は動画というのは1秒間に何枚もの静止画を連続させて動きとして表示しています。いわゆるパラパラマンガのなめらか版と言えばわかりやすいでしょうか。ここでなめらかさを表す数値として「フレームレート」が挙げられます。
例えば「24fps」という表記があった場合、これは「1秒間に24枚の静止画を連続させている動画ですよ」という意味です。また、現在の映画やテレビアニメで使用されているフレームレート数は「24fps」が主流です。「23.97」や「59.94」といった数値もありますが説明しだすとキリがないので割愛させていただきます。
大体のカメラではこのフレームレートが「24」「30」「60」ぐらいで設定できると思います。ちなみに小型アクションカメラ「GoPro HERO4」ではフルハイビジョンで「120fps」、ハイビジョン画質だと「240fps」まで撮影できてしまうとんでもない代物です。

もちろん1秒間に何枚もの静止画を連続させているわけですから、例えば「240fps」だと1秒間に240枚の静止画、ということでその分容量は大きく、重くなりまた業務用でない限り画質も落ちたものになります。
今回の動画は「60fps」
iPhone6になって動画の撮影機能も格段に向上し、光学式手ブレ補正やフレームレートが60fpsまで対応。60fpsでもかなりのなめらかな動画撮影が可能になりました。
そして、今回スロー再生する際には通常の速度の1/2のスローをかけました。ということは、60fpsで撮影したものが30fpsにて再生されるということです。映画やテレビ番組が24fpsなので半分の30fpsになってもまだなめらかなスロー再生ができるのはこのためです。
もしこれが30fpsで撮影し、1/2のスロー再生をかけると15fpsとなり、だいぶカクカクした再生速度になってしまいます。
結論:なめらかにスロー再生したいなら高いフレームレートでの撮影を
初めての方にはちょっと難しい話になってしまいましたでしょうか。
もしお手持ちのカメラでフレームレートの設定などができる場合、スロー再生を考えているシーンでは高フレームレートにて撮影するの後の編集でなめらかなスロー再生ができます。たいてい1080/30 、720/60などの表示になっていると思います。(ちなみに1080はフルハイビジョン、720はハイビジョンの画質を表す数値です。)